漂流
醜く歪んだ精神を矯正するだとか、と付きまとう過ちが、誰かと同じではない事は、悪い事なんだよと、うそぶき過ちを弄るだけの家庭的な吸血により、空っぽになった身体を、名残惜しそうに眺める君たちの理想なんてものは、絶えず体系化され、体制側の道具として、自由と希望を餌に、絶えず同調させるために、根拠や真実を破棄させられ、落胆したり、真理を漁り、あてがわれた意味により、磔にされる神や、確かな意味すら、ここでは、邪魔になるんだよと、哲学的な焦燥感に苦しむ若者たちが、独善的に物事を、無理矢理に解決しては、改善される事もなく、今に迫る苦しみを、受け入れるしかないように、仕向けられ、同じ事を繰り返す事しか出来ないような奴らこそ、排除すべきなのに、弱者は、更なる弱者を虐め、強者は、弱者をさらにしめつ締め付け、身動きすら、取られなくなってしまった、全くの罪を錯綜する猛獣たちが、生きるために、息を潜め、獲物に飛びつき噛み付くが、獲物に逃げられてしまう獣の後ろ姿で、カスタムされる物語が、繰り返し空虚さを謳いながら、分裂しては、細分化や、多面性や仮面をかぶったりして、存在自体をあやふやにして、今に抵抗を加える限りは、世界から裏切られても尚、今に反発し続けては、システム上の諍いや、争いからは、遠く離れ、放たれた今に食い込む矢が、やがて、突き抜けて、次元や時間を解放させるための穴を生み出して、公共化した身体を放棄し、さまよう先々で、融合し続け、星になるまでの軌跡を体感し、加算したり、採算合わせたり、さようならを繰り返したり、加わるほどに、増して行く多幸感に引っ張られて行き、どこに辿り着くわけでもなく、分け隔てなく、別れても尚、また、出会えるさと、今を諭し、全てと調和する。