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詩 醒めないで 真紅のルージュも ブランドの財布も 金の腕輪さえ 最後にはわたしを…
詩 刻まれた弾丸 来たるべきさよなら 蒼の星へむかう軌道 うまれた大地を蹴る …
詩 まじってひかる沫 ひかりひとつ差さない まっくらな羊水は 際限のない、途方も…
詩 引力 頭を垂れれば 視界を過るのは 随分と日当たりの悪くなった 細腕 筆を…
詩 スター・ダストの終わるとき 惑星に降り注いだ 不器用な願い その さまざまの形に…
詩 焦熱の大火 その瞳の行き先は たった一つを除いて すべて 焼け落ちてる 脳が …
詩 幻想を歩むのは あなたの言葉 もっとたくさん 聴いていればよかったね 何を思おうと すべて手遅れ 神様はわらってる 妖怪たちが手招いてる けれどわたしは 願いを託してくれた あなたに 祈ることしかできなかった あなたに 何一つ ほほえみを返せなかった 何一つ ありがとうを言えなかった その背を少しでも 追うべきなのは わたしのほうだったのに かみさま、 あなたに失礼のないように あなたのほほえみに恥じないように わたしのやるべきこ
詩 真昼間の憧憬 陽光の足音よ 束の間の暗幕を 乱暴に引き裂いて もう一度、始めろ…
詩 鈴鳴らす枷 透明な手錠をかけてる 痛くないわけじゃないよ せめて 枷を鳴らして…
詩 渡りの両翼 座礁した天使は 失いたくないもの いちばん大切なときに 真夏にうなだ…
詩 永遠の焔 この大地が枯れ果てたとき 夜空を照らすのは 心底から祈る人の掲げた …
詩 似通る光 それぞれが持つ孤独を 一緒くたに ある種、乱雑に 洗い流すような 激…
詩 雨降りだけが許した笑み 「きみって忘れられる側なんだね。」 自分の中で蠢く正当化…
詩 蛙の欷泣、蛇の嗚咽 譲り受けた優しい恵み。蜷局を巻いてわたしを積層する豊穣。与えられたもの。恩寵。願い。それらが鬱屈として蓄積して、否定へと繋がる。一体いつから、微笑みは嘲笑へと成り変わる。一体いつから、希望は希求へとすり替わる。奇跡をください。いまや慰めにしかならない憧憬を捨ててでも、奇跡をください。 朝焼けは拝んだことがない。素行不良なんて起こす勇気もない。夜長が明けるまで目を覚ましてしまったら、どこにも戻れなくなるだろう、そう思えてならない。幽霊さん、幽霊さん