赤ちゃんが泣き叫び、幼児が癇癪を起こす!ママがヨガをやることで起こる実態と実話による4つの理由。
お母さんがヨガをやると子どもも落ち着いて微笑みを浮かべる。
なんて想像しませんか。それがそうでもないという実態をお伝えします。
私がこの10年間でやってきた親子のヨガやお母さん向けのヨガ、そして自分が出産して子どもがいながらヨガをやるとどうなるかをまとめます。
まずお母さんがヨガをやると子どもがどうなるか状況説明
赤ちゃんはこの世の終わりかのように泣き叫びます。お腹が空いた、ウンチしたのレベルじゃないです。
小さな子は癇癪を起こします。何とかしてお母さんにやめさせようとする姿は尋常じゃない必死さです。
これが、親子ヨガの現実です。それが何組もいたらもうそれはそれはカオスです。地獄のような叫びです。
それでも私はやるのです。その中でもみんなでやるのです。笑
まず、何でその状態が起きるのかやり始めた時はわからなかったのですが回数を重ねていく上でわかってきました。
赤ちゃんもよちよちの子も、まだ自分が自分であることに気がついてない、つまり1人の個体である認識ができていないようなのです。
お母さんとまだ感覚としては離れていない。
一つのさやの中に収まっている感じです。
お母さんも子どものことは何となく感覚でわかる部分がありますよね!それはテレパシーのようにお母さんにしかわからない感覚だと思います。自分の中に10ヶ月もいた存在。自分の血を分けて育てている存在ですものね。
お父さんに「なんでわかるんだよ!!!」って言われて喧嘩したことないですか?そんなこと言われても、わかるんですもんね、ママには。お父さんにはわからない繊細なテレパシーがあると思うんです。
見た目が離れていても「分身の術!!」という状態にあるようで、お母さんと子はまだ分離してないんです。
子どもにとってはお母さんも自分なのです。
その2つで1つであるはずの大人の個体の方だけが、いきなりヨガをやるとどうなるでしょうか!
ヨガとは自分を見つめるメソッドです。始まると自分の中に溶け込みます。心と体と意識が自分の内側に一つにまとまっていきます。ヨガは外に意識を向けながらやることができないんです。
お母さんという生き物は、子どもを守るために、自然に意識が24時間外に向きっぱなしになっており、それが突然、内側に向くわけです。子育て中にはなかなかないことです。
お母さんの意識が常に外に向いているからこそ「分身の術」は成り立っているのです。
そのお母さんの意識が中に向いた瞬間、赤ちゃんたちは!!!!
この世の終わりほどの心許なさ、不安さ、怖さを体験するのかと想像します。絶叫です。お母さんがいない、というかお母さんと離れた意識によって自分までいないような感覚なのでしょう。意味がわからない!!この世に飛び出してきて初めての感覚の魂の叫びです。
子どもが安心して笑っていられるのは、お母さんの意識下の中で分身でいられているから。
これ、赤ちゃんじゃなくても。幼稚園くらいの子でも同じことが起きます。
もう自分のことなんてわかってるはずの年少さん年中さんくらいの男の子たちが癇癪を起こし始めます。それはそれはすごいです。もうすでに分身の術は終わっており、自分のことをわかっている手前、自分のお母さんに当たることもできず、ヨガの間に子どもたち同士でとっくみ合いの喧嘩になっていったことも。
自我が発達した幼児の子どもたちも、まだまだお母さんの意識のもとにいるんですね!
繋がりが断たれた感覚の中で子どもは意味もわからず怖くなるようです。
この状況でヨガをする理由その1「お母さんがこの中で癒される必要がある。」
それでもやります。というのは、お母さんたちにはそもそも「自分の時間」なんてありません。
ヨガは自然の中や癒しの音楽がかかった素敵なスタジオで安らぐイメージです。でも、そんな状況を作らないとそうなれないような癒しはお母さんたちにとってハードルが高いです。
自分だけそのような場には行けないし、そもそもそういった素敵な状況自体、子育ての24時間戦場のような暮らしの中にはないのですから!!
だから、あえて、このカオスの中でも自分が癒されて安らぎ落ち着きを取り戻し、体が復活できる練習に成功できたら『無敵の母さん』です。家の日々のめちゃくちゃな状況の中でも、お母さんがその状態をキープできるようになることこそ、お母さんから家族の平和が作れると思うのです。
この『自分で癒せる無敵の母さん』を作るため私はお手伝いしたいのです。
というのは、お母さんを守らないと危険です。お母さんは出産後の弱った体で日々疲弊し、精神はボロボロ、全てのストレスがマックス状態です、これ以上負荷がかかったら本当に危ない。そんなギリギリの状態で毎日家族をサポートしています、なのに、お母さんをサポートしてくれる環境にたどり着くことが難しいのが現代の日本の環境です。このマックスストレス状態を一緒に暮らす家族ですらなかなか、わかってもらえないのも現実です。
優しい家族や、ヘルパーさんなどに出会い少しでもお母さんの健康が保てていればいいですが、それも一時的だったり、そうも言っていられない時もあります。
ならば、このストレスマックスの状況の中で『自分で』自分の健康を取り戻し、安らぎも得て、癒され、落ち着き、感情も明るくなれたらいいと私は心から願っています。
私こそ、ヨガの方法を知っていたから1人で子育てのしんどさや初めての難関、誰にも言えない辛さを切り抜けることができたからです。
そうです、言えなかったんです。一番辛い時も、しんどい時も。高齢出産化してる中、自分に社会でできたプライドや人間関係と子育てでボロボロになっている自分にギャップがありすぎて見せられないんです。
若いお母さんだって、そんな自分をなかなか見せられるものではないと思います。私、若い時なんて外見ばかりにとらわれていて自分が辛い状況にあることなんて恥ずかしくて絶対言えなかったです。
そしてさらに怖いのは、自分がストレスで飽和状態にあることに自分で気がつくこともできないほど切羽詰まっている可能性もあります。
そんな訳で、誰にも見せられない、気がつかないほどボロボロマックスの上に、究極の睡眠不足やストレスの中で判断力を失い、何をしでかしていたかわかりません。
赤ちゃんを誰にも預けられない環境で1人、一緒の空間にいたとしてもお昼寝してくれたその隙にヨガで体力を取り戻し、睡眠と同じだけの回復力により平常心をキープ。
イライラや怒りも嘘のように落ち着き、睡眠不足からシャッキリし、抱っこし続けられる筋力も復活。笑顔で子育てができる。そうなれば自分のことも誰のことも責めずに楽しい子育てライフです。
ストレスマックスで全てにイライラし、誰もわかってくれない孤独の中で子どもの相手をする自分とヨガの後の平常心の感覚は、生きている心地が天国と地獄ほどの差があります。
サポートしてくれる環境や、ストレスの解消が見つからない時でも、お母さんが1人でこの天国の状況になれるようヨガは助けてくれるのです。
◎それでもやる理由の1つ目、どんなに子どもが泣き叫んでも、やめさせようと攻撃されても、その環境で癒される自分を徹底的に作るためなのです。
この状況でヨガをする理由その2 「ワーキングマザーの時代だから」
その1でお話したように、どうやら小さな子まではお母さんと自分の差がない。2人で1つという分身状態にあるようだと考察しました。
ところが、現代ではお母さんも側ではなく遠く離れたところに出勤して働くのが当たり前の時代。濃密にその1つのさやの中でテレパシーで分かち合える時間が裂かれてしまうようになりました。
きっとその分離が一緒に居ながら自然に起きていくのが望ましいのかもしれませんが、そんなこと言ってられる時代ではありません。ワーキングマザーが当然の現代なのです。
働くママはかっこいいのです!
しかし、こうして自分が自分の個体だと認識するより前に、お母さんと離れて社会に出る子どもたちのことが気がかりです。なので、お母さんが社会の中にいる存在のまま帰ってくるよりも、ふと本当のお母さんの状態にリセットしてから寄り添うことでその元々1つのさやの感覚を「離れる時間があるからこそ」より濃く2人は感じ合えると思います。
お母さんもその1つのさや感覚とテレパシーが戻ることで母としての安堵感に満たされると思います。
・保育園の女の子は休みのお母さんといる時の癇癪が激しい、ヨガをする時もどうしても自分をむいて欲しくてたまらなくてお母さんがやめて外に出るまで叫び続けます。それでも最後のリラクゼーションの時だけ2人はぐっすり眠って安らぎます。ポーズはできなくてもその時間が2人の大切な時間、本当は女の子がヨガに来たがっていたそうです。一旦衝突して、深く繋がる。その時間が必要だと女の子はわかっているのでしょう。
◎これがそれでもやる理由の2つ目、1つのさやとしている時間が短い親子が普段の離れている時間を濃く強く繋がりを取り戻せて安心するためです。
この状況でヨガをする理由その3「続けることで子どもがそのお母さんを好きになっていく」
この世の終わりの体験をさせてしまい子どもには本当に申し訳ないことです。しかしそれでもやるのです。その理由の3つ目は、
子どもがふと気が付いていくのです。
なんだかこの動きやったあとのお母さん、いいぞ。って。
動きもお母さんの認識もない分身の小さな子からしたら、あれ、なんかいつもより心地良くて過ごしやすいぞって。眠りやすいな〜 落ち着くな〜っていう感じでしょうか。
いくつかエピソードを挙げてみますね。
・癇癪が激しくて絶対ママから離れられない2歳の女の子。ヨガの安らぎに心が緩み急にポロポロ泣き出したお母さんを見て、何かを悟ったようにお母さんをそっとやらせておき、オママゴトのお料理や飲み物をそっと集中するお母さんの前に次々と静かに御供物のように置いていたのが印象的でした。お母さんは初めて同じ空間にいながら子どもと幸せに離れることができたんです。
・我が子は親子ヨガ教室が始まると、みんなをおままごとの場所に集めて「みんなーごはんしますよー」と声かけをしていました。1歳の時です。お母さんがこれをやると良いとよくわかっている娘は、みんなのお母さんにもやらせてあげた方がお友達みんなのためになるとわかっていたのです。参加されていたお子さんたちは「その子がそういうなら」みたいな感じで、ついついお母さんをやらせることになってしまう。そしていつしかお母さんが心地良くなるその場に行くのがとても好きになってしまうのです。娘の役割はとても大きくて素晴らしい1歳アシスタントでした!
・エンエン泣いていた0から1歳くらいの赤ちゃんたちが、シャーバアーサナ(リラクゼーション)でみんなお母さんの上でぐっすり寝てしまうことも。可愛くて愛しい親子たちの姿です。
・親子一緒の場合だけじゃありません。託児室の中から絶叫。せっかくの託児付きのヨガ教室であってもお母さんたち気が気じゃありません。それでも保育士さんを信じてやり続けると、最後のリラクッスと瞑想の頃には、遊んでいるキャッキャという声すら聞こえず、託児室がシンと鎮まりかえってしまうのです。これには本当に驚きます。部屋を超えて母子のテレパシーは繋がっているのです。お母さんが癒された落ち着きと安らぎは子どもに届き一緒に安心感に包まれてしまうようです。その後、笑顔で再会して穏やかに嬉しそうに帰って行くのです。
・うちの娘は2〜3歳にもなると、「お母さん、今日ヨガやってないからあっちの部屋でやってきてからこっちで一緒に遊んでくれる?」と言うようになり、ヨガをやった私としか遊んでくれなくなりました。こうなったら大成功ですね。ヨガをやった私は、はつらつとして落ち着いていて優しい言葉や行動を差し出してくれる心に余裕のある好きなお母さんなんです。そして、それがきっと本当の私なんです。子どもは本当のお母さんと一緒に居たいんです。
◎「ヨガをやったお母さんの方がいい」続けることでこれを子どもに認知させてしまうこと。これがそれでもやる理由の3つ目です。
自分だけがヨガ教室に行ったのではこの関係性は作れないんです。
他にもエピソード思い出したら、また、書きたいと思います。たくさんあるんです。
この状況でヨガをする理由その4「子どもが突然、自分の力で成長する」
先ほどの例で出したのですが、我が娘の癇癪は健康診断で「最も育てにくいお子さん」と言われたほどの癇癪があり頑固で、人に馴染めず子育てにとても苦労しました。なので、親子ヨガ教室の時にメキメキとリーダーシップをとったことに私が驚いてしまったのです。
一度スタジオのハプニングで子どもの上に壁に吊られた大きなものが落ちて来てしまったのですが、その下敷きになったかのように見えた我が子、当時1歳です。実際は間一髪当たっていなかったのですが、びっくりして泣いてもおかしくない年齢。
「大丈夫だったからね!」とヨガをする参加者のお母さんたちに大きな声で笑いながら言って場を安心させたのです。
ハイハイのお子さんがヨガ教室中に立ってしまうという例はいっぱいありました。
つかまり立ちの子が突然よちよち歩き出したこともありました。
初対面の子どもたちがなぜか1列に並んで整列して大人を見守ったことがありました
何かを伝えようと一生懸命喋ろうとする姿を見せてくれた子
お母さんにしがみついていた子が、お母さんをそっとしておくために我慢したこと
さりげなくヨガを覚えて、家で真似してやりぐっすりと眠るようになった子
最初に出てきた、喧嘩まで発展していった4〜5歳の男の子たち。喧嘩してしまうほどヤンチャなタイプの男の子たちが、ヨガが終わったあと、一言も喋らず大きなパズルにチャレンジしたり、プラレールの壮大な線路を組み立てていたり、頭を使う遊びに切り替わりその集中力が凄かったのを見て精神科に務めるお母さまが、「保護者が落ち着けばここまで落ち着くのね」と言ったのも印象に残っています。
お母さんが本来の姿になり、自分の力が湧く時。同じ影響下にいる子どもにも同じように変化があるようです。その姿に驚くのは、急に変わったことに気づくお母さん本人です。
教えられたり、やらされてできるのではなくて、自発的に自分で何かができるようになることは生命の進化の神秘を目の当たりにする瞬間でもあります。
それでもヨガをやる理由4つ目は、教わらずやらされずに自然に小さな子どもが自分の力と知恵で成長の一歩を安心して踏み出せることです。
本当のお母さんと居たい子ども。本当の自分で居たい自分。
そしてこのエピソードのようにあなたたち親子もそうなりますとは言えません。ヨガはその人に必要なドラマを作ってくれます。そうなりたいからやるのではなくて、自分たちに必要なことが起こるようにやるのがヨガの醍醐味です。
自分も子どもも唯一無二。子どもは本当のお母さんが好き、そしてお母さんも本当の自分でいたい。その自然体に戻すことがヨガの目指すところです。だから全員にエピソードが違います。
あーやっぱりそうなった!となることも嬉しいけれど、自分たち親子にしかない初めての経験や成長、気付きがあるからこそ感動が凄いのです。
その感動を味わっていただきたいなと思ってます。親子が健やかに危険な状態を脱することができたらといつも願っていますが、
そのためには自分と子どもにしかわからない大きな感動を味わうという素敵なことがあってのこと!
「本当の自分、本当の子どもの自然体」で感じた繋がりの自分たちにしかわからない感動こそ、親子共に信じ合える強さ、絆になりそれが子育ての自信と一生揺らぐことのない土台になると思います。
地獄の絶叫と癇癪は、その後、素晴らしい感動になり、さらには強い絆の土台と信頼の自信となりそうです。「乳幼児と親子のヨガ」心からのススメでした。
自分たち親子だけに起きたエピソード、ぜひぜひ教えてください。このnoteで記事にしたいです。みんなでそれを喜べたら嬉しいです!!
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たくさんの親子にやって欲しいと思います。
今、リアルな環境でやっているのは中野区立広町みらい公園の学習施設で月1親子エクササイズというタイトルで開催中です。(限定人数での開催として7月から復活しました!!)
そして、なかなかリアルな開催が難しいコロナの状況ですが、水曜日の朝にそんなお家の空間でできるよう家計を助けるワンコインのオンラインヨガ教室を開催しています。お気軽にご参加ください!
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