色を塗る 心のデトックス
習い事の教室で、アクリル絵の具を使って色を塗っている方がいました。
何色にするかすごく悩んで、塗り始めて半分ほど終わったころ、どうも気に入らない様子で、また塗りなおし始めました。
しばらくして、やはり手が止まり、結局オフホワイトで全て上塗りして今までの色を全て消してしまいました。
「最近すごく忙しくて、部屋も片付かないし、庭の手入れもなかなか出来ない。仕事自体は好きだけれど、怒られるときは容赦ない感じで言われるのがなんとかならないかなあ。」など話されている。
ああこの塗りなおしは、今の彼女の気持ちを表しているんだなあと感じました。
それと同時に、最初の色から最後オフホワイトに変わっていったことで
自分の心のデトックスを色を塗りながらしているのが、手に取るように伝わってきました。
作品を仕上げていくのも、楽しいですがこうやって知らず知らずのうちにたまった心のストレスを、色を塗りながら吐き出して心を整えていく。
そういう時間も、とても大切だと思います。
子供たちの遊びに塗り絵がありますが、楽しく綺麗に塗るときもあれば、心の内を吐き出しているかのような雑な塗り方の時もありますよね。
でもどちらも大切な作業なんだろうなあとつくづく思います。
夜に色を塗って、翌日の昼にそれを見るとなんか違うなあと感じるときがあるのも、その時の心の状態が反映されているためなのでしょうか。
私はカラーセラピーもしていないので、詳しいことはわかりませんが、大人の塗り絵、カラーリングは、心を落ち着ける作用があるかもしれませんね。