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現代

コンバース履いて原野を歩くアレンギンズバーグ、群像に吐血を繰り返す女々しい自己を磔にして、セオリーを破壊して、シンメトリーな過去を掬い上げる仏の掌になりたいのだと、うそぶいては、たちまちに現れる原理を蹴飛ばし、通りすがりの思い出を抱き寄せ、もう、離れないようにと、願いを綴る、意識的な手紙の波形、夜露に濡れた隠語を放つ猿の群れ、火傷した感情を手当する浪費家、簡単に消費されるための、欲望の溜池、デスマーチの最中、機械的な印象に溶ける感性が、やがて、今を硬化させ、陰湿な馴れ合いの最中、引力により、引き合わされた二人の枷や、煩わしい思いに虐げられ、健気さなんかを放棄して、互いを恨むための道理や、截然と区切られた意味や、君の言い訳により、大雨になった都会、定めなんかを謳う村社会の狂気や、一貫した腐敗を生む世界の狭間、破壊的な物質を手にし、高尚さなんかを用いては、今を引き裂く輩、昔話の査定を終え、銀河を泳ぐ魚たち、淡々と加速器のボタンを押し、破損して行く意思を掘削して、決断を迫るだけの、君たちの供儀として、運ばれて行く領域から、派生して行く旋律や、エクソダスと歌うボブマーリーや、ラードの海で泳ぐイルカたち、ガイダンスには従わず、ナショナリズムに騙され、戦地に飛び立つ事も無く、理も無いから、個体差なんてものに、悩む事も無いし、自らの内外で派生する面影や、後悔を迫る罪を超越し、厭世観には、騙されずに、ずっと、希望だけを頼りに、こんな奥地を、旅しているし、リセットボタンなんて押せないし、リセットした所で、同じように生きる気概すら無いから、今に圧迫されないように、自らの制限から飛び立ち、途端に、自由である事を、喜び続けるのである。

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