【SNS】3Dの時代がやってくる
「OZ」という羅針盤
みなさんは映画「サマーウォーズ」という作品をご存知でしょうか。
2009年に公開された細田守監督の作品です。
「OZ」とよばれるSNSが存在し、ケータイ、パソコン、ゲーム機、たしか固定電話とかも…、あらゆるデバイスからアクセス可能、かつ大人から子供までアカウントを保持しており、現代の「X（旧Twitter）」以上の普及だと思います。
その「OZ」ではアカウントそれぞれに今でいう”アイコン”のような役割を3Dのキャラクターが担っています。
その3Dキャラクターを用いて他のアカウントと交流したり、ゲームで遊ぶこともできる。
そんな15年前はまだアニメの中で描かれるSNSの姿が、あと5年後には実現しているのではないかと、普段VTuberの方たちとお仕事をしたり情報共有する中で確かな実感として感じ始めました。
SNSは通信世代の進歩に伴って次元をアップデートしてきた
通信技術の世代を現わすものに「5G」のような言葉があります。
このG(generation)が進むごとに、SNSや情報は次元を上げてきました。
携帯電話が普及しはじめた2G～3G（1990～2000年）、
メールやi-modeなどで文字情報を交換できるようになり（１次元）
SNSが浸透しはじめた3G～4G（2000年～2010年）、
写真や画像を使った情報共有ができるようになり（2次元）
YouTubeやTikTokが隆盛する4G～5G（2010年～2020年）、
いまの私たちは簡単に動画の情報にアクセスできるようになりました。（2次元+時間軸）
そして2020年～2030年、
これまで2次元+時間軸だったものが、3次元+時間軸、
つまり3Dでの情報共有が主流になってくるのです。
イメージは出来ている！
１～２年前に「メタバース」という言葉が流行りましたが、その当時はこの言葉自体にいろんな解釈が含まれており、「VRゴーグルを付けるものがメタバースだ！」みたいなものや「バーチャルの3D空間上でコミュニケーションすればメタバースだ」みたいな派閥があった気がします。
後者の意味合いが、まさに冒頭で触れた「OZ」のようなものであり、数年後に来るであろうSNSのカタチだと思います。
細田監督の「サマーウォーズ」や「竜とそばかすの姫」、スティーブン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」で映像化され、私たちもメタバースというものがどんなものなのかをイメージすることができました。そして、とってもワクワクしそうだということも。
いまはまだ、「なんか面白そう」だったり、「そんなもの出来たところで何の役に立つんだ？」みたいな状態だとは思うのですが、
それはインターネットやSNSも昔はそうでした。
きっと10年後、私たちの生活は3DのSNS無しでは考えられないものとなっているでしょう。
最近の3D技術の進歩がすさまじい
普段、VTuberさんのコンテンツに関わることが多いので特にかもしれませんが、最近3D技術の進化の速度がすさまじい気がします。
かつては大手のゲーム会社が数年かかって仕上げていたような美麗な3D風景が個人で短時間に作れるようになったり、
ハリウッドなどの莫大な予算を掛けて活用していたモーションキャプチャーが、
いまやなんと、カメラで人の動きを撮影すれば無料のソフトで3Dモデルとリアルタイムに合成してくれる開発が進んでいたり。
たとえばYouTubeというプラットフォームがあっても映像を作れるのがハリウッドの映画会社だけだったら今のような状態にはなっていなかったでしょう。
誰でも簡単に、スマホ１台で動画が作れる。
そんな世の中だからこそ、これだけの人が集まっているのだと思います。
誰しもが簡単に3Dのアバター、世界を作れるようになり、
それを発露するプラットフォーム、それらがスムーズに動作する環境が整えば、自ずと今のSNS、YouTubeのように一般化するでしょう。
文化の醸成も着々と・・・
それでもなんか、3Dの映像やキャラクターになじめない…
そんな風潮もあるかもしれません。
しかし、数年前VTuberがまだまだインターネットの一部のニッチな文化だった頃から考えると、いまではかなり世間に浸透してきたと思います。
カバーさんのホロライブ、ANYCOLORさんのにじさんじ、という大手さんをはじめ、多くのVTuberの方やその周囲の方たちの努力、挑戦もありアニメやキャラクターのようなビジュアルを持った「人物」が活動することへの敷居はかなり下がったと言えるでしょう。
５年後、もしかするともっと早いかもしれませんが、
あなたが今使っているアイコンは3Dとなり「OZ」のような空間を自由に行動しているかもしれません。
さて、3DのSNSが到来したとき、どんな遊びができるでしょうか・・・
グレスティナが描く夢
私が所属、運営するVTuberチーム「グレスティナ」でも数年後、チームメンバーやファンの方たちと交流したり、ゲームで遊んだり、コンサートを開いたりできるバーチャルな空間「バーチャル・グレスティナ」の構想を持っています。
VTuberのライブ開催、
都市の中を走るレース開催、
そしてすべてバーチャル・グレスティナ内で撮影した素材をもとに映画制作
これらの夢に向かって、私も頑張ってゆきます！