2022年ドラフト指名選手の2024年成績を振り返るーオリックス編ー
(オリックス編と書いてますが、今のところオリックス以外の予定はありません)
ぼーのさん(Xアカウント@bouno05)が作成された以下のサイトも参考にしました。成績は手打ちなので間違いがあるかもしれません。
Streamlit(打者)
Streamlit(投手)
※0.1イニングは1アウトを表します
※2024年オリックスに在籍した選手の成績のみ取り上げます
1位 曽谷龍平 投手 左投
1軍成績
防御率2.34 20先発 7勝11敗 119回 奪三振117 奪三振率8.85 与四球27 K-BB%18.4 K%23.9
ほとんど全ての指標がいい。昨年のファームでの成績(の傑出度)をそのまま一軍でも残している。昨年の1軍でのBB%は10.9だったが、今年は5.5%と改善。気になるのは、左打者へのBB%が少し高い、右打者のGB%が少し低いくらいか。スライダーがかなり有効で、映像や現地で見ても鋭く曲がっているのがわかる。来季は規定投球回を投げて、宮城と左腕Wエースでチームを引っ張ってほしい。
2位 内藤鵬 内野手 右投右打
1軍成績
打率.100(2-20) 三振9
2軍成績
打率.176 (29-165) 本塁打2 打点24 三振39 四球10 出塁率.235 OPS.483 K%21.3 IsoP.073
2軍成績がGB%が37.2と低い。Pull%(42.6)やSwing%(51.9)も高い。ストライクゾーンスイング率も高い。1年目に左膝、2年目に左肩の脱臼による手術を経験し、リハビリの期間が長く、試合に出る機会が少なかった。オリックスに数少ない長距離砲として期待がかかる。2軍で経験を積み、大きく育ってほしい。
3位 齋藤響介 投手 右投
1軍成績
防御率4.06 8先発 2勝3敗 37.2回 奪三振28 奪三振率6.69 与四球19 被打率.218
2軍成績
防御率3.07 13登板11先発 4勝2敗 58.2回 奪三振51 奪三振率7.82 与四球27被打率.229 K-BB%9.6
2軍でのGB%が31.9と低く、フライボールピッチャーといえる(ストレートのGB%が23.9)。K%が20.5と高いのに対して、BB%が10.8と高いのは課題か。ストレートの指標はいいが、変化球の指標がよくない。変化球を磨けば1軍でも通用するだろう。
4位 杉澤龍 外野手 右投左打
1軍成績
打率.053(1-19) 三振6
2軍成績
打率.289(43-149) 本塁打2 打点13 三振23 四球9 出塁率.323 OPS.726 K%14.1 IsoP0.114 wRC+100
2軍でのSwing%が55と高く、BB%は低い。積極的に振っていくことがうかがえる。Pull%が32.4と低いのは課題か。特に右投手に対してが29.8と低い(対左は37.1)。2023年2軍ではwRC+対右95、対左50だったが、2024年はwRC+対右105、対左91と対左が大幅に改善。
大学時代の成績
東北福祉大
リーグ戦
2年秋 9試合 打率.250(5-20) 打点5 三振6 盗塁1 出塁率.348 長打率.450 OPS.798
3年春 8試合 打率.344(10-29) 打点7 三振4 盗塁7 出塁率.406 長打率.517 OPS.923 MVP ベストナイン
3年秋 10試合 打率.270(10-37) 本塁打1 打点8 三振8 盗塁4 出塁率.341 長打率.486 OPS.827 ベストナイン
4年春 10試合 打率.550(22‐40) 4本塁打 14打点 三振2 盗塁4 出塁率.571 長打率.975 OPS1.546 MVP ベストナイン 首位打者 本塁打王 打点王
4年秋 10試合 打率.242(8‐33) 3本塁打 12打点 三振1 2盗塁 出塁率.375 長打率.576 OPS.951 ベストナイン 本塁打王
通算 49試合 打率.346(55‐159) 本塁打8 打点46 三振21 四球19 盗塁18 出塁率.416 長打率.629 OPS1.045 IsoP.283
5位 日髙(現広島)
→西川龍馬のFA移籍に伴う人的補償で広島に移籍
育成1位 西濱(現ヤクルト育成)
昨年オフにオリックスを戦力外。くふうハヤテに入団し、現在ヤクルトの育成選手
育成2位 才木海翔 投手 右投(現在支配下登録)
1軍成績
防御率5.09 15登板2先発 23回 奪三振15 奪三振率5.87 与四球6 被打率.311 K%15 BB%6.0 K-BB%9.0
2軍成績
防御率4.58 13登板7先発 2勝3敗1S 37.1回 奪三振31 奪三振率7.47 与四球17 被打率.316 K-BB%8.0
来季はリリーフとして頑張ってほしい。ただリリーフとしてストレートの球速がそこまで速くないのは気になる(そういう理由で先発でもいいのではと考えていた)。フォークボールが持ち味だと思うのそれを生かすためにもストレートを磨いてほしい。
対左の被打率.349と高い。2軍でのK%は対右20.2、対左14.8。ただ1軍では左打者からの方が三振を奪っている。1軍ではあまり三振を奪えておらず、四球は少ない。
育成3位 入山海斗 投手 右投
2軍成績
防御率3.18 39登板 3勝2敗8S 39.2回 奪三振35 奪三振率 7.94 与四球25 K-BB%5.6
右打者の方が左打者よりも得意(K-BB%対右8.5、対左1.4)。フォークが武器。ストレートの平均球速は148キロ。まずは支配下を勝ち取り、1軍のリリーフ陣に割って入りたい。
育成4位 茶野篤政 外野手 右投左打(現在支配下登録)
1軍成績
打率.269(14-52) 三振16 出塁率.304 OPS.650 盗塁5
2軍成績
打率.268(60-224) 本塁打1 三振32 出塁率.340 OPS.666 盗塁16 盗塁失敗7 K%12.6 IsoP.058
2軍でのK%は低いが、長打率も低い。打席数は少ないが、1軍での対右wRC+170、対左wRC+が-50と極端な結果に。2軍ではほとんど同じくらいなので1軍レベルの左投手は苦手なのかもしれない。
2023年の2軍では対右wRC+193、対左wRC+51と極端な結果に。
数字を見る限りでは、右投手の時に起用するのがよさそうか。盗塁ができる選手として1番に定着してほしい。
育成5位 村上喬一朗 捕手 右投右打
2軍成績
打率.280(7-25) OPS.653 18試合
2軍の捕手は堀、福永が主に出場しており、出場機会自体があまりなかった。まずは2軍でのポジション争いに勝利し、支配下を勝ち取りたい。