一年後の自分へ、あなたはこの手紙を読んで何を思いますか
いまの気持ちをそのまま手紙に綴ってみよう。
そう思いついた途端、わたしの心はうきうきしはじめる。その足で近所の本屋さんへ向かい便箋を購入。いつぶりだろうか、便箋を買うだなんて。
花が描かれたもの、キャラクターのもの、さまざまあったけれど、わたしは青色の罫線だけが書かれているシンプルな便箋を選ぶことに。自分のために言葉を残しておきたい、そういう目的だったからシンプルなもので十分なのだ。
よし、準備はできた。自分で淹れた珈琲をお供にわたしは真っ白な便箋に「29才の自分へ」と書き込む。そして思うままに想いを綴りはじめたのだ。
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わたしが自分に手紙を書こうと思い立ったのは、あるnoteを読んだのがきっかけ。
未来の自分へ手紙を書く。
それ自体はなにも初めてのことではない、ふと思い立ったときにその都度書いてきた。
自分のために書く手紙、自分しかみないから自由に赤裸々に想いを綴れる。言葉にできない感情や誰にも言わずにいるようなこと、悩み事、考えていること。誰もみない、誰にもみせない、そう思えるからこそ言葉を選ぶこともなくただただ気持ちを吐き出せる。
かつてもがき苦しかったとき。誰にも言えずにいた気持ちもしんどさも不安も、未来の自分へは吐き出せていた。
久しぶりにnoteを読み返していたら、こんな文章が書かれていた。25歳のわたしは28歳の自分、まさに今のわたしに向けて手紙を書いていたらしい。
自分としたことが、手紙の存在をすっかり忘れていた。どんな想いを綴っていたのか、それを知れるのは次の帰省までお預けだ。あと4ヶ月の辛抱、だいぶ先だな。今度は忘れないように綴さんを見習ってスケジュールに入れることにしようか。
便箋3枚に想いを綴り、わたしは封筒にそれをいれる。そして封筒の表には「29才の自分へ 28才の自分より」と書き込む。
29才の自分はこの手紙を読んで何を思うんだろう。
表向きには書かずにいる本音や悩み、葛藤、いま思うこと。この手紙を開封するときには、きっと自分なりに答えを出せていると信じて。
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追記。
手紙を書きたくなったのは、小川糸さんの『ツバキ文具店」を読んだ影響も少しばかりあるのかもしれない。便箋を買うついでに続編である『キラキラ共和国』も購入してきた。読むのが楽しみである。
日々の楽しみに使わせていただきます!