このnoteはプロ専業主婦1年目の私が早稲田大学大学院経営管理研究科(夜間MBA)受験までの道のりや学生生活、仕事と育児の両立、人事のお仕事などについてつらつらと書き連ねているものです。
今回は大サービス?受験時の書類(エントリーシート)を全公開します。
用意したもの
以前ご紹介したように、私は早稲田大学大学院と一橋大学大学院の2校に出願しましたが、情報収集段階では慶應義塾大学大学院、青山学院大学大学院、中央大学大学院辺りも調べました。文字数等の一部ズレはあるもののどの学校もだいたい以下3点を用意することが求められます。
職務経歴/今まで何をしてきたか
志望動機/なぜ入学したいのか
研究計画/どう学び、どう活かしたいのか
私は以上3本の骨子をそれぞれ2,000文字程度で作成し、各校の出題の表現や文字数に合わせてカスタマイズして提出することにしました。
エッセイ全文
なかなか本番で提出した資料が無料で全公開されていることも少ないかと思いますが、ここでは早稲田大学経営管理研究科に提出したエントリーエントリーシートを丸々公開しちゃいます。ほぼ全文です。
受験を志しているもののどんなこと書けばいいのかわからずお困りの方、まだ受験までリアルに考えられていないけどちょっとだけ覗いてみたいという方、すでに合格されて(卒業されて)いるが同級生のレベル感ってどんなもんだったんだろうと今さら気になっている方等の参考になれば幸いです。
【2022年度冬入試】早稲田大学大学院経営管理研究科夜間主総合コース提出書類(エッセイ3本)
1.これまでの実務経験(または実務に相当する経験のなかで成し遂げたこと、および現在(離職中の方は直近)の担当業務に関する詳細(職務・職責・業績等)について説明してください。1000文字以内
2.あなたのキャリアゴールを具体的に設定してください。それをどのように達成しますか?当研究科における学習・研究その中でどのような意味を持ちますか?500文字以内
3.当研究科におけるあなたの志望プログラムへの期待と入学後に予定している研究テーマについて以下の項目に言及したうえで具体的に述べてください(テーマ/当該テーマに取り組もうと考えた理由・課題・仮説)1000文字以内
作成時の注意事項
入試のエッセイに限らず、面接の応募書類、論文においても気をつけなければならない注意点は、自分の頭の中で考えていることや経験してきたことは想像以上に初見の人には伝わらない、ということです。
思いが溢れてしまうと、自分しか分からない前提情報や何故そう考えたかのロジックが抜けてしまいがちです。兄と夫に何度も壁打ちし、私の業務や経験を知らない人が見てもこの文字数でシンプルに何をしてきて何を考えている人か理解できるかというところを重点的にアドバイスしてもらいました。
今思うこと
しかしまあ改めて読むと恥ずかしい…。でもこれは当時本心で思っていたことであり、経歴も含めて、面接でボロが出ないように極力盛らずに書いたつもりです。今見ると突っ込みたいところがたくさんありますが、まっすぐさと熱意は評価してもらえたのかなと思っております。
ただ、特に3の研究計画に該当するところ、イケてないですね。全然イケてない!研究テーマとして全く面白くない。
これが自社の成長に対する課題と思っているところが視点が狭かったのでしょうね。要因計画の立て方のテクニック的なものを補えればいいと思っていたなんて。甘い。
確かに入学前、自分自身の問いの立て方には疑問を感じておらず、とにかくこの問いを解決するための手法が知りたい!WBSで学べば知れるはず!と思っていました。
これが浅かったんです。
2年間を通して一番学んだのは問いの立て方です。自分自身が問題と思っていることは果たして本当に問題なのだろか。もっと本質的なところを見落としていないか。(実際に書き上げた修士論文も全く違うテーマです)
この思考は仕事だけでなく自身のキャリアの築き方、これからの生き方の選択の全てに影響を与えてくれました。まだまだ修行の身ではありますが色んな意味で生きやすくなった気がします。
とはいえ、こんな志を持っていたのに退職してプロ専業主婦(見習い)になっていることは少し不甲斐ないというか、胸が痛いです。
次回以降、このエッセイを元にどんな質問がなされたのか、面接についても公開しようと思います。