見出し画像



本業もフリーランスなので、毎日空き時間に色んな街の色んなカフェやレストランに1人でよく行く。

現在の休憩時間の過ごし方

とは言え、わちゃわちゃした場所やエネルギーが動きすぎている場所は落ち着かないので、それぞれの拠点の近くに3~4つ静かに過ごせるお気に入りの場所があり、それらをローテーションすることが多い。

気を遣わない友人などとのご飯は大好きだけれど、まだよく知らない人と食べたり飲んだりするのは緊張してしまい苦手だ。しかも、なにを食べたり飲んだりすべきなのか、自分の欲求よりも、メンバーの趣味趣向を考慮してこれを注文すべき、というものを優先させてしまう。突飛なものを頼んで悪目立ちするのが怖いので、むしろ全部お任せにした方が気が楽である。

食事中も、口に物がたくさん入っている状態で話を振られたら困るなと思い、どのタイミングでどれをどれくらいの量、食べるべきか、他の人の食べるスピードはどうか、など気を遣うこと無限で、もはやなにを食べたのかすら覚えていない、ということになってしまう。

だから最近はそもそも簡単に誰かと外食する、ということをしない。

コロナが始まってから社交に関して無理しないようにしたらだいぶ楽になった。

フリーランスをしている理由は色々あるが、その中の大きなものは休憩時間の自由度かもしれない。


新入社員時代

大学卒業後に就職した企業では、2週間ほどにわたり、200人以上の新入社員が大きな会場に集まって研修を受けた。

家族の期待に応えるためにとりあえず名の通った企業に就職した私は、あまりやる気がなかった上、初対面の人たちに長時間囲まれる、という刺激ですぐに疲弊した。

周りの新入社員たちは同期同士の人脈作りに一生懸命であり、近くに座った人たちと連絡先を交換したり、帰りにお茶をしたりしてネットワークを作っていた。

もちろんランチも社交を深める絶好の機会だから、みんな午前中にすぐグループを作り、お昼休憩は集団で食べに行っていたと思う。

刺激にすっかりやられて疲弊困憊、席にぼーっと座って研修の話をどうにか聞くのがやっとだった私は、お昼休憩にいかに1人時間を確保し回復するか、に命を懸けていた(大袈裟・・・)

話しかけてくれた優しい人たちもいたが、心身ともに疲れで余裕がなさすぎて、お手洗いにでも行くふりをしてさっと抜けた。

1人でぼんやりしている姿を他の新入社員に見られたら気まずいし恥ずかしいから、研修の会場から少し離れた、みんなが選ばないようなちょっと単価の高いレストランなどに行って静けさを楽しんでいた記憶がある。

研修が終わって本配属になった後も、お昼休憩は社食の端っこの目立たない場所で1人で取るのが好きだった。

幸い同期の女子たちと結構仲良くなり、プライベートでも遊んだり、お互いの結婚式に呼び合ったりするような友達もたくさん出来たが、仕事中はどうしてもいったんスイッチを切りたかった。

だが、すーっと社食の端っこに移動中、先輩や上司に見つかって超気を使うお昼時間(もはや休憩ではない)を過ごすことになったり、同期の友達グループに会ってしまい、楽しいがリセットする時間にはならないという状況にもしばしば陥った。

1人で休憩している姿を誰かに見られると、悪いことをしているような気分になって落ち着かなかったから、自分からニコニコ話しかけに行く、みたいなおかしなこともしていた。

一言、1人で休憩したいと言えば済む話だが、私にその選択肢は浮かばなかった。

体力がなかったので、そんな日の午後の私は疲れで死にかけており、まともに仕事にならなかった。

20代前半

その後、新卒で入社した会社は1年半で退職し、一時期調理師としてあるホテルのフランス料理レストランで働いていたことがある。

そこでは全員が決められた時間に決められた場所で決められた物(まかない)を食べる。家族のように大テーブルで10人以上が。

最初は地獄だと思ったけれど、男性が多かったのであまり話さない人もいるし、私も無理に会話せず、黙々と食べてぼーっと過ごす、という風にしてみたら案外大丈夫だった。

食べ終わった後の数十分も、なにもせず過ごすのはもったいないなとは毎度感じたが、同じ空間にいても頑張って話す必要がない雰囲気は悪くなかった。

20代後半~

それからまた2年ほどして、今している事につながるフリーランスの仕事を始めた。

他の人たちと休憩を一緒に過ごすことに慣れてきた私は、そこでしばらく働くうちに、自然と同じ現場で働く年上の女性たちとお昼を食べることを習慣にしていた。

皆、優しくちょうど良い距離感でとてもよくしてもらった。

正直、少し疲れてしまう時もあったけれど、私を仲間に入れてくれたありがたさの方が勝る。

それを数年続けて楽しい時間を過ごせていたが、コロナが始まり、そんなことは出来なくなった。

コロナ後

その頃のメンバーは転職したり、働き方を変えたりなんとなくコロナと共に解散になってしまい、二度とあのランチタイムは戻ってこない。

その中の1人とは、今でも時々個人的にご飯を食べに行くが、仕事中ではなくプライベートで。

いつの間にか私の社交力は後退してしまい、なんだか今は気軽に誰かと休憩時間を共有出来る気がしない。

やっぱり休憩時間は1人でぼーっとしたい。
リセットしないと無理だなと思う。

今でも知っている人に見られると気まずいなと思ってしまうから、やはりちょっと現場から外れた場所に行く。

また1人でお昼を食べる日々。

それはそれで、かなり楽しい。

ぼーっとしながらいただく、食後のコーヒーが至福☕


仕事中の休憩時間、みなさまはどこでどんな風に過ごしていますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?