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老獪

この、絶え間ない孤独よ、憤怒と怠惰の狭間で踊らされているだけの君たちの、退廃的な退屈を縁取るための、答えを崇めては、良い気になっているだけの、打算的な私たちの影よ、陰鬱さを謳う情報の隙間から落とされた汚い爆弾、対価を求めて、ひた走る電車の中、装弾された砲弾の数、価値観により、終わらない戦争が、もう何年も続いて、地つなぎの、私たちの世界を破壊したがる指導者や、権力者たちや、痩せた土地の朽ちた植物や、杜撰な管理の下で、支払われる少ない賃金、水銀により輝く川や、被害者意識により、加速する車、悔悟を溜め込んだ貯金箱や、一律の不安を食べて大きくなる子供たち、あらゆる偏見を貪る餓鬼たちや、回線を噛みちぎり、ネットワークを遮断させる老婆たち、発信機を付けた鳥たちや、単調な結末にそぐう価値などを謳う父権的な語り草、風景に構築されて行く記号や色、長じる所以や、迸る曖昧さ、無気力な明日や、水の中を行き来するような感覚が延々と続き、機械的な期待感が孕む、気圧の急激な変化や、正しい戦争を謳う神たちな戯れにより、簡単に、一度きりの命を消費してしまい、苦しむために、産まれて来たのだと、教える普遍性は、自らの、正当性を示すために、誰かにも、正しさを押し付ける事で、自らが、正しいのか?という疑問に、正当性を与えるためだけに、正しさを強要し、共有する答えにより、偏るだけの正しさを信仰し、あらゆる悪を許さないと、正義に加担する事により、芽生えた独善的な善性に支配され、自らの中に生まれた悪を許せないという憎悪に食いつぶされてしまい、いつしか、芽生えた悪意と虚しさをかき消すためだけに、誰かを裁き、悦に浸り、誰彼構わずに、攻撃し、迎撃し、駆逐しても尚、おさまらない怒りの虜になり、利己的な裁きを加え、世界が破壊し尽くされても尚、標的を探し、怒りに身を任せ、徘徊し続けている。

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