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おら 2025。
前回の「あでぃおす 2024、」に引き続き、今回は2025年の抱負を宣言していく。
題名の「おら」だけを見ると若干字面の治安が悪いですが、一応スペイン語で “Hola!” と軽やかに、気持ち高めの声で言っているイメージなので悪しからず。(ちなみに筆者は中米・エルサルバドルに住んでいます。)
ちょっと前置き:「目標」と「抱負」の違いって…
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国内有数の観光地であり国際的なサーフィンの聖地でもあるエル・トゥンコのビーチにて。
本題に入る前に… ふと思った。
あれ、前回は2024年に設定した「目標」を振り返ったけれど、今回は「抱負」を書こうとしている。
何なんだこの違いは…
気になり出すと意識が持っていかれて本題に集中できそうにないので、調べて最初にスッキリさせてしまおうと思う。少しだけお付き合いください…
目標は自分が目指すゴールであり、そこに至るプロセスは問われません。一方、抱負は目標とともに目標を達成するまでのプロセスも含まれます。
https://domani.shogakukan.co.jp/866806
なるほど、「抱負」=「目標」+「目標達成のための行動計画」ということか。抱負さえ設定しておけば、目標も含まれるわけね。
抱負は何かといろんな節目で求められ or 自発的に考えてきたものだけれど、今になって初めてその意味をちゃんと理解した気がする。noteで発信しようとしていなかったら、今年も(そしてたぶん一生)その本当の意味を知らないまま考えていたに違いない。危ない危ない。
と、気を取り直して2025年の目標とそのための具体的な計画、つまり「抱負」を宣言する。
おら 2025。
テーマはなんといっても、
Disfrutar al máximo el tiempo en El Salvador(エルサルバドルにいる時間を堪能する)
エルサルバドルには10月末まで滞在する予定。9か月強、ここでしかできないこと、ここだから実現させたいことを悔いのないように、一生分堪能するするつもりで。
やりたいことのキーワードは、「ひと・こと・場所との出会い」と「出会いの場の創出」。
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波打ち際に温水のプールがあったりと、新年早々日本を感じた。
Hacer やること
「ひと・こと・場所との出会い」
エルサルバドルのいろんな景色に会いにいく。ひと、町、自然、歴史文化などさまざま。観光目的もあれば、学びも。
ひと:帰国したら友人たちには滅多に会えない。彼らと共有する時間を大切にしたい。(日本食なんかも振る舞いたい。)加えて、もっといろんな生き方のいろんな人に出会いに行く。(例えば、コーヒーの収穫風景を撮ってほしいと地元の友人に頼まれているのでその取材に行きたい。また、内戦関連で知り合いにインタビューをする。)
こと:絶対に見たいお祭りがある。首都サンサルバドルから東に車で30分ほどのパンチマルコの花祭り(Fiesta de las Flores y las Palmas)。先住民迫害という悲しい歴史によって、エルサルバドルに残る先住民の伝統が垣間見られる数少ないイベントの一つ。その他の伝統行事に加え、伝統工芸や伝統産業を見に行きたい。特に伝統産業に関しては、いつまで見られるか分からないから。最後に、アートや音楽などいろんな表現方法に出会いたい。
場所:エルサルバドルの自然、内戦関連の場所。目指すは知る限りの内戦関連資料館を全制覇。できたら内戦モニュメントも。あとは温泉が有名なマラカティウパンとその近くの山エル・インポシブレ、我がチャラテナンゴ県の東に位置する景色の素晴らしいセロ・エラモン。その他多数。
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ホンジュラスとグアテマラの国境が近く、三国越境自然保護区に指定されている。
「出会いの場の創出」
言い換えると、様々なテーマでの企画・創作・発信。エルサルバドルでのオフラインから、note等SNSを活用したオンラインまで。
平和教育ツアー:同国在住の日本人向けに、内戦や社会問題を学び考えるきっかけとなるツアーやワークショップを企画する(現在進行形)。
Public History関連:内戦メモリアルツアーを企画している知り合いのエルサルバドル人に、主にアーカイブ構築と語り部方面で協力する(現在進行形)。今後、誰かの内戦に触れるきっかけになれることを目指して…
写真展:知り合いの写真家さんの写真展実現に向けた協力(現在進行形)。いずれこれについてはご本人の承認が得られたら是非とも記事を書きたい。それに加え、自分の写真展も何かの形で実現させたい(目標は高くね)。今のところ考えているテーマは「労働」「生活と宗教」「移民」「人々」「食」あたり。
フォトエッセイ:とりあえず一つ作ってnoteに投稿してみる。
映像:とりあえず一つ作ってみる。「とりあえず」一つが大切。
歌:有難いことに、エルサルバドルで日本語の歌を歌うチャンスが昨年だけでも2回あった。久しぶりに人前で歌う練習をしながら、幼い頃から歌うことが好きだったことを思い出した。それも「かなり」好きだったのだ。ストレスの発散にもなるので定期的に歌っていきたいが、もう一度人前で歌うチャンスをつくれたらと思う。エルサルバドル人と日本の歌やアニメとの出会いの架け橋になれたら、とてもとても嬉しい。
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波が無造作に、不規則に水面を変えていく様子はいつまでも見ていられる。
その他、ちょっと真面目な抱負が以下。
スペイン語検定DELE B1、あわよくばB2取得:スペイン語の勉強(座学)を本格的に始める。単語インプットを中心に、DELEの問題も解いてみる。受験はドミニカ共和国に旅行に行く際か、日本に帰国した直後。怠け者になる癖があるので、あえて目標は高く(N回目)。
大学院合格(発表は2026年):もちろん分野は「映像人類学」。
まずは大学院選び。それと並行で奨学金探し。前者に関しては、気になる教授の論文読んだり、(できたら)教授の研究プロジェクトを見学してみたり。これを5月〜8月くらいまでに終わらせたい。そして受験要項の把握と必要な資料やスコア、その他諸々の準備。5月以降〜年末にかけて。やること山積。現時点では「大学院」という選択だけれど、もしかしたら他の選択肢が登場する可能性も無きにしも非ず。とだけ念のため自分に言っておく…
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この景色を見た時、本気で思った。
「こんな世界が、この世のこの地球のどこかにまだ存在していると思うと救われる…」
ここまでわちゃわちゃ抱負を書いてきて生き急いでる感満載だけれど、自然のなかに身を置いて飛んでいく鳥や絶えず変化する水面を何も考えずにただただ眺める時間も大切にしていきたい。
Ser "こう"ありたい
「日々の積み重ね」
習慣は苦手だ。それでも、昨年は(昨年も?)「無駄な」時間が多かったと感じた反面、「人生の時間の有限性」をかなりリアルに肌で感じたのだ。
「今の時間は誰の何のためのもの?」と自分に問うてみる。
Youtubeのおすすめに出てくる動画をただただ適当に見ている時間。それは確かにストレス発散という名目なのだが、限られた人生のなかでそれはあまりにも勿体無いとやっと、やっと気がつくことができた。もう少し「有意義な」ストレス発散法は他にいくらでもある。そう、そういうこと。
ということで今年は、実験的に習慣を増やして無駄時間を減らそうという試み。ルーティーンの権化だと個人的に思っている(笑)とある人生の先輩曰く、「習慣は始めの3週間が勝負」。ここで宣言して多数の人の目にさらすことで、どうにか習慣化への道を乗り切りたい。
本を1日1ページ。学び考え続ける習慣。いつも三日坊主なので。
毎日の記録。写真と文字。時には音と映像。
常に自分の考えや目標をアップデート。そのために出会い、振り返り、考え、時には発信してみる。
健康と体力。こころとからだは本当につながっていると実感した昨年一年。自分の心に従ってやりたいことをやっていくためにも、ストレッチと週3運動(30分以上)の習慣化。
それでも「人生積み減らし」
芸術家・故岡本太郎の著書『自分の中に毒を持て』に登場する、昨年出会ってよかった言葉の一つ。要は、経歴とかこれまでの積み重ねにこだわると、人は逆に不自由になってしまう。だからそんなものは捨てて、常に生まれたての気持ちで挑んでいけ。といった感じ。(この言葉と個人的な話はいずれ記事を書けたらと妄想中なので、細かいことは割愛させていただきます。)
もちろん、現代社会で生きるうえでそうは行かない場面はいくらでもある。それでも、何かに出会うとき、向き合うときはできるだけそうありたい。
謙虚に、それでも“ライオン”のように、日々向き合い精進していきたい。
少し駆け足で終わらせてしまいましたが、これを公開しないとどうも2025年が本格的に始まった気がせず… (完全にスケジュールミスです。)2025年も早2週間を過ぎてしまったので、一旦書ける範囲(自分用メモはもっと細かくて長い)を書き切って公開することにします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
ヘッダー画像は、エルサルバドル西部に位置するモンテクリスト国立公園(再び)の山頂に続く道。寒暖差でカメラのレンズが曇り、霧も相まっていい感じに雰囲気のある写真が撮れた。
2025年も、いろんな偶然に見舞われそうな「未知」の予感。