ぼんやり
怠惰な星の隙間から、愛を込めて送られて来る信号の数、加算された夜が、今に朝になる頃、言葉が浸透する冬のそばに、寝転がる野良猫、恒久的な今に蝕まれていく先々や、無機質な世界の正解を唱える魔女たちの、アイロニーが嬲る青春のカオス、相似する事柄の多くが、幸福を利用して、あらゆる感情を麻痺させ、意思をショートさせ、恨むばかりの人々が硬直する忌々しい現実の中で遂行するものが、物語を切り刻み、便宜的な破壊者たちが募る、災いばかりの日常の残り滓を集め、逡巡しているだけの毎日の欠如や、そこかしこで、老いるだけの、日常的な狂気を踏み躙り、意思の遭難者たちが、溺れる体系的な歪みや、リズミカルな症状が迫り、簡易的な愛を忍ばせる矜持を用いて、モラルがなんだ、と、迫るまやかしの隘路や、飼い慣らされた今に迫る悲劇や、悲観的な意味を過剰摂取して、補完された罪の合間に生えたイデオロギーや、アンニュイとした墓で眠る人々、エレジーやらが伝わる先々では、悔悟なんかを謳うだけの、対比や、対価の彼方で、構築された夢や希望すらもない日常に刃向かい、はびこる悪意が、現時点を加速させ、猜疑心ばかりの、君のあいまいな理想が、ぼんやりとした誠実さを持ち寄り、今に使命感をひけらかし、過信ばかりを生み出すだけの、体制的なものが引き出す終末論などを蹴散らす。