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本屋のデジタル万引きを目撃した話

仕事が少し早く終わった日
フラッと本屋に寄ってみた

本屋っていつ行っても楽しい

文庫本コーナーで
新しく出た新刊を
チェックしているときが楽しい

ブックオフやメルカリで
出品されるまで待とうかなとか
いま買っちゃおうかなとか
いろいろな葛藤がある

もうちょっと待ってから
読もうと決めた本は
その場で携帯のメモ帳を開いて
タイトルと著者名を記録する

そんな風に本屋を練り歩いていたら
「カシャッ」と
携帯のカメラ音が聞こえた

音が聞こえた方に
姿勢を向けると
女性が携帯を片手に
本を開いて写真を撮っている

この前、本屋さんで
本の中身の写真を撮る人が増えている
という記事を見た

その現場に居合わせてしまった

記事の内容では
それは「デジタル万引き」と
呼ばれていた

ちょっと大げさな表現だなと思ったけれど
よく考えると本の中の写真を撮って
持ち帰っているのだから
本の何ページかを
万引きしているのと変わらない

わたしはこの記事を見るまで
「デジタル万引き」について
意識をしたことはなかったけれど
本屋さんから見ると
あまり良い行動に思えないだろう

本は買って読むか、
電子版で購入して
データ保管するようにしたい

本屋に併設されているカフェで
本屋の本を無料で3冊まで
カフェに持ち込んでいいという
サービスがある

これに関しては
ちょっとグレーだけれど

写真を撮っていた女性は
そのあと電話を始めた

電話口で大きめの声で
ずっと誰かの悪口を言っている

早く帰ってくれよと思った

結局その日は
前から欲しかった本を1冊買った

その書店ではセルフレジしかなくて
ひとりでレジをしていたら
横のセルフレジに
先ほどの女性が来た

まだ誰かと大きめの声で
電話をしながら
付箋を1つ買っていた

多分30代の女性で
身なりもきちんとされていたけれど
ああいう風には
なりたくないなと思った

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いけだ
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