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早稲田大学大学院夜間MBAの面接体験談
このnoteはベンチャーで働いていた元ワーママが、早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)の受験や学生生活、その後一転して現在専業主婦として日々を過ごすなかで今だからいえるMBAのこと、人事のこと、育児のことなどをつらつら書いているものです。
書類選考通過、面接に向けて
前回の記事で全文公開した内容で出願し、無事に書類選考通過。書類選考の合格発表は出願から約1か月後の2/10頃だったと記憶しています。そこから面接は2/27ということで2~3週間後でした。
面接までの準備は特別なことはしておらず、とにかく自分が書いたエッセイを何度も何度も読み直し、自社の沿革や直近のIR資料など数字関連を頭に入れました。何を聞かれるかあまり色々と想像せず、何を聞かれても答えられるようにしておこうという心構えでした。
面接当日
当日は早稲田大学の教室が会場でした。服装はパンツスタイルのグレーのセットアップにインナーはニットを着ました。新卒の就職活動ではないので服装はそこまで気にしなくていいと思いつつパリッとした格好にしました。実際に行ってみても周りはほぼ全員スーツでした。
会場の教室は想像以上にたくさんあり、受験生が如何に多いかを思い知らされます。
面接官は3人。時間は15分。
コロナの影響が残る時期だったので両サイドに距離を取った面接官が2名と、真ん中にノートパソコンが1台。画面越し(Zoom)に面接官が1名いるというスタイルでした。
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面接で聞かれたこと
いくつか質問されたものの、答え方にムムムっと悩んだところしか記憶に残っておりません。私が提出したエッセイと読み比べながらぜひご覧ください。
要員計画の立て方への関心について
地方と首都圏の企業において要員計画の立て方にどのような違いがある、あるいは違った方がいいと思うか。
製造業と非製造業において要員計画の立て方にどのような違いがある、あるいは違った方がいいと思うか。
自社のことばかり考えていて他業種や他社との比較を具体的に聞かれるとは思っていなかったため、かなり戸惑いました。全く準備していなかった質問だったのでこれまでの経験を踏まえた以下のような持論を語りました。
実際に地方企業で働いたことがないため想像ではあるが、地方と首都圏では職種によっては中途採用の難易度が大きく異なるのではないかと考える。一例として、携わっている購入型クラウドファンディングのビジネスは、ある種戦略的に創業期・サービス立ち上げ期に「バズらせる」ことを促すものであるが、立ち上げたばかりのスタートアップは一般的に最小人員で運営されている。人員が潤沢に確保されていないなかでバズらせると、何百、何千と想定外の注文や反響があり、対応しきれないことがある。それは折角需要を喚起したのに一過性の「オマツリゴト」でブームを終息させるだけでなく、後の事業存続に影響をも与えかねない大きなトラブルに繋がる。
地方では管理部門のプロ人材、とりわけ市場にそもそも人数の少ない法務のプロ人員を急に確保することは困難だ。利益を生み出さない管理系人材は十分な体制を組むタイミングの見極めが難しい一方で、専門的な経験を積める人材は本社機能(都市部)に集中するため地方のスタートアップ企業がトラブルを適切に処理できるような優秀な法務知見のある人材を確保するのは都市部の企業に比べ圧倒的に難易度があがるだろう。
志望動機にもつながるが、地方・首都圏に問わず、一過性のバズりだけで人員を採用してしまうとその後の人件費が経営を圧迫することにもなりかねない。時期をしっかり見極めつつ、併せて自社を取り巻く採用環境を把握しながら、当面の外部リソースの活用も含めて体制強化タイミングの検討をする必要があるのではないか。
なお、製造業と非製造業の違いについては正直に「私自身が製造業での勤務経験がない」点を伝え、多くを語りませんでした。
質問が全く想定していない角度からきても自分が自信をもって話せる方向に持っていき、無理に知らないことを知ったかぶりして語らないことはよかったのかなと思っています。
一生忘れられない「手触り感」
そして、最後に聞かれた質問は多分一生忘れません。
エッセイ3でWBSに期待することについて「熟練した講師陣による体系的かつ手触り感のある講義と~・・・・」と書かれていたけど「手触り感」ってなに?
もう言われた瞬間頭が真っ白になりました。
正直、兄や夫と何度も壁打ちするなかでどこかで入れてしまった耳障りのよさそうな適当な文言でした。意味なんて大してない。そして今見ると確かにめっちゃ違和感がある!!!w
この質問は真ん中パソコン(Zoom)越しのアントレプレナーシップを専門とされるアカデミックな教授からなされたものでした。
ギョロっとした目で「なに??」
なんて返したか全然覚えていません。
「正しい表現ではないかもしれません、すみません。理論ばかりの机上で行う勉強だけではなく、現場感のある仕事やディスカッションをもとにした教授陣の講義が聞きたいという意図です」みたいな返しをしたような。しなかったような。
「あ、はい。もういいです。わかりました。」
多分この文言に意味はないんだろうな。意味のない言葉を適当に入れたんだろうなってバレていたと思います。
15分の面接はあっという間に終了。面接官3名いらっしゃいましたが会場にいた2名の先生は未だにどなただったか全く記憶になく、パソコン越しの先生しか覚えていないです。
ちなみに、入学後に同級生と面接の話になりましたが全然深い質問をされなかった方もいるようです。
どの面接官に当たるかで全く雰囲気は違うのかもしれません。
少しは面接の場の空気をイメージできたでしょうか。
これから冬受験の本番を控えている方の参考になれば幸いです。
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