関与
アスファルトで捻れた呼吸が、君を呼び止める様、肥大化する妄想の隙間から、こぼれるメラトニンが、心地よい眠りに誘うころ、たゆたう意識は、度重なる罪の爪が、食い込み、垂れる血を、舐めるコウモリ、強迫的で、ずさんな法が、締め出した正義に寄りかかるだけの、権利なんかにより、私たちの観念は、絶えず干渉し、高尚な所以に巻き込まれた実態が、やがて、蝉蛻を繰り返し、この世での未練が、云々と、あらがうよりも速く、この時間という、あいまいなものが、今に司り、良い気になってるから、観点を、握り潰して、物質的な余力や、有する答えによる余波や、よもや、恨むまい、と、促す、数々の自己犠牲の跡、山体崩壊した山々との共感性、数多のエネルギーの過失、胡散臭い悲劇のエモート、貸し付けられた余韻、インタラクティブな街々に迫る、消費的なものが示す災厄や、正義や偽装、過ちばかりの街並みに飛来する神のようなもの、さえずる鳥たちの、リズミカルな悩み事にすり寄り、理性などを、謳う輩こそ、もう、理性なんてものは、持ち合わせておらず、ただ、煩わしい答えが、対価などを、迫り、君を、引き摺り出そうとする予感や、あらゆる余暇、簡素な世界の本質や、一切を放棄して、根治できない病や、疾しい現状や、掛け違えた意味の粗暴さや、最たる意味を失い、漂う意思が、水母のようである、と、うなだれていた君も、何か、綺麗なものだけが、見たいというから、もう、何も見ない方が、良いんだよ、と、説得する。