身につけるということ
誰もが理解していることがあります。知識や教えに対して、理解することと身につけることは違うということ。ですが、多くの人がそのことを理解しているのにも関わらず、見誤った選択をしているように僕は感じるのです。
そのことを自覚して意識することが出来れば、毎日の取り組み方が変わり、人生をより良いものにすることが出来るのではないかと思うのです。
その気になっていたこと
僕は、何度も同じことをすることが、正直なところ苦手なことだと思っていました。だから、料理の道を進もうと決めたときも、専門的なジャンルには興味を持ちませんでした。唐揚げ専門店を見る度に、今でも思うのです。僕には、絶対に真似が出来ないことなんだと。一生かけて、毎日同じ唐揚げをあげることなんか出来ないと思うからです。
だから、同じような毎日を退屈だと感じていました。だから、いずれは、世界中や日本のあちらこちらを飛び回り、毎日が退屈しない充実した毎日を送りたい。そう心に決めていたのです。
そんな僕だったから、普段から新しいものが好きでした。次から次へと新しいものがあれば、飛びついていたものです。本を読んでも同じ本は読み直すことはなかったし、身の回りのものも、新しいものを見つけたら試すのでした。
次から次へと新しいものを求めることは、この時代にあっていると感じては少し、鼻を高くしていたのは間違いありません。
そのことが、自分の人生に裏目に出るとは想像もしていなかったのです。
身につけるには、反復練習が必要だということ
すぐに落ち込んでは、ネガティブな言葉を繰り返し自分を否定する癖があった僕は、ポジティブな自分になりたいと思うようになっていました。
本当にそうなりたいと思っていたから、どれだけ時間がなくても本を読んでいたし、高額なセミナーであっても惜しみなく自分に投資していました。
その甲斐あって、これまでの自分からは想像もできないほどポジティブなワードが出てくるようになったんです。そして、心を整える意味でもマインドフルネスを学び、毎朝、瞑想するようになりました。これが、最初は本当に効果が現れるものだったのです。
すっかり、僕は変われた気になっていました。もうかつてのネガティブ思考な自分とはさよならすることが出来た。そう感じていたんです。その気になった僕は、学ぶことも毎朝していた瞑想も、すぐに辞めてしまったのでした。
思い通りにいかないのが人生だと言わんばかりに、原因も理由も何も分からないのに、どうしてもネガティブな自分に舞い戻ってしまったのでした。何をしても、気分が上がりませんでした。どんどんと気持ちが後ろ向きになっていくばかりで、感情のコントロールが出来ませんでした。
その時に、反省したのです。良かったと思うことも出来た気になっていて、辞めてしまっていたこと。自分はどこかで、もう大丈夫だと思い込み、高を括っていたこと。
考えてみれば、その気になっていただけで、同じような一日でもポジディブなときもあれば、ネガティブな時間帯もあったのです。そんな自分すらも見えなくなっていたのでした。
言えば、スポーツだって、一度正しいやり方を習ったからといって、すぐに出来るようになれるものではありません。何度も繰り返し反復練習をして、ようやく、型にはまることが出来るものです。出来たとしても、スランプに陥ることもあるし、精神的な部分でミスをしてしまうことだってあるのです。
人生も同じものだと言えることを学びました。分かっていても、身につけていくには、何度も自分の信じた言葉を実行していくこと。
かつての料理の師匠の教えが蘇ってきたのです。「料理に完璧はない」同じ料理であっても、毎日作ってみれば分かることがあります。一度、完璧にと思えた料理であっても、月日が変われば季節も変わるのです。その年の気候も変わると食材の状態が変わります。そして、日々、作る側もどんどん変わっていくものいくものです。自分の状態も、絶好調の時もあれば、風邪気味で味覚が麻痺しているといもあるし、気分の上げ下げで、味の付け方も無意識の部分で変わっているものです。
だから、作り続けることで、変化に対応することが出来るようになり、微調整が出来るようにもなれるのです。意識することをやめてしまえば、変化に対応することが出来なくなります。
人生も、常に勉強なのです。同じような毎日に見えて、変化しているものなのです。安易に自分が変れたと思っていた僕も、そんなに単純なものではありませんでした。
こうしたことを突き詰めた先に、いつか身につけることが出来るようになっていくものです。それが、個性となって自分の型になっているものだと言えます。その境地に辿り着くこうとすれば、今日の取り組みが変わってくるはずです。
これからは、一生学びであると自分に言い聞けせて、毎日望んでいけたらいいなと思います。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー