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詩 スター・ダストの終わるとき
詩 スター・ダストの終わるとき
惑星に降り注いだ
不器用な願い
その さまざまの形に もとあった
意味も想いも知らずに
名前を呼んでる
幼い口許を
氷晶が伝う
流れる星は
涙のように凍りついて
夜空にひとつ 浮かんだまま
墜ちてくることはなかった
その星の手は
何かを心からもとめるように
伸ばされていた
そして、地表から
幼い手のひらが
あくまで無邪気に 空中に漂う希求の
姿に合わせるように 手を伸ばした
その瞬間
この世界の、すべての願いが
叶う瞬間がおとずれて
そうして、そのまま
幼い妖精を除いて
すべての 祈り持ついきものが
凍りついて
二度と 動かなくなった
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『東方紅魔郷』に登場する氷の妖精『チルノ』を基にした詩