言葉にした通りの人生になる
自分なんかが出来るはずがないと言ってしまってから
僕が、かつて仕事において、はじめてリーダーという立場を経験した時のことです。選ばれた時は、これ以上ないくらい嬉しかったのを憶えています。自分の努力が報われた気がしたからでした。これまでの辛かったことや苦しかったことが、全て意味があったような気がしたからでした。色んなことに、感謝の気持ちさえ湧いてくるものでした。
ただ、それは走り出しから前途多難であったのです。自分でもピリピリと実感することが出来るほど、プレッシャーを感じていたんです。何をどうしたらいいのか分からないことばかりでした。その度に、思い悩んでいたんです。それでも、僕は心折れることなく進むことが出来ていました。リーダーに選ばれたことが嬉しかったから。選んでくれた恩をどうしても返したかったから。必死になって背伸びをして無理をしているのは分かっていたけれど、なんとしてでもやり切りたかったのです。
事実として、僕自身も不器用で至らない部分がありました。何でも自分でやろうとしていたり、無茶なスケジュールを立ててしまったり、言葉が足りない部分もありました。
ある時に、そこをチーム内で指摘されてしまったんです。
きっと、その方はチームなんだから、みんなでやっていきましょうということが言いたかったんだと思うのですが、当時の僕にとっては、あなたはリーダーとして役不足だと指摘されたと受け取ってしまい、激しく落ち込んでしまったのでした。
それから、一人になったときに、これまで我慢していた感情が溢れてきました。そして、口にはしないと思っていたけれど、つい口からこぼれてしまったんです。
「最初っから、僕には無理だったんだ。」
今だから、そう思えているのかもしれません。人の記憶はとても曖昧だから、それが真実ではないかもしれません。
ですが、僕の記憶の中では、この言葉を口にしてしまってから、何もかもがダメになっていった気がするのです。
その時を境にまるで世界が変わってしまたようでした。
人の視線や反応、プロジェクトの進行具合や成果といったもの。ありとあらゆるものが、自分には無理なことで出来ないということに結びついているようでした。
結果として、僕は途中で諦めてしまったのでした。自分には無理だと訴えて、リーダーからも、そのプロジェクトからも辞退したのです。そのことが、その後の僕の立場にも大きく影響するものになったし、自分の自信を大きく失うものになってしまったのでした。
言葉には強い影響力がある
言葉には大きな力があると言われているのです。僕はそのことを信じています。過去の経験からそう思える部分がたくさんあるからです。
先ほどの話もそうですが、日常においても起こりえているのです。今日はついていないと口にしてしまえば、その日は一日中、嫌なことばかりが起きてしまっているような感覚になってしまいます。その反面、今日の自分は凄くついていると口にすれば、ラッキーだと思えることが本当にたくさん起きてくるものです。
想像するに、きっと言葉にしたことで自分の意識が変わるからなんだと思います。専門的なことは分からないけれど、時には、自分の無意識な部分にまで影響を与えることが出来るのです。それは、間違いなく人生に大きく左右するものになるはずです。
だから、普段から自分がどんな言葉を口にするかが大事になってくる。だって、自分の言葉に、最も影響を受けるのは自分自身だからです。自分自身こそが、誰よりも自分の言葉を耳にしているのですから。
「言葉は心の栄養にもなるし毒にもなる」という表現がふさわしいと言えるかもしれません。
美しいことばやポジディブな言葉は心の栄養といっていいほど、心を満たし潤すことができるのです。
その反面、汚い言葉や貶める言葉はどうでしょう。間違いなく心をむしばんでしまい貧しくしてしまうのです。否定や批判の言葉は心を傷つけてしまうものであるし、感情的な言葉は心を見失うものになってしまう。
心が思いをつくり思考をつくる。その思考が行動を起こし、行動によって現実を変えていくものになります。それこそが、人生を変えていくものになるのです。
それは、言葉にした通りの人生になるということは、決して大げさなことではなく、これから意識する必要があることだと思います。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー
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