○○がないと言わないだけで
自分を決めつけてしまっていたのは
なんとなく僕は、いつもツキがないと思っていました。過去を振り返ってみても、辛いことや不運なことばかりでした。人よりもチャンスに恵まれずに、いつも悔しい思いばかりをしてきました。
その理由が、いま更ながらに分かった気がしたのです。
それは、僕自身の口癖だったのです。
見栄を張らないことが、大人だと思い込んでいたのです。それがいつの間にか、自分を蔑むようになっていたんです。
まさか口癖ひとつでそこまで、影響するものかと思われるのかもしれません。ですが、言葉というものは、それだけの力があるのだということです。
○○がないと言わないだけで
そのきっかけは、僕が、誰彼構わずに「お金がない」と言うようになってからだと思います。実際に言えば事実なのですが、その方が、何よりも都合が良かったからです。
気を使われて、飲み会なんかに誘われることもなくなったし、苦手なイベントなんかにも誘われることがなくなりました。
ですが、自分自身で「お金がない。」と、口に出して言っていたことは、自分自身にお金がないことを、強烈にインプットしてしまうものであったのです。
たぶん、僕自身も無意識だったと思います。お金に対して強い不安に陥っていました。どうにかしてでもお金を稼がないといけないと思う様になっていたからです。ただでさえ、休みなく働いていたのに、副業が必要だと深夜遅くまで働くことを選んでいました。今、思い返せば、もっと大切なことに使う時間が他にも沢山あって必要だったと思うのです。それらを、全部投げ出しては、お金を稼ぐことばかりにとらわれて焦っていたんです。
そうやって、自分を追い込んでいくものは、僕の場合はお金だけではありませんでした。どんどんと○○がないという意識ばかりが先行するようになったのです。
「自分は運がない」「自分には自信がない」「才能がない」「人望がない」「時間がない」「自分には、その資格がない」
どうやら、そうやって言い切っては、自分のことを色々と決めつけていたみたいです。だから、思うような自分にはなれなかったのです。○○がないと言う視点は、いつも不足の部分しか見えなくなっているってことなんです。それでは、いつまで経っても、どれだけ努力していたとしても満たされるはずはなかったのです。
誰の心にも、満たされているとか、潤っていると感じられることで、人や自分に優しくなれたり、勇気を出して一歩踏み出せたり、なにかに踏ん張れたりするものだと思うのです。
ですので、常に足りないと言う視点を変えていかないといけないのです。だから、自分を決めつけてしまっては、足りない部分にしか、目が向かなくなってしまうものなのです。そうした心を誤魔化そうと他人と比較するようになり、それが、更に自分に足りないものを突き付けるものになっていったのでした。
自分自身を縛り付けないように、自由に生きる上でも「○○がない」という言葉を決して口にしてはいけないのです。
決して、お金がないのに、無理やりにお金があるとか、自分を鼓舞するために、才能があるとかスキルがあるとか自分に言い聞かせるようなアクティブなものを求めるものではありません。
ただ、○○がないと言わないだけでも、大きく変えていくことが出来るものなのです。
また、つい口走ってしまったとか、思わず言ってしまったからと言って、自分を責めるものでもありません。むしろ、10回言ってしまうところを一回でも我慢することが出来たのなら、自分を褒めてあげてほしいのです。
人は変わりたくても、思考の癖を変えていくことは、なかなか難しいものです。そうした部分であっても、自分の中の不足感を除いていくことが大事だと思っています。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー