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感情

どうにもならない思いを吐き捨て、いくつになったらだとか、いくつだったらなどという思いを破棄して、画期的な今にぶつかり、大天使の咆哮を合図に、飛び立つ歪な鳥になった私、退屈そうに虫を食べては、意識を遭難させ、怨嗟が降る故郷や、古着屋で眠る宝物や、構築されるイリーガルな理論や、どんどんと分断を生む、あっちこっちや、硬直する動機を眺める脊髄反射の子、システマチックな亡霊のカタルシスや、あらゆる分岐点に備わる幸福、サヨナラと告げた途端に溢れる愛や、愛されたいと強請るばかりで、本質に届かずに、今に滞り、身動きも取られずに、淘汰されてしまうばかりの日常や、憎しみにより腐乱した感情や、感覚すら麻痺して、真理なんてものを引き合いに出しては、大差ないものを、崇めたり、なだめたりして、なだらかなはずなのに、急勾配の道に感じたりして、だんだんと、感覚も麻痺して、管理されるばかりで、感傷的になったり、敵意を剥き出しにしたり、体たらくな今に加算される原理や、利害関係や、価値観などなどに攻め入られ、制限ばかりを生み出すし、何がダメだとか、何かがおかしいだとか、何かにならなければならないだとかと、うるさく付きまとうばかりの答えが、今に食い込んでくるし、狂っただなんだと、空白を埋めるために、あくせく働いたら最後、すべてを食いつぶされ、駆逐され、退屈で傲慢な普通というものに遮られ、加担した途端に、すべては、崩れ去り、些細な事で憎んだり、入り組んだり、身包み剥がされ、捨てられ、忘れ去られる。

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