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未来は過去の伏線回収

今現在を生きている人たちにとって、こうした世の中になることを想像していた人はほとんどいなかったと思う。
まあ、中には計画(陰謀)通りに事が進んでいると思う人達もいるのかもしれないけど(笑)
そうした大きな話ではないにしても、思った通りの将来を迎えた人がどれほどいるのだろうか…

自分自身を振り返ってみると、片田舎のサラリーマンの家に長女として生まれ、真面目だけが取り柄のどこにでもいそうな女の子。
なりたい職業が思い浮かばず、保母さんと書いたことは何故か覚えている。
無難なところに進学し、就職、結婚、出産するものだと思っていた。
取り巻く環境もあってか、本当に世間知らずだった。

東京の大学に進み就職する中で、世の中には幾つもの選択肢がある事を知った。
三十代で結婚し、子供を作ることは二人の間には想像出来ず、二人と一匹の生活を選んだ。

辿ってきた道を含め今の自分を想像出来ていたかというと、そうではない。
後悔しているかと言えば、それもない。
未来を思い描くことは悪いことではないが、今となってはあまり意味がなかった気がする。
ある動画で時間や運命は未来から過去に流れているというのを見かけ、起こってもいない未来の不安、過ぎてしまった過去の後悔は自分を縛るものでしかないと感じた。

今の自分があるのは、あの時あの選択をしたから、あの人に、あの出来事に出会ったから…
それらは想像した未来のために決めてきたことではなく、振り返ってみて未来は過去の伏線回収だったと気づくのである。
脚本家が、エンディングを決めてストーリーにその伏線を忍ばせるかのように。
後になってみて、全ては繋がっていたのだと知る。

なんだか上手く言えないけど、もっと「今」を肌で、心で感じて過ごしていきたい、生きていきたいと思っている。
スマホの画面ばかり眺めていると、肝心な事を見落としてしまう。
五感を、そして第六感を大切にして。

未来は現在の積み重ね。
きっと思いもよらない未来が設定されている。

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