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自分の可能性を信じてみる

行動の基準

「ある企画に参加して欲しい。」と、頼まれたことがありました。僕は、その話を聞いた時にとても面白そうだと思いましたが、すぐに返答することは出来ませんでした。それは、自分の中でメリットがあるかどうかを検討したかったからでした。

何度か話をしていくうちに、自分で集客しないといけないことが分かりました。それは、なんだか自分が損をするような気がして断ることにしたのでした。

ただ、このことが思いの外、自分の中で引っかかってしまったのでした。

後悔したって、後の祭りなのは分かっているのですが、何だか、自分を裏切ってしまった気がして、残念な気持ちだったのでした。

何度か、人に言われたことがあります。「君は、案外計算高いんだね。」僕は、それを褒め言葉だと思っていました。正直なところ、人に優しくしていたのも、親切にしていたのも、自分が困った時や力になって欲しいときに、力になってくれそうな人であるかどうかを考えていました。そうでないと自分が勝手に判断した人は、どこか見限っていたし、見下していたのかもしれません。それは、とても失礼な話ではあるのですが。

つまり、僕の行動の基準は自分がメリットがあるかどうかで判断していたのでした。

自分の可能性を信じられない理由

神様は、どこかでそんな自分をみていたのかもしれません。そんな風に、抽象的に訴えても仕方がないので、現実的なことをお話しさせて頂くと、神様が、自分のことの隅々までみているのと同じように、自分のことの全てを見ている人がいるのです。

それは、間違いなく自分自身であるのです。

だから、人を自分の損得で判断してしまう自分は、同じように自分自身も見てしまうのです。つまり、僕は自分自身を役に立つ人間かどうかで判断するようになってしまっていたのです。その結果、人に厳しい目線を向けていたために、僕は自分の中で脱落してしまったのでした。

自分の可能性を信じられなくなってしまったのです。

何でもかんでも線引きしてしまうのです。自分はここまでの人間だ。自分には及ばない。自分は大した力がない。そんな風に、自分を安く見積もり、行動範囲を狭めてしまっていたのでした。

最初の話にもどるけれど、集客できないから自分にメリットがない。その企画の中で自分を活かせないから、やっても意味がない。

それでは、僕は自分の予想できることでしか行動することは出来ないし、自分の中での想像の範囲でしか得られるものはないのです。それは、とても勿体ないことであるし、愚かなような気がするのです。

自分が理想の自分に変われないのも、こんな人生でありたいと思いながら、そうならないのも、僕自身が自分の可能性を信じられていないからなのです。

自分の可能性を信じてみたくて

もう一年くらい前の話になるのですが、僕の会社に80歳の方が面接にこられました。これまでいくつもの会社に応募したそうですが、全て無理だと言われて断られていたそうです。

色々とお話しをお伺いしていくうちに、これまでの自分だったら、絶対に採用することはなかったと思います。だって、自分の可能性を信じることが出来ずに、人の可能性まで信じることが出来ないのですから。

ですが、その時の僕は、自分の可能性を信じてみたくなったのです。自分の殻を破ってみたくなったのです。自分の行動を損切りするものではなく、何が起きるのか分からなくてもいいからやってみる。そう思えたのです。

そう決断したことで、上手くいかないことばかりで、たくさん悩みました。職場の仕組みを考え直す羽目になって、必死に考えて絞り出し変えていくことにもなりました。

そうしていくうちに、僕自身の考え方も変わりました。かつては伝わる人に伝わればいいといった思考だったのですが、それでは、理解してくれない人もいるのだということ。あるいは、理解したくても出来ない人もいるのだということもです。だから、どこまでも相手の立場になって伝えることの重要性に気付くことができました。その為に自分から歩み寄るという努力をするようになりました。それは、僕にとっては予想も出来ない学びの収穫となって、大きな成長となったのではないかと思います。

80歳のスタッフの方は、今となっては大きく僕を支えてくれるひとりとなりました。

自分の可能性をどこかで決めつけては、自分の行動を制限してはいないでしょうか。僕が伝えたいと思ったことは、僕らの可能性は、想像をはるかに超えているものなのです。自分が信じた分だけ、その可能性を開花させることが出来るのです。


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最後まで読んで頂きありがとうございます。
本日もご自分をご機嫌に。
メルシー

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