女として生きるのはやはり難しいのか?-『女、今日も仕事をする』
21年間、女として生きてきました。
保育園、小学校、中学校、高校、大学と過ごしてきて、
「女がどう」とか気にしたこともありません。
まだ小・中学生だった頃、まだ社会には「リーダー=男」という「考え」が残っていました。
とはいえ、そんな「考え」は子供の社会にはありません。
当時、クラスの中では「私=リーダー」というイメージが定着していました。
小学校も中学校も生徒会長は、ずっと女生徒が務めていました。
その状態に疑問を持ったこともありません。
それでも成長するにつれ、「女が社会で生きることの大変さ」を耳にすることが増えました。
例えば、
妊娠を報告すると、仕事仲間からの視線が冷たい
育休から復帰すると職場に居場所がない
復帰しても、仕事と育児の両立が難しい
などです。
もちろん、全面協力も惜しまない素敵な職場も世の中にはあると思いますが。
ですが、上記のような悩みを抱えているのは、少数ではありません。
それでも、仕事と育児を両立させたいと願うことは、ワガママなのでしょうか?
そんな思いを悶々と持ち続けていたところ、大瀧純子さんの著書、『女、今日も仕事をする』に出会いました。
Instagramで本を探していたとき、おすすめ本として紹介されていたところを、偶然見つけました。
それでは、本の紹介に移りたいと思います。
基本情報
ワークとライフを分けない
本書の中で、最も衝撃だった言葉です。
最初、「え?分けないとダメなんじゃ?」と思ってしまいました。
わたしが高校生の頃から、「ワークライフバランス」という言葉が浸透し始めました。
就活でも、何度も聞きました。
ワークライフバランスといえば、「仕事は残業なしで定時まで。そこからはプライベートの時間」とはっきり区別することをイメージします。
その方が、自分の暮らしや人生に、仕事が干渉してこないからです。
大瀧さんによれば、子育てをしながら働く女性にとっては、必ずしも成果の出しやすい望ましい働き方ではないそうです。
わたしは子育て経験がありませんが、その理由には納得しました。
子育てをしている場合、家に仕事を持ち込まず、時短勤務となると、どうしても難しい場合があるそうです。
その反面、
子どものお迎えをして、家に戻ってから資料を完成させます。
夜でもメールくらいは返信できます。必要があれば、昼間の時間にも子供の用事で出かけさせてください。
といったように、1~2時間家に戻れるだけで、夜まで働ける女性も少なくないはずです。
わたしのワークライフバランス
現在の仕事
わたしも仕事をするとき、同じようなありがたみを感じることがあります。
現在の仕事は、主に3つあります。
圧倒的にありがたいのは、「フルリモート」のお仕事です。
例えば、
大学の休憩時間に作業を進められる
カフェや図書館など好きな場所で仕事ができる
など、自分の都合に合わせて、仕事の時間を調整することができます。
仕事内容によって、向き不向きのある働き方だとは思いますが、わたしは「スキマ時間」が多いため、助かっています。
また、子育てとは違いますが、年齢を重ねた犬2匹と暮らしているため、何かあったときすぐ対応できるような働き方を叶えたいと思っています。
ワークとライフを分けない暮らしで感じること
本書の中で、最も衝撃だった言葉として、「ワークとライフを分けない」を挙げました。
しかし思えば、今年はずっと両者混同の生活でした。
起きてすぐ、授業中、食事中、入浴中、寝る前など、
いつでも仕事をしています。
家、電車、車、カフェ、大学、図書館など、
どこでも仕事をしています。
もう慣れてしまったせいか、こんな生活でも全然しんどくありません。
むしろ、楽しんでいます。
理由は様々ですが、一言でいえば「自分が望んでいたから」だと思います。
もし、「家で仕事なんて絶対にしたくない!」と思っていたら、わたしの現状は地獄でしょう。
わたしは、「時間と場所に縛られない働き方がしたい!」と思ってきたからこそ、今の働き方に満足しています。
これからも、この働き方で生きていけるように、自分に合ったキャリアを描いていきたいです。
女として生きるのはやはり難しいのか?
結論、自分次第だと思います。
「何事も自分次第」という言葉に落ち着いてしまうテーマでした。
アルバイトをしているとき、お母さんが一人で、子供と買い物をしている場面をよく目にします。
自分にはできないと分かっているからこそ、本当に尊敬します。同時に自身の母のことも。
そんな育児の一場面だけでも大変そうなのに、仕事と両立させるなんて、いくつ体があっても足りないんじゃないかと思ってしまいます。
「これからのわたしにできることはなんだろう?」
そう考えたとき、「思いやりを持って接する」が答えでした。
法制度を整備できるような法的権力者になる予定はなく、世の中全ての女性を救える確率は低いです。
ですが、今関わっている女性たち、これから一緒に仕事をする女性に対して、心身の健康を気遣ったり、仕事を手伝うくらいであれば、わたしでもできると思いました。
「女性が元気なのは一ヶ月で一週間だけ」と言います。
つまり一年のほとんどが、何かしらの体調不良と戦っていることになります。
そんな中で、仕事・育児・家事などを両立させているなんて、「世界一過酷な仕事」と言われる「母親」はやはり偉大ですね。
それでは、今回はここらへんで。
興味を持っていただけたら、自己紹介の記事もぜひ!
今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!