「頑張れ!」と言うことの落とし穴
自分を励ますつもりだった
自分でも信じられませんでした。自分にかけていた言葉によってここまで自分の人生を大きく変えてしまっていたのですから。
どんな時だってネガティブ思考だった僕は変わりたいと思っていました。いつも明るくてキラキラしているような人。話せば自然と元気が貰えるような人に憧れていたんです。ただ、それは思うだけのことでした。自分には、とてもじゃないけれど、ポジディブな人間になることなんか無理だと思っていたからでした。
でも、ひとつの挫折がきっかけで、このままではいけないと強く感じました。僕は変わらなくちゃいけないのだと、ある意味、使命感のように感じたのです。ポジディブな人間にならなくちゃいけない。そう心に誓っていても、すぐに気の弱さが出てきてはネガティブな思考が浮かんできてしまうのです。
だから、僕は自分を励ますつもりで、いつも自分に声をかけていたんです。
「もっと、頑張れ!」
そう言っては、自分を奮い立たせていました。
ただ、そのことが、自分の人生に大きな影響をもたらしては、現実を作り上げてしまっていたのだということを知りました。
思い返せば、僕の人生は、いつも頑張らないといけない状況に追い込まれてしまうのでした。それはひとえに、楽をすることを知らないということなのかもしれません。ただ、思えばいつも僕の中にある選択肢が頑張らないといけないようなものばかりだったのです。
会社で何か問題が起きたとしても、家庭の中で問題があったとしても、僕はいつも自分が一番頑張らないといけないと考えてしまっていたんです。それこそが、どんどんと自分を追い込む状況を作り出してしまっていたんです。
自分にいつだって頑張れと声をかけるものだから、どんどんと自分ががんばらなきゃいけない状況を作り出してしまっていたのでした。冷静になれば、話し合いをしたり、助けを求めたりといった様々な選択肢があるはずでした。でも、そのようなことは、自分の頭からは除外されているようでした。
こんなこと、自分が作り出しているという実感は勿論のことありませんでした。むしろ、僕はいつも大変な役回りをしないとういけない運命なんだと感じていました。僕の人生は苦労が絶えないものだと思い込んでは嘆くようになっていたのでした。
頑張れの言葉の意味を知って
頑張れということがどうして、そこまで良くないものなのか、疑問に思われるかもしれません。僕なんかは、こんなことを疑いもしないで使っていました。
頑張れという言葉は、自分にも他人にも圧を掛けてしまう言葉でもあるのです。頑張れと言うことで知らず知らずのうちに追い込んでしまうことがあるのです。
僕自身もかつてうつ病を抱えてしまったからこそ、よく理解が出来るのです。頑張れと言われて、もうこれ以上一体何を頑張れというのかと、その時は、猛烈に反発していましたから。
これまでの相手や自分の努力を認めるものではなく、否定するものであるからです。
もちろん、頑張れと言われて勇気づけられる人もたくさんいることには間違いありません。でも、追い込まれてしまう人もいることは頭に入れておいた方が良いのかもしれません。
言葉というのは、難しいものです。
僕は、自分に頑張れということで自分を追い込んでいたのでした。もうすでに、自分の中で必死になって頑張っていたのです。それを、頑張れということで、僕自身がこれまでの頑張りを否定してしまい、自分を悲しませていたんです。そして、自分を追い込んでいたんです。それなのに、自分に頑張れと声をかけ続けたことで、どんどんと自分をがんばらないといけない状況に自分を追い込んでしまっていたと言えます。
つまり、自分に対して負荷をかけてしまっていたのでした。
どうして僕が、いつもプレッシャーのような圧を感じていたのか、どうして苦労が絶えないのか感じてしまうのか、そのからくりが多少なりに見えた気がしたのでした。
そして、僕の中では現在、「努力する」と言う言葉を使うようになりました。努力というのは、本来自分を磨くということだそうです。他にも、夢や目標のために力を尽くすということ。ポジディブな状況で何かを続けること。こういった意味があると仰られている方もいらっしゃるくらいです。
つまり、努力すると思うことは、今よりも成長を望んでいるという、自分なりに精一杯のポジディブな言葉であったのです。そう思うと、自分を尊重していることが実感できたのです。
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今日も自分をご機嫌に。
メルシー
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