#音楽レビュー
眠れない夜の隙間に聴きたい、the HIATUSの音楽
駆け抜ける日々の中では後悔さえも消え入りやすい。日常はできるだけ前向きに、やるべきことをこなしながら一定のテンポで進んでいく。不甲斐なさによる落胆も、心が絞られるような悔しさも、交わらなかった気持ちも、大人になればなるほど封じ込めるのが上手くなる。
30度近くあった気温がひゅんと下降し、夏の名残りと冬の気配が混ざり合う。普段は冷静さを装える心が妙に揺れ動くのは、ひんやりとした空気の中で、いつかの
Cメロを制すものはエモを制す説
突然ですが、Cメロはお好きですか。
えっ、Cメロってなに???
私も細かい定義はよくわかってないのだけど、最後のサビ(大サビ)に入る前の旋律とでも言ったらいいのでしょうか。AメロでもBメロでもない、突如変則的に登場するメロディですね。いまピンとこなくても、実際に曲を聞いたら「あぁ、あの部分ね!」と理解していただけるはず。
かねがね思っていました。
Cメロの効果すごいよな、と。
いい曲はA
BLUE ENCOUNT「ユメミグサ」が包んだ青春の情景
生きている中で、いくつもの「さよなら」が通り過ぎた。
前を向けよ。大人になれよ。どこからともなく聞こえてくる声に押し潰されそうになる。
次第に、未練や後悔はかっこ悪いものだと擦り込まれていったように思う。年齢を重ねるほど、経験を積むほど、見えないしがらみは強くなった。
人間は大人になるにつれ、なにも感じないフリがうまくなっていくようだ。それは、時に生きやすさにも繋がるのかもしれない。けれど、本