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自信がないと言っている自分へ
自分に自信が持てない
自分なりに必死になってきてやってきたのは理解していたつもりでした。それなりに、積み上げてきたものがあることも分かっていたつもりでした。ですが、それを考慮してみたところで、どうしても僕は自分に自信が持てませんでした。
自分のことは何でも分かっているつもりでした。意気地なしなことも、すぐに、弱気になってしまうことも分かっているのです。だからといって、自分が色んなことに踏み出せないものでもないと自分では思っていました。やっぱり、僕は自分に自信がないから、色々なことに踏み出せないでいたんです。
失敗なんか恐れる必要がないとか色々と言われてきたけれど、どんなにポジディブに考え直してみても、自信がないものだから、失敗した時のことを真っ先に考えてしまうのです。やっぱり失敗するのは怖いんです。自分が傷ついて落ち込んでしまうのが、どうしても怖いのです。
自信が持てない理由
今でも自分が自信がないと感じてしまったときに、思い出すことがあるのです。
それはかつての友人の言葉でした。
僕がその友人にあれこれと自分の夢ややりたいことを語っていた時のことです。その時の僕は、幾分に上機嫌でした。だって、期待していたんです。「へぇー。そんなことを考えているんだね。凄いね。」と、その友人が言ってくれるものだと思っていましたから。
ですが、彼は僕に訊ねたんです。
「それで、今はどんなことをしているの?」
僕は、まだ何もしていないと答えました。
「どうして?」と、問いただされました。
「だって、まだ自信がないから」と、答えると、彼ははっきりと言ったんです。
「それは、ただの言い訳だよ。」
当時の僕は、それを言われた瞬間に腹を立ててしまいました。結局、君を怒らせるつもりで言った訳ではないと彼が言ってくれて、その場で仲直りすることは出来ました。
ですが、その言葉は、ずっと僕の心に引っかかっていたのでした。当時は、その原因が分からなかったのですが、今なら分かるのです。
それは、僕に心当りがあったから。本当のことを言われてしまったから。そして、彼は僕のことをちゃんと思っていってくれたのに、自分が怒ってしまったことも、本当は気付いていたからでした。
自分でも正直なところ分かっていたはずなんです。自信がないからやれないは言い訳でしかないのです。
だって、自信がないから出来ないのは、明かに矛盾しているものだからです。
そもそも自信というのは、自分が努力して超えられないような壁を超えることが出来たときに自分の中で芽生えるものじゃないですか。ですので、本来なら自信がないからやってみるということの方が、心理としてはつじつまがあうものだということです。
自分を正直にさらけ出してしまえば、自信がないから出来ないというのは、ただ単に失敗することへの恐怖心とそのことで生まれる劣等感から目を背けていただけのことなのです。
そして、自信の無さというものは一体どうして生まれるものなのでしょうか。
僕自身が自信を失くした時のことを考えてみたら、その理由が分かったんです。僕は、かつて勤めていた会社で、ひとつの企画を考えるように言われました。それはとても責任ある仕事のように思えたので、とても嬉しかったんです。これまでの努力が認められたうような気がしたからです。だから、任せて頂けたことにきちんと答えたくて必死になって考えたんです。そして、ひとつの企画を発案出来た時は、とても自信がありました。これだけ努力して考えたのだから、どんな結果になっても構わない。自分の中でやりきったと思えたのです。だから、例え没になってしまっても満足することが出来ると考えていました。
ところが、会議で企画のプレゼンをする時の事でした。僕は勘違いしていたのです。企画を考えることを任されたのは僕だけだと思っていたんです。ですが、もちろんのこと会社は同じように同期の人にも声をかけていたのでした。
そして、二つの企画を比べられたときに、僕の発案したものは、あまりにもチープであり、企画としては成立しないお粗末なものでした。ですが、同期の方が発案したものは、上司たちも納得することが出来るほどの素晴らしい企画だったのです。
僕は、愕然とするくらいショックを受けて、すっかりと自信を失くしてしまいました。報われた気がした、これまでの努力してきたことでさえ、否定してしまうほどにでした。
たらればの話ですが、もしも、僕一人だけが企画を考えるように言われて、それが、上司に呆れられるほどダメ出しをされても、あそこまで自信を失くしてはいなかったのではないかということです。
つまり、自分の中で自信があるとかないとか考えてしまう原因は、他人と自分を比べてしまうことだということです。
自分に自信がないから踏み出せないと言っている自分に伝える必要があることがあります。
それは、自信がないからやってみるんだということ。自信を付けるためには前に進むしかないんだから。自信がないからやると決める。案外、それだけでも踏み出せることはあるものだということです。そして、人と比べなくていいということ。自分がどれくらい本気で打ち込んでいるのかの方に意識を向けるべきなんだと。
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メルシー