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動物は力で秩序をたもつ


力は、全体の秩序を保つためのもの
けっして、争うためのものではない。
他を滅ぼすためではなく、理性によるもの。

なにより、かれらの世界に戦争は無用の長物。
滅し合う意味が、生命にはないのである。
かれらは本能のプログラムで平和に生きている。。

かれらにとって力は、相対的に付き物なのだ。
その互いの力は、互いがそれで秩序を保ち合う。
食物連鎖にせよ、生態ピラミッドにせよ。

人間は動物を、生存競争で生きるものと特徴づけた。
そして、人間は自分をその動物の枠にくくった。
それが正しいなら、動物はいまごろ絶滅している。

動物であるとする人間は、競争の常識を固持する。
ならば、戦争の原因が動物の本能だというのか。
ちがう。人間のそれは人間の欲望にすぎないのだ。

本能、欲望、イデア、アイデア。
四つの意味を、人間は早急に理解し合うべきで
いま、イデアとアイデアの哲学が求められている。

つづく


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