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猫のはなし(ロシアンブルー)❽

猫のはなし 第8弾 
2025年5月に15歳になるメル(ロシアンブルー)のはなしです。
今日も第7弾に引き続き【猫の糖尿病】についてのはなしです。
今回は記録に基づいて、おはなしします。


=猫が糖尿病だとどんな治療をするのか?


前回の猫のはなし❼と重なる部分もあるが、詳しく書いておく。

その1 注射
メルは朝夕、インスリンの注射を自宅ですることになった。
インスリンの量は、朝夕2メモリで始まった。

インスリン液と注射針



注射にインスリン液を吸い込む。
メモリを間違えないようにする。(空気が入らないよう注意)

初めて注射をするときは、ドキドキ、緊張。
痛くないかなと心配したが、少しぴくっとすることもあるものの、
ほぼ何も感じてない様子。
暴れることも鳴くこともない。
最初は後ろ足のももにしていたが、今は猫の首を持ち上げるときにつまむ辺りにしている。

「注射、注射!」と言って、餌をやっているので、注射は餌と思っているかもしれない(詐欺師か!ごめんね、メル)

その2 餌
餌を糖尿病用に変える。
だが、ロイヤルカナンの糖コントロールの餌だけでは、食いつきが悪く、他の餌も混ぜながらやっている。

=治療を始めてどうなったか


水を飲む量も、オシッコの回数もなかなか減らない。
オシッコは大体1日に5、6回。
水を飲むときは、長い時は2分くらいずっと飲んでいる感じ。
オシッコは、臭いがくさくなくて、つんと甘いような臭いがする。
もう一匹猫がいるので、余計に臭いの違いに驚く。
「糖尿」 とはよく言ったものだと思う。
水をよく飲むので、量も多く色も薄い。

こういう時、猫の紙砂でトイレをしていて良かったと思う。
メルは砂もかけないので、色も量も一目瞭然。
数年後に血尿が出た時もすぐに気づけた。
病状管理にはすごく楽だと思った。
しかし紙砂の減り方が、俄然早くなった。

少しずつ元気は出てきた。
ふみふみもするようになったし、階段も駆け上がれる。
朝もお腹がすくと、お布団の中の私のほっぺたをペタペタと押して起こす。

=2週間後に病院へ

血糖値350 (注射後4時間後の値)
インスリンの注射をして8時間後が一番血糖値が下がると言われた。
診察の時間を大体決めておかないと、血糖値の値があまりあてにならないような気がするので、なるべく同じ時間に行くほうがいいかもしれない。
目の上をよくひっかいているので気になり尋ねたら、少しアレルギーがあるかもと言われた。

=1か月後

血糖値556 体重5.0kg
インスリンの量を2.0から2.5に増やすことになった。
オシッコも1日5回くらいで変わらず、水もまだよく飲む。
ぬるま湯にしてやると、すごい勢いで飲んだりする。

走り回ることも減ったが、以前と同じような感じで過ごせるようになってきた。

=8歳2018年9月~14歳2024年9月の簡易記録

症状を説明するのも大変なので表を張り付けてみた。
猫の血糖値の正常値はおよそ 70~150mg/dL


見ての通り、2023年の12月は一番大変だった。
10月頃から、嘔吐や下痢が増えてきて、体重も減ってきた。
12月になると餌も全く食べようとしない時も出てきた。
病院に行くと、血糖値はそれほどでもないが、脱水症状もあり、毛並みも悪いので、点滴注射(栄養と下痢止め)を毎日しましょうと言われた。
抱っこしても軽すぎて泣きそうになる。(5.1kg→3.0kg)
インスリンの量は体重も減っているので2.0のメモリのままとなった。

家でも下痢止めや抗生剤を飲ませることとなりこれが大変だった。
つぶしてえさに混ぜても食べないことが多く無駄になる。
粒のまま口に入れても飲み込めない。
そこで粉々にしてほんの少しの水と混ぜ、スポイトで吸い込み口に流し込んでみた。しかしスポイトだとゆっくりなので、口に入れてる間に逃げてしまう。
そこで、注射型の空気がもれないもので吸い込み、一気に口に入れて押し込むように飲ませた。

糖コントロールのロイヤルカナンはあまり食べないので、色々試してとにかく食べる餌を探した。
体重をこれ以上減らさないようにと必死だった。

2023年の12月からかかりつけの先生が変わり、インスリンの注射の量が少ないと感じていたようだ。
「水を沢山飲むのは血糖値が高い時です。体重も戻ってきたのでインスリンの量を増やしましょう。」と言われ、2024年5月から今まで経験したことのない朝夕4.0の注射メモリ量となった。
オシッコの回数はまだ多めだが、食欲もほぼ戻り元気になってきた。

現在4.2kgまで回復して、今度はまた
「太り過ぎないように」
と言われているが、食べる姿を見るのは本当に嬉しい。

最初の先生はインスリンの量が少なめだったが、増やしてから元気になったのでインスリン量に少し問題があったかもしれない。
しかしいつも測っているわけではないので、判断が難しいと感じる。
自宅で血糖値を測る装置を先生にお願いしようかとも考えるが、いつもいつも気になってしまうのも嫌なので今は病院で測るだけにしている。

=自分なりにわかってきた点

①水を沢山飲むときは、血糖値は高い(当然尿の回数も多い)
②血糖値が高めの時は、目の表情がぼぉーとした感じになる
③血糖値が高めの時は、目の上をひっかくことが多い
④インスリンの注射をしているときにアレルギーの注射を打つと血糖値を上げる可能性があるのでしないほうが良い
⑤体重が1か月に200gずつ減ったらおかしいので、点滴などで対処する
⑥嘔吐が激しい時は、口から吹き出すように吐く(毛を吐くときとは違う)
⑦嘔吐の激しい時は、お腹をすごくへこませて力が入っているので、下痢もあると、トイレが間に合わずふわふわのマットの上にもする
(ボケてきたのではなく、単にしんどくてトイレまでたどり着けない)
⑧体重が減ってきたときは、糖コントロールの餌でなくても、高齢用の餌なら良い
⑨脱水症状があるときは背中の皮膚をつまんでもすぐに戻らない
⑩寒い時はぬるま湯にしてやるとよく飲む

=糖尿病と付き合う覚悟

インスリンの注射で血糖値を抑えることしかできない。
完治する猫はごくまれにいるそうだが、(犬は完治はしないと聞いた)元気な面も出てきたら、それで良しとする。

しかし、毎日朝夕の注射があるため、宿泊を伴う旅行は全く出来なくなった。
今は日帰り旅行のみだが、かまわないと思っている。
注射が出来るのは、私たち夫婦と少し離れたところに住んでいる息子のみ。
息子に頼んで旅行に行くよりは、早く帰ってメルのそばにいてやりたい気持ちが強い。

猫を飼うことは、沢山の愛や癒しを貰うけれど、病気や死に対しての覚悟は最初から持っておかないといけない。

毎日ぎゅーっと抱っこして、優しく語りかけて、見つめあう時間を持ち後悔のないようにと思っている。
症状がひどくなったら、どう向き合うかも自分の中では決めている。

「覚悟」を持つことは大切!

今日は長々となってしまいました。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
同じような悩みを持っている猫飼いさんの参考になれば嬉しいです。

ではまた!
もふもふの冬毛の季節を楽しみましょう!







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