増幅
魂から発芽し、花となる面影、下賎な比率を打ち出す学者たちのノイズや、軒下で眠る野良猫の虚数や、モノローグが壊れた矢先、真実とは、絶えず孤立を育むものであり、孤独になるだけの、馴れ合いの先で生まれる、退屈な論理を阻めるための壁や、大衆が生み出した集合意識により、混沌としていく普遍性や、制度に付着する思い出の実態の無さに、粛清されていく時代的な靄、ファルス的享楽により、浮き沈みする精神のしじまに立ち込める霧、奇跡的な出会いですら、大事に出来ない私たちに、何ができるのかと、悲しみに暮れる君のクレバスの深さ、相似する永遠性と、違う次元での自分という定理、訂正されるだけの日々で、存在という無謬性を確かめるばかりで、日が暮れてしまい、ここで、達成すべきものなどが、他者を介して、生命のようなものに変化し、どこにもとどまらずに、ただただ、加速していくだけの毎日を蛇行する自我との対立や、怠惰な体制の中で、勇敢さを損ない、義務的なものにより、意思に枷を嵌め、肝心さを損ない、喪失感の中で垂涎するだけの、君たちの心許ないギミックや、豊かさの象徴たるものを打ち砕き、偽物の価値が、何か、似たようなものを発しては、犠牲的なものを、絶えず打算的なものや、ルサンチマンを生み出してしまうだけの過ちや、曖昧な季節に拗れていくだけの、いとまに絡まる時代的なものが、絶えず憎しみを吐き出し、孕むべき愛ですら、利用価値があると促す君の裏の顔や、奪われるばかりの日々の中で、達するべき喜びすらなくて、縋るだけの誤りの中で、正しさなんてものは、なんでもないようなものであり、曖昧さに平伏すだけの、普遍的なものを崇めてばかりいる君たちの偏りに、自身が気づかずに、ただ、互いを傷つけるために、互いの主義や理想で縛り上げ、見せしめのために、快楽的な処刑を繰り返す独善性には、嫌気がさすよ。