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「ヨガとオーケストラ」を同時に体感したらどうなったかレポート!

「ヨガとオーケストラの夕べ」イベントに参加しました。オーケストラの前にヨガマットを敷いて座ったのなんて人生初で、そのシチュエーション自体にワクワクが止まりません! しかもなんと最前列!私のヨガマットの前にはオーケストラが広がっているんですよ。

イベントのチラシはこちら。

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ヨガといえば相当な修行を積んでいらっしゃる片岡鶴太郎さん、そして指揮者の奥村伸樹さん、女優の小田茜さん、全日本ヨガ連盟理事長の大橋一陽さんのトークが興味深いです。

「ヨガをやって全てが良くなった」と言う鶴太郎さんは、夜10時に起床してヨガの浄化や訓練を6〜7時間、そして2時間かけて食事をし、仕事に出かけたり絵を描くそうです。その生活を1日も欠かさず10年とは、恐れ入ります。

同じく女優の小田茜さんも、「全てが良くなった」といいます。

私ももちろんヨガで全てが良くなったのですが、自分だけがそう思っているんじゃないんだみんなそうなんだ!と思えて嬉しいです。

指揮者の方のお話が面白かったです。クラシックの演奏は、脈に関係があるとのこと。自分の脈より早いと早い音楽だと感じ、脈より遅いとゆっくりの音楽だと感じるそうです。年齢によっても脈拍の速さが違うし、緊張や焦りによっても変わります。それを踏まえて指揮をとるようなのです!

脈や呼吸と音楽が関係しているヨガとの共通点が面白いです。

そして今日はボレロを演奏!

私も過去にボレロを振り付け踊った歴史があり今だに聴くと緊張してしまうのですが、聴くと緊張する意味が分かったのです。

ボレロの曲の成り立ちを知りませんでした。

ボレロは常にソロとリズムで成り立っているとのこと。

ソロの方が要のメロディライン、想像するだけで張り裂けそうな緊張です。しかしリズムは単調で、簡単だと言うこと。(素人の私にはリズムが簡単だとは到底思えませんが!)

最高の緊張の演奏と簡単でリラックスした演奏が常に合わさっている、まさにヨガの「集中とリラックス」の両立、混在と同じだとわかります。

そのボレロと今日はヨガをコラボするというのですからもうとんでもない体験なわけです。

マルチサウンドクリエーターの盾直己さんの素晴らしい音色に合わせてまずはヨガレッスンからスタート。音楽のホールで、体を伸ばすだけで心地良さが広がります。盾さんの音が繊細に心身に響き、1年頑張った心身がほぐれていくようです。

そして瞑想曲も演奏されます。ほぐれた体で、心は瞑想状態に。オーケストラの音色、1つ1つが際立って、体に響き、それでいて、全部があって1つだという感覚が大きく広がりはっきりとしています。

なんとなく音楽を聴いているのとは全然違います。どの音も全部が必要、それで成り立つ壮大な世界。それは私たちの体も一緒です。
骨も筋肉も内臓も血液もリンパも脳も神経も細胞も全ての働きに音があり、その存在にフォーカスされつつ、全部が1つに調和する。

オーケストラの音楽と自分の体の全てが、同じように調和したのです。

こんな体験は初めてで、感動でした。

私はヨガクラスでよく、体の全ての機能をはっきりと活動させそれを呼吸の指揮で調和する感覚をオーケストラに例えて体験できるように誘導することがありますが、それは想像の世界で、あくまでも「例え」でした。

しかし、本当にそうだった。体はオーケストラで、呼吸が指揮をしている。

いつの間にか自分の呼吸に合わせてオーケストラの演奏が聞こえてきたのです!!目を閉じています。自分の呼吸が指揮をしているかのように、呼吸にオーケストラが合ってしまったのです。

そしてそこに自分の命の仕組みまでもが調和した。

そんな体験ができたことは最高でした。ふと目を開けると当たり前ですが、指揮者の方が指揮をしています。そのタクトと呼吸が自然に合ってしまっていることをこの目でも確認しました。

不思議の中に包まれ、自分の命が、この体にとどまらず演奏によってこのホール全体になったような感覚です。その中心に自分の呼吸があるのです。
生きてる、と思いました。

さらに歌が入り、木村友香さんの素晴らしすぎる歌声は心に広がり、涙も出そうになりました。

さて、ボレロです。

リズムのソロと、メロディのソロがつらなります。音楽の成り立ちを知って、そして演奏家の目の前にいると、ソロの方の究極の責任と緊張がダイレクトにこちらにも伝わります。しかしそれを和らげてくれる心地良いリズムのおかげでリラックスもします。

まさに、集中とリラックスの混在。

集中とリラックスそれがどんどん集結した先には、歓喜が溢れる。

ヨガの瞑想集中→三昧、そして至福に到る歓喜。まるでそれを音楽で表しているようにヨガの内面修行と一致して、ステージのヨギーニの皆さんのポージングとともに感極まり、自分の中も、外も、何もかもが一致した喜びの絶頂!!

とともに演奏が終わりました。

これ以上の感動があるでしょうか。演奏を聴くだけだとしても感動するのに、自分の体と心が完全に音と一致していくという。

そしてこれで終わらないこのイベント。普通ならこの絶頂の興奮でイベントが終わるものです。

最後は、オーケストラの皆さんも、客席も、キャストも、スタッフも全ての人で10分の完全なる瞑想。

ボレロの絶頂からの、完全なる闇と静寂。

瞑想のみの10分。

この10分は、自分で体感した人にしかわからない、言葉ではどうやってもフィットする説明が不可能。この静寂を体験したくて、この集まりがあったのかと。

全てが鎮まった

年の瀬。12月の最後に、こんな体験ができるなんて、

生きててよかった

ヨガに出会ってよかった

私が他の誰でもない私でよかった

自分は「これ」なんだ

と自分が自分であることと命がここに存在する幸せが全身に満たされて

会場を後にしました。

日本では初の試みだというオーケストラとヨガのコラボレーション。企画、全日本ヨガ連盟理事長 大橋一陽様、心から感謝申し上げます。

オーケストラのみなさん素晴らしい音楽をありがとうございました。

小田茜さんとヨギーニのみなさん素晴らしい笑顔を鍛えられたポーズをありがとうございました。

鶴太郎さん、愛のある眼差しと取り仕切り胸がいっぱいです!

そして、ここで過ごそうと思った、会場でご一緒したみなさん。

そして、今回はインド政府AYUSH省認定プロフェッショナルヨガ講師の招待枠でご案内いただきました。イベントへのご招待、心から感謝いたします。

ヨガの楽しみをこんな形で体感する広がり、もっともっとたくさんの方と分かち合いたいなと思いました。

音楽家のみなさん、ヨガと一緒の活動はいかがでしょうか!

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最後は写真のセッションがありました!ありがたく撮らせていただき、ご紹介させていただきました。

もう1度体験したいイベントです。

ぜひまた開催されますように!


鈴木めゆ

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鈴木めゆ
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