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2025年、プロ専業主婦(見習い)を卒業します

このnoteはベンチャー企業の人事責任者として働いていたワーママが、一転専業主婦となった今だから思うキャリアや仕事、育児などなど自由に書いていたものであります(過去形)。2025年もどうぞよろしくお願いします。


変化の訪れ


おそらく世のワーママという属性のなかでも結構なハードワークを続けていた部類の人間であったが、この数か月は本当にゆっくりと人生を考えながら過ごしてきた。

2024年春にMBAを修了し、夏には不惑の40歳に突入した。
おそらく心身ともに一番ビジネス・仕事の面で脂がのっているであろうこのタイミングで働くことから離れている
ことについて、多くの方から「次は何するの?」「いつまた働くの?」とのお言葉をいただいたのも事実である。
また、具体的にポジションをご提案いただくこともあったが、私が最もバリューを発揮できるであろう"上場前フェーズのベンチャー企業”は、見てきた景色でもあるがゆえにどれほど心身共にコミットしなければならないか誰よりも分かっているつもりである。だからこそ安易にお受けはできなかった。

プロ専業主婦を目指し、小学校低学年の娘の生活を見守りながらすごす日々はとても贅沢だ。有難いことに夫の理解もあり、私の好きなように生きていいと言ってくれていたのでこのままプロ専業主婦としてのキャリア(?)を積もうと思っていたのだが、このnoteを書き始めたあたりくらいからポツポツと今の私の気持ちやスキルを理解したうえでのお仕事の依頼が来るようになった。

何をするか

1つは、単発でのインタビューやスポットコンサルの案件である。人事関係の経験に基づいたものが中心だ。昨年秋ごろからいくつかご相談いただく機会を得た。


もう1つは、MBA受験を目指す方のための講師のようなことを行っている。主に書類添削や模擬面接を担当している。お手伝いしているMBAゼミナールで近日イベントに登壇するのでご興味ある方はぜひご参加いただきたい。


そして最後に、2025年からは企業の顧問も請け負うことになった。ご縁があって携わらせていただくことになったが、上記2案件と異なり、こちらはしっかりとした継続案件となる。
これまで経験したことない業界への貢献は楽しみでもある。


いずれもこれまでのように雇用される立場としてのフルコミットサラリーマンではない。

なぜ働こうとおもったのか

プロ専業主婦(見習い)の生活は思いっきり楽しんでいるし、プロ専業主婦(見習い)を辞めたいわけではない。キャリアブレイクに大きな焦りがある訳でもない。(もちろん中長期的な経済不安はあるが…)

今回お話をいただいている案件ベースでのお仕事は、私の働きに価値があると思っていただく間だけ思う存分私を使っていただき、もう不要(良くいえば価値を発揮した、役目が終わった)と思っていただくタイミングで契約終了したいただくということになる。

企業に雇用される形でコミットしていた時代は、終わりの見えないなかで、ずっと自分自身はバリューを発揮しているかを考え続けながら企業の成長とともに自己の成長を追い求めていくスタイルだった。いくら上司や周囲から評価されたとしても、自分が価値を発揮しきれていないのではないかと思うことに精神的な負担が大きく苦しかった。
お給料が上がろうが、役職が上がろうが、自分の成果に自分自身が納得していない場合は嬉しくなかったし「もっと成長しなければ」「もっと貢献しなければ」とむしろ自分を追い込むことの方が多かった

今回お話をいただいているような形であれば、私が私のペースを守りながら双方心からバリューを発揮している(発揮してもらえている)と思えている範囲で取引が成立するため、もしかすると私にとって過剰な負荷なくシンプルな気持ちで向き合えるものかもしれないと思えたのである。月に数日や数時間から稼働してみることに挑戦してもいいのかもしれないと思ったのだ。

なので、現時点でこれからも積極的に営業をして案件獲得していこうということはまだ考えていないし、まずは私の経験やスキルを必要としてくださる人が本当にいるのか、バリューを発揮できるのかを確かめてみようというフェーズではある。いずれの案件もクライアントと実稼働で接するのは大変短い時間しかないため、逆に事前の準備や私自身の自己研鑽も時間をかけて丁寧にできることは再び仕事をするハードルを下げてくれた。時間に追われながらミーティングや意思決定をこなしてきたハードワーク時代とは真逆になり、自分自身の精神衛生上はとても良い気がしている。

クライアントのご期待に沿えず、またプロ専業主婦(見習い)に戻ることも十分考えられるが、まずは第一歩踏み出してみる。

自己開示することの大切さ


このnoteは、自分のキャリアに対して目的をもって書き始めたものではない。noteでクライアントを得ようとか、収入を得ることを一切目指していなかった。
しかし、大胆に自己開示していくことによって、私に興味を示してくださった人がまずこのnoteを読んでくださり、私の考えや置かれた状況を理解したうえで一緒に何かをしてみたいと声を掛けてくださる機会が増えたことは想像以上の効果だった。

実名や顔出しで発信することは、時勢柄、勇気のいることでもあるが私にとっては思いがけない出会いやチャンスがあったなと感じている。

2025年、思いもかけず人生の新たなステージに入った感もあるがマイペースに過ごしていきたい。

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Megumi Sakamoto
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