第二外国語ランキング[2023/01]~補足:人口オーナス時代、英語を使った学びへのシフト
Innovative Language Learning(LLC)のYouTubeチャンネルに見る人気・第二外国語ランキング
LLCさんを使ったのは、単に調べやすかっただけで、宣伝の意図はない。
※ LLCさんは日本の会社ではあるけれど、YouTubeという媒体の特性上、ワールドワイドな視聴者の統計値を把握できると予想できる。正当な研究結果による統計値ではないことを注意してほしい。
母語人口比に並べると、このようになる。ところが、上位に入るスペイン語やアラビア語を学んでいる人に会うことがない。これは、学ぶ人の統計値ではないからだろう。では、実際の学ぶ人数のランキングは、どうなっているのだろう。
Innovative Language Learning(LLC)が開いている外国語講座のYouTube Channel 登録者数でみてみたい。
ここには、LLCがアップロードしているYouTube Channel一覧がある。2023/01/04時点での値を取ってみた。
1位 英語については、説明不要だろう。
2位 日本語、3位 韓国語、4位 フランス語は、文化面での需要なのだろうか。YouTubeだから、見た目が影響しているのかもしれない?
5位 ドイツ語、6位 スペイン語、7位 アラビア語、8位 中国語
ドイツ語はビジネスでの需要? スペイン語、アラビア語、中国語は母語人口のランキングにあるとおり。
9位 イタリア語、10位 ロシア語、これらは母語人口ランキングと文化面での需要でしょう。
ランキングはこれまでとしよう。
ところで、言語の習得のコストは、楽器習得コストに類似しているらしい。アメリカ大学生はほとんどが第二外国語を学ばない。2016年度では7.5%との数字がある。
一方で、
おそらく、アメリカのアイビーリーグを狙う富裕層は、第二外国語を学ぶより、楽器の練習を励むからだろう。
そもそも、外国語の習得は相当な苦労と時間を要する。一つの楽器を習熟するのもにも、その多くが挫折する。そのうえで、複数の楽器に長けるは僅少である。同様に、易々とマルチリンガルになれるわけではない。マルチリンガルが多い地方はそれぞれの言語を使用するシーンがもともと多い。外国語を習得するには、学習と使用の文化的土壌がなくてはならない。
ここで書いたように、日本では、将来、ランキング上位を占める外国語の辞書さえ作れなくなっていく、可能性がある。
外国語を学ぶ土壌が減少していくのだ。
人口オーナスを迎えた日本では、自国のリソースではなく、海外でのリソース(教育基盤)を使って学んでいくしかないのだ。
※ かつて、日本はアジア圏で、有数の外国文化吸収国で、あらゆる文書の日本語訳が存在した。諸外国文化を学ぶには、日本語で学ぶことが出来る、ともいわれていた。この立場から反転する、ということである。
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