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ステージ4の大腸がんとわかって丸2年が経ちました。

タイトルの通り。
つい先日、12/10で病気の告知から丸2年経ちました。
2年前に告知された正式な病名は「直腸がん多発性肝転移」ステージ4のがんです。42歳の時でした。

病気がわかったその日からは私の人生には今日までずっと『40代でがん治療』というライフイベントが加わることになりました。
今も月の何日かを通院にあて化学療法を受け時々検査を受けるという日々を送っています。
私の場合病気が見つかった時点で手術が不可能なほど病気が広がってしまっていたので切除手術は不可、延命の為の化学療法(エンドレスケモ)といって死ぬまで抗がん剤を使ってがん細胞の増殖を抑え、副作用をコントロールしてもらいながらがんと共に生きていく。という人生に切り替わることにもなりました。
延命の為の化学療法という治療を選択し続けていった場合の予後は平均30ヶ月と言われています。2年半くらいですね。
これは私の余命が30ヶ月というわけではなく同病同ステージの方の生存中央値がそのくらい。ということです。
私の受けていた抗がん剤の治療は基本的に2週間に一度。通院で血液検査後化学療法室というところで抗がん剤の点滴をしてもらい帰宅するというものです。
次の治療までの2週間は副作用でだるくて全く動けない日もあるし数日経って体から薬が抜けてしまえばいつも通り今まで通り仕事もできるし友達とも会える。体調を見てドライブにも旅行に出かけることができます。体調をみてお酒も美味しく頂いていました。

これは私の場合だけどよくいう脱毛も激やせもほとんどなく健康な時とほとんど何も変わらない見た目のままで闘病生活を送れたというのも大きいと思います。鏡に映る自分があまりにも今まで通りでもともと少なかった当事者意識がより低いお気楽な患者人生を送ってこれた気がします。

2年近く治療を続けることができ、最近ではがん専門医からも抗がん剤で奇跡的といっていいくらいに腫瘍が小さくなったと言っていただき当初は切除不可能と言われた腫瘍の摘出手術にまで進む事ができました。
大腸癌は切除までいければステージ4でもエンドレスケモからも卒業して経過観察から寛解に行ける可能性が出てきます。
抗がん剤を頑張った甲斐があり今年の9月の末に8時間に及ぶ手術を受け大腸と肝臓にある今見える範囲の腫瘍を取り除いてもらいました。
そして術後は夢にまで見た無治療の経過観察期間に入ることができる。

…予定だったのですが、術後に撮ったCTに新たに肺に怪しい影が写ってしまい再度抗がん剤を複数回おかわりしもう1回手術か放射線治療を行う。というオプションがついてしまいました。今はその抗がん剤の最中です。手術で落ちた体力と回を重ねきつさを増した抗がん剤の副作用にメンタルが参ってしまうこともありますが今のところ投げ出さず治療と向き合う気でいはいます。
まだもう少し、憧れの経過観察まで頑張ろうと思っています。

抗がん作用があるとされる○○食療法だとか、抗がん作用のあるとされるにんじんジュースとかがんに効くサプリとか祈祷とか献金とかおまじないの類いは一切やらず私がやった治療は標準治療のみです。
治療を進めていく先に薬に抗体ができてきてしまいいずれ使える抗がん剤は尽きてしまう可能性があること。体に蓄積した薬で副作用が強くなっていく可能性があること。抗がん剤ではがんが消滅する可能性はほぼないということ。それでも手術というカードを切れない自分には抗がん剤をつかって延命をするということが一番最善な治療であるということを主治医は丁寧に説明してくださり私はそれを納得した上で標準治療をうけてきました。
私の主治医は話をしやすく治療法を押し付けるようなこともせず疑問や不安があったらその都度すぐに聞いてくれ安心してお任せできたということも決して楽ではない治療を続けられた理由としては大きかったと思います。
結果手術適応となるまで腫瘍は小さくなってくれました。

民間療法や代替療法を頑なに拒否するつもりはないけど私にはやっぱりしっくりくるものはなく手を出そう試してみようと思ったことはありません。
サプリなどは試してみることはあってもただ続かなかったんです。人参はシンプルにだいっ嫌いだからのみません笑
術後の再発率も低くないと言われているので今後また何か治療を必要とする時が来たらその時何を選択するかは今はわかりません。その時になってみてどうしたいかを考え選択していくつもりでいます。



先週12/8に抗がん剤をやったので副作用がようやく治まってきた頃です。まだ少し具合の悪い状態でがん患者生活3年生進級です。
がんだとわかって始めたTwitterでこの進級という呼び方を知りました。
Twitter上では実際にはお会いした事のないがん友さんと知り合い、いろんな不安ごとを聞いてもらったり励ましあったりしています。若い方も同世代の方も年上の方もいて何年も進級されている先輩もいたり告知を受けたばかりで動揺されている人もいれば残念ながら亡くなる方もいます。
いろんな環境でいろんな立場で同じ病気と戦う同志のようなみなさんにリアルでは話しづらい体調のことや副作用のことなど話したり励ましあったり何気ない日常的なコミュニケーションをとったりしながら一緒に’闘病生活’を生きている。そんな仲間だと勝手に思っています。

私が抗がん剤治療を経たあとに手術に進むことができたと報告をした時も本当にたくさんの方が一緒に喜んでくれコメントをくださり手術に向かう時も頑張れと背中を押してくださいました。そしてそのなかには最近告知を受けた方やご家族が病気と戦っているという方何名かからどのような経緯で手術に進めたのか話を聞きたいというメッセージをいただいたりもしました。
私の体験したことで良いのであればいくらでもお話したいし役にたてることがあるのなら嬉しい。
そんな風に思い完全に放置をしていたnoteをまた動かすことにしてみました。
誰かのためなどたいそうなものではなくほとんど自分のための治療記録をまとめるだけです。文章もめちゃめちゃ笑
でもせっかくこんな経験してるんだ忘れてしまう前に色々のこしておこう。
地獄のようだった開腹手術後の入院生活についても書こう。需要なんてあってもなくてもいいや。あんな痛い思いをしてそれを乗り越えた自分を盛大にアピールしようw
そんな風に思っています。

治療の副作用についての感想は完全に私の経験した主観です。
誰にでも当てはまるものではないし同じ治療をしても同じような経過をたどるわけではありません。


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