否定しない生き方

臆病になった訳

何かを決断したり、新しいことに挑戦しようとしたり、自分から行動しようとすると、足かせとなって、僕に耳打ちしてくるのでした。

「自分には無理に違いない。」
「そんなこと出来るはずもない。」

その言葉を言われてしまえば、不安になってしまうのです。自分で考えてみても上手くいくようには思えなくて、躊躇せざるを得ないのです。

思い立ったが吉日という言葉の意味は理解しているつもりです。そうした方が良いのは、これまでの人生で何度も学んだことなのに。ですが、すぐに、僕は臆病になってしまうのです。

それは、僕の心があまりにも弱いからだとずっと思ってきました。

ですが、自分なりに言葉の力を学んだ時に、僕は愕然したんです。

僕自身がこんなにも臆病になっていたのは、僕自身が導いてしまっていたことだと知ったからです。

僕が、事あるごとに、色んなことを否定をしていたことが原因であったからでした。

人から何かを指摘されたり、注意されたりしたとき、あるいは、自分が失敗したしたときにだって、僕は否定をしていたんです。言い訳するかのように、「そんなはずはない。」と、言っていたんです。

自分の予想もしなかったことが起きてしまえば、「嘘に決まってる。」「そんなことが起きるはずもない。」と、言って自分の考えが正しかったかのように言っていたんです。

言い訳のつもりだったのかもしれません。

自分の非を認めたくなくて誤魔化したつもりだったのかもしれません。

ですが、否定的な思考は癖となって、何に対しても否定的な反応しか出来なくなってしまうのです。

だから、どれだけ素晴らしいものであるかもしれないと思っていても、これをやれば未来の自分がどうなるのか見えていたとしても、どれだけ目の前にチャンスがぶら下がっていたとしても、それすらも否定的に見てしまうために、臆病になってしまうのでした。

今の時代、どんどんと新しい流れがやってきています。その新しさがゆえに、自分の中で理解しがたいものや分からないものを目にすることが多くなっています。

そうしたものを前にしたときに、あなたはどんな反応をするでしょうか。

僕のように否定的に入ってはいないでしょうか。

それは、あまりにも勿体ないことなのです。物事を否定的に見ればみるほど、自分の心が臆してしまうことを、知っておく必要があるのです。

否定しない生き方を選んでいこう

僕らは、子供の頃から起きた出来事にばかり意識を向けられてきているのです。例えば、学校から帰宅してから、両親に聞かれることは決まって、「学校で何があった？どんなことをした？」と、いった出来事ばかりを聞かれてはいなかったでしょうか。

そうした自分の外側に意識を向けていると、勝ち負けや出来不出来といった正しさに囚われてしまうのです。

まさに、そのことが自分のことであっても、気持ちを理解しないで、正しさで判断してしまうのです。出来る？出来ない？正しい？それとも間違い？成功？失敗？と、いったように、両極端でしか判断できなくなってしまうのも、自分のことを細部まで理解していないからなのです。

人の心と言うのは、本来はとても豊かなもので、本当に沢山の感情を持っているのです。ですので、そこの部分が理解していないから、極端なことしか聞けないのです。喜びであっても、その度合いによって表現が変わるものです。ですが、自分の気持ちが分からないのであれば、それは喜びとしか認識出来ないのです。

自分の外側に意識が向いているということは、出来事や他人といったように自分ではどうにもならないことばかりに意識を向けているものでもあります。そのこともまた、自分にはどうしようも出来ないことばかりを認識させてしまうので、否定的な思考になる原因でもあります。

こうしたことから、意識を自分の内側に向けていくこと。それは、自分の心に目を向ける事に意味があるということなのです。

自分の気持ちを理解しようとする。

自分がどんな気持ちなのかを理解しようとする。

その思考こそが、新しいものや分からないものに対しても、否定的に入るのではなく、まず理解しようとする思考で接することが出来るのです。

ですので、何よりも自分の気持ちを理解しようとする生き方こそが否定をしない生き方になるということだったのです。

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メルシー