最後まで読めば幸せになれる記事〜骨編〜
「おねえちゃん!その骨のやつと小さいのはやめてや!」
「その大きいの2つ並んでるやんか、それでええさかいに」
「そんなあんたの金で買うた肉とちゃうやろ?骨は骨が好きな客に入れたったらええやんか」
「子どもとか若い女の子おるやろ?その子らに小さいの入れてあげ」
昼食どきのピークを過ぎた14時30分過ぎ。
事件はケンタッキーフライドチキンで起こった。
オリジナルチキンの部位を高圧的に指定する最も凶悪な事件だ。
さあ、
事件を振り返る前に、ケンタッキーオリジナルチキンの予習から始めよう。
オリジナルチキンには5つの部位がある。
この記事を書くまでは3つぐらいだと思っていた私を街で見かけたら無条件にぶん殴ってほしい。
きっと難癖つけたオバはんはドラムのことを(骨)、ウイングやキールのことを(小さいやつ)と言っていたのだろう。
ていうかオバはんかい!
と思ったあなた。
文面を見て勝手にオッサンだと思っていたあなた。
わかる。あなたは間違っていない。
これはマスコミの森喜朗報道のせいだと言える。(言えない)
※一旦話逸れます
森喜朗氏が女性蔑視発言をしたことを大々的に報じ、袋叩きにし、批判の声をまた大きく取り扱っているからあなたは勘違いしたんだ。
「子どもとか若い女の子おるやろ?その子らに小さいの入れてあげ」
この文章を読んで森喜朗氏のような顔のオジサンを想像したに違いない。
そうだろ。
確かに森喜朗氏は不適切な発言をした。
でもそう騒ぎ立ててあげてほしくないんだ。
だってめちゃくちゃおじいちゃんやん。
今年83歳。めちゃくちゃおじいちゃんやん。
更に話は少し逸れるが、私の祖父がちょうど83歳の春。真面目で勤勉で家族を大切にする憧れの祖父だった。そんな祖父が急に若いアイドルの女の子を見て「昔な、婆さんに隠れて社内の女の子とよく遊んでな。社内旅行と偽って2人でよく海外に旅行に行ったもんだ。その子によう似とるなあ。」
と婆さんの目の前で話し出す歳なんだよ83歳っていうのは。
「そうですかお爺さん。ちっとも気付かなかったわねえ、ハハハッ」
と婆さんも笑い出してしまうような歳なんだ83歳。
そんな83歳、森喜朗を袋叩きにするのはお門違いなんだ。
いったい国民は森喜朗氏の何袋を叩いているんだ。
きっとシワシワで袋の意味を成してないような袋だろう。もっと骨っぽい悪はいるはずだ。
骨っぽいで思い出したが、ドラムのことを(骨)、ウイングやキールのことを(小さいやつ)というオバはんは、サイやリブを持って上機嫌で帰って行ったがはっきり言って損している。私はそう思う。
このおばさんはきっと風俗に行っても冒険はせず、一度よかった女の子を何度でもリピートするタイプだ。(おばはんは風俗に行かない)
※一旦話逸れます
これはもはや風俗の楽しみを半減させているといっても過言ではない。(おばはんは風俗に行かない)
損しているということだ。(おばはんは風俗に行かない)
あなたは風俗店になにを求めるんだ。
これはあくまでも例え話として言っている。そう思って聞いてほしい。
以前から何度も言っているが私は風俗店には行かない。そう、私は風俗店という言葉の意味すらしらない蚊弱い男の子なんだ。
なので想像の上での話にはなるが、
このおばさんは風俗店で確実に可愛い子を指名をしたいタイプだろう。(おばはんは風俗に行かない)
それももちろんいいのだが、私のような上級者は違う。(私は風俗店に行ったことがない)
風俗店には多大なギャンブル性と、それを受け入れる優しさを養う場として利用している。(私は風俗店に行ったことがない)
可愛い女の子達が並ぶ写真を見て、ある程度の安心感の中、フリーでお願いし、多大なる期待感の末、60代武蔵丸似の女性が扉をあけて現れた時、そっとお湯を沸かし、温かいお茶を60分間彼女とすすりながら、他愛もない世間話で時間を過ごそうとしたあんな経験も、指名をし続ける人間には味わえない。
金を払って武蔵丸とお茶を飲む不甲斐ない経験は今、私にとっての財産なんだ。
最近汗が止まらなくなる日があるんですよね、とか、最近自分の骨が軋む音が聞こえるようになって来たんですよー、軋むならまだ弾力があってマシですよ私の骨なんてスカスカですからー。はっはっはっはっはっは
みたいな会話もしたことだろう。
軋む骨で思い出したが、ドラムのことを(骨)、ウイングやキールのことを(小さいやつ)というオバはんは、指名料金を払うことなくサイやリブを持ち帰ったことになる。
一見、得をしたように思えるが周りから白い目で見られるし、このタイプは自分より立場が弱いものに対してだけ強く言える人が多い。
尚且つ自分だけの小さなコミュニティの中でしか物事を考えられず、高圧的に物事を解決してしまう為、その枠を出ない。
総じて、可哀想だなあと思ってしまう。
こういう人が森喜朗を喜んで叩くのだろう。(森喜朗氏の発言を擁護しているわけではありません。)
りんごにあってミカンにないもの。トイレットペーパーにあってティッシュにないもの。私たちにあってこのオバはんにないものってなーんだ?
芯だよ。
芯がある人間になろうぜ。武蔵丸と茶が飲める人間になろうぜ。
芯があって骨のある人間になろうぜ。そうだろう。
「オリジナルチキン2つとコーラで。」
「店内でお召し上がりですか?」
「いや、持ち帰りで。」
「かしこまりましたー!」
店の外でそっと茶色い紙袋を開いてみる。
ドラム(骨)とキール(小さいやつ)がチラッと見えた。
私はやはり武蔵丸を引いてしまう人生なんだ。
アルバイトの女の子はさっきのオバはんの帳尻合わせで、私にドラムとキールを入れたのかもしれない。
いつだって私は物分かりだけ良く、損をしてしまう人生なんだ。
今夜は思い切ってNO.1の女の子を指名してみようか。
そんな気分なんだ。今夜だけはそんな気分なんだ。
私なりに思い切って羽を伸ばして。
フライドチキンだけに。
〜骨編 完〜
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