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何かを貰うばかり考えていた

上手くいかない人生を

自分の心が未熟であることは、なんとなく分かっていたことだけど、それを認めることが怖かったのではないかと思うのです。大人げなくて、幼稚な自分は、誰からも好かれることはないと考えていたのだと思います。自分の中で、プライドが高いのも、許せないことが多いのも、必死になっては人からそう思われないように心がけていました。

ですが、そうした自分が、逆効果になってしまったことがありました。人生が上手くいっていないと感じると、自分以外のせいにしてしまっていたのです。

「あの人が、こうしてくれなかったから。」
「社会が、こんな状態だから。」
「この会社のここがダメだから。」

誰かのせいにするあまりに、そんな事ばかりを口にしていたんです。そうなると無意識に自分ではどうにも出来ない事ばかりだと思うようになってしまうようです。自分の人生のことであるのに何もしようとしなくなってしまうのでした。

この世界は理不尽だと不平不満を並べては、絶望してしまうようになってしまうのです。それで、投げやりになってしまうことも無気力になってしまうことも、よくあることでした。

社会の仕組みを知ることで

この社会の仕組みや在り方を学んだときに、僕は自分自身がとんだ思い違いをしていたことに気が付くことが出来ました。

この社会は、お金が全てだと思っていたのですが、その根底にあったのは、「人と人との支え合い」によって成り立っていたものだったのです。自分一人では、この今の生活は成立しないのです。僕らが何気なく取っている食事ひとつとってみても言えることなのです。生産者の方がいて、それを販売したり管理する方がいます。それだけでなく、運搬する人もいるし、ガスや水道を管理する人、料理の道具を作る人など本当にたくさんの人々の支えによって、食事を取ることが出来ているのです。

それを知ったときに僕は、自分の甘えというか、根底にある考えを変える必要があるのでした。

それは、昔からよく言われていたこと。ずっと昔から、日本人が大切にしてきたことです。

「持ちつ持たれつ」英語にすれば、「Give and Take」です。

「Give」するから「Take」があるのです。

僕は、誰かに何かを与えることなんか一切考えてはいませんでした。どんな時だって、与えてもらうことばかりを考えていたんです。

その視点が、理不尽な出来事が起きてしまうという現実を作り出してしまい、自分の中で不平不満を生んでしまったのです。そして、人生が上手くいかないと憂いていた原因ではないかということでした。

その時の僕は、どうしてこんなにも当たり前のことが分からなかったのだろうと、不思議でした。

ですが、実際に与える側になろうと志して分かりました。人に何かを与えるということは、思いの外、難しいものであったのでした。

与えて貰うという気持ちから抜け出せないのか、僕は人に何かをする度に、見返りを求めてしまうのです。どうしても与えて貰いたいのです。与えるだけだと、損をしているようで、嫌なのです。

そうした考えでしか、自分はまだ動けないのです。

ですが、そんな自分から、一歩抜け出すことが出来ました。

それは、人に何かを与えるということは、何も特別なことをしなくてもいいものなんだと教わったからです。

それは、大切な存在である子供達から学んだことでした。

僕は毎日必死になって、子供達に特別な存在であろうとしたんです。ですが、子供達は、何か特別なことを求めてくる訳でもなく、何か特別なことをしてくれようとしている訳でもないのです。

毎日を笑顔でいてくれて、一生懸命になっている姿をみるだけで、十分に、子供達は僕に与えることが出来ているのです。そして、一緒に過ごすだけで、喜んでくれている姿をみると、僕自身も何かを与えることが出来ているんじゃないかと思えたのです。

もちろん子供達には、自分の持っている全てを伝えていこうとしています。それと、同時に、子供達から学ぶこともまた多くあるのです。

そうした関係がまさに持ちつ持たれつである気がしました。

自信がなくてもいい、何か特別な才能がなくてもいい、ただ、相手を喜ばせようと、自分の出来ることでやっていくことで十分に与えることが出来るものだということが分かったのでした。


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メルシー

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