骨盤の基礎知識と歪みのタイプを解説
どうも。
骨盤と膣ケアで
PMS、生理痛、不妊治療、産後のトラブルを
解決したみっこです。
今回は
骨盤の機能と歪みの種類
についてまとめていきます。
突然ですが、
骨盤はどこにあるかわかりますか?
上半身と下半身をつなぐ、
いわゆる「腰」の骨です。
具体的にはお尻のある、骨格の部分ですね。
骨盤がどこにあるか理解していても、
形について知らなかったり、
どんな役割があるのか
わからない人が多いと思います。
全身の中で骨盤がある位置
男女で異なる形
骨盤の役割
女性器との関連
についてまとめていきます。
初心者でも理解しやすいよう、
わかりやすい表現でまとめていますので
ご安心ください。
この記事を読むと
女性特有の骨盤の特徴を理解できる
女性器と骨盤の関連を理解できる
骨盤の歪みの種類を理解できる
骨盤の開閉リズムについて理解できる
このように、
骨盤の全体像
を把握することができます。
「骨盤のしくみと歪み」
についてお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
全身から見た骨盤の位置
先ほど、
大まかな骨盤の位置については
確認できたと思います。
ボーリング玉ほどの重さがある頭があって、
首から腰に掛けて一本の背骨がカーブしながら
骨盤につながっています。
骨盤とつながる腰の背骨は
「腰椎」といい、
合計5つの骨から成り立っています。
骨盤の下の方では大腿骨とも隣接し、
これらは「股関節」
と呼ばれます。
上半身と下半身をつなぐ、
ちょうど中間地点が「骨盤」です。
女性の骨盤は妊娠・出産に特化した形状になっている
骨盤は、
仙骨と尾骨と寛骨
という3つの骨から構成されます。
寛骨は場所によって
腸骨、恥骨、坐骨と呼びます。
立体的な作りになっていますが、
これらの骨は靭帯で
つなぎ留められています。
同じ骨盤でも、
男女で作りが異なるんです。
男性の骨盤(寛骨)は縦長で、
女性は横幅が広く浅い
「洗面器のような形」
をしています。
女性は妊娠・出産があるため
このような形になっているのです。
骨盤の中には、
子宮や卵巣、腸、膀胱
といった内臓を包み込み、
妊娠すると赤ちゃんを大切に守る役割があります。
また、骨盤底にはハンモック状の筋肉があります。
この筋肉は骨盤底筋と呼ばれ、
骨盤内の
・内臓が出てこないよう支える役割
・排泄の調整の役割
があります。
このように、
骨盤は男女で形が異なり、
女性は
「妊娠・出産」
に特化した形になっているんです。
現代女性のライフスタイルが骨盤を緩ませる
骨盤を構成する骨は、
靭帯によって繋がっています。
靭帯は、
・飛んだり
・跳ねたり
・しゃがんだり
・立ったり
と言う動作の繰り返しで強くなります。
昔の女性の靭帯は非常に強靭で、
骨盤の緩みも少なかったようです。
それに比べ、
現代女性は靭帯が細くて弱く
なってしまったと言われています。
その理由は
歩くことが減り女性も車で移動することが増えた
和式トイレが減りしゃがむ動作が減った
座卓で食事、床に座るなど和式の生活スタイルが減った
若い女性が農作業を行うことが減った
洗濯、掃除などボタン一つで済ませる家事が増えた
などの変化があります。
つまり、
便利な生活と引き換えに動く機会が減り、
靭帯が弱くなり、
骨盤が歪みやすいカラダ
になってしまったということです!
確かに、
スマホやパソコンの普及で
同じ姿勢で過ごす時間が増え、
便利な家電のおかげで
動く機会も減ったと実感します。
便利さと引き換えに、
私たちの身体の丈夫さは
失われているのかもしれません。
骨盤が歪むと言う表現は間違い!?
よく、
「骨盤が歪む」
と言うワードを耳にしませんか?
骨盤が1つの固定された骨であれば
動かす事はできません。
しかし複数の骨がくっつくことで
構成されています。
そのつなぎ目を微妙に動かすことで、
体を柔軟に支えています。
骨そのものが曲がるのではなく、
骨盤につながる筋肉がアンバランスになり、
バランスが崩れることを
「歪む」と表現しています。
骨盤の歪みは5つのタイプに分類される
骨盤の歪みは大きく
5つのタイプ
に分類されます。
主に前後、上下、開き、傾き、そして捻じれです。
それぞれの特徴や身体の症状を
タイプ別に詳しくみていきましょう!
前傾(ぜんけい)
骨盤が前に倒れている状態。
お尻がでっぱったり、
反り腰になったり
太ももが張りやすいのが特徴。
・重たい荷物を良く運ぶ人
・ハイヒールをよく履く人
がなりやすい。
後傾(こうけい)
骨盤が後ろに倒れている状態。
ぽっこりお腹や猫背、ガニ股になりやすい。
お尻やバストが下がるなどの
見た目の変化が起こりやすくなる。
・体育座りをよくする
・ソファーによく座る
・長時間運転する
など、骨盤を後傾した姿勢で
座り続ける人がなりやすい。
上下への傾き
骨盤を正面から見たときに
上下にゆがんでいる状態。
左右でくびれのラインが違ったり、
肩の高さや足の長さが違うといった
見た目の変化が起こりやすい。
・もともと背骨が左右に歪んでいる人、
・足を良く組む人 がなりやすい。
開き
本来、裾すぼまり
であるはずの骨盤が開いた状態。
・出産後のケア不足
・内股すわりをよくする人
・O脚の人 がなりやすい。
捻れ
左右の骨盤が互い違いに捻れている状態。
一方向のみにストレスがかかることで
生じることが多い。
・左右どちらかに身体を向けて座ることが多い
・立ち仕事で同じ方向をよく向く
・いつも同じ側の脚を前に出して作業する
人に多い。
これらの歪みは、
単体で起きることもあれば
混合していることもあります。
自分の特徴が
どのタイプに当てはまるかを
把握することが大切です。
骨盤は常に開閉を繰り返している
骨盤は身体のリズムと連動し、
開閉を繰り返しています。
これには自律神経が関与しています。
骨盤が緩む(開く)ときは
副交感神経が優位になり、
反対に締まる(閉じる)ときには
交感神経が優位になります。
この開閉のリズムには
2つの種類があります。
①一日のサイクルで変化
朝は骨盤が閉まって目が覚め、
昼休憩には一時的に骨盤が開き、
午後にかけて再び閉まります。
休息する夜になると
リラックスできるように開き、
寝る前で開ききる仕組みです。
簡単に言うと、
朝に閉じて、
夜に開くサイクルです。
骨盤開閉のサイクルで
自然に目覚めたり、
睡眠したりを繰り返します。
②生理のサイクルで変化
生理中2~3日目にかけて
一番骨盤が開き、
排卵日に向かって
次第に閉じていきます。
排卵を終えると、
生理に向かって次第に開いていく
サイクルです。
理想の開閉は
「しっかりゆるみ、 しっかり締まる」
ことです。
女性のトラブル回避のためには
骨盤がしっかり開閉できるよう、
日頃から骨盤を柔らかく
しておきたいですよね。
まとめ
骨盤の知識と歪みのタイプについて解説
についていかがでしたか?
骨盤にフォーカスして
学ぶ機会も少ないと思います。
「歪み」についても
いろんな種類があることを
知っていただけたのではないでしょうか。
これまでの内容を簡単におさらいしますね。
全身から見た骨盤の位置
骨盤は腰椎と股関節と隣接する
骨盤は上半身と下半身をつなぐ中間地点
女性の骨盤は妊娠・出産に特化した形状になっている
骨盤は仙骨、尾骨、寛骨から構成される
女性の骨盤は横幅が広く浅い形
妊娠・出産に特化形状になっている
現代女性のライフスタイルが骨盤を緩ませる
現代女性は靭帯が細くて弱くなっている
昔の女性より骨盤が緩みやすい
骨盤が歪むという表現は間違い!?
骨盤は靭帯でつながっている
歪みとは筋肉のアンバランスによって崩れた状態
骨盤のゆがみは5つのタイプに分類される
前傾、後傾、上下の傾き、開き、捻れ
単独ではなく複合されることもある
骨盤は常に開閉を繰り返している
朝に骨盤は閉まり、夜になると開く
生理中に最も骨盤が開く
このように、
骨盤は骨格に男女差があり、
一日や生理周期で開閉する
パーツなんです。
こんなにも繊細で、
日々変化のあるパーツと認識できると、
ケアの必要性を感じませんか?
少しでも多くの方に、
骨盤と膣のケア
に興味を持ってもらえると嬉しいです。
みっこ