見出し画像

アメリカは物価上昇の加速に対する引き締めをする。引き締めなかったらどうなるの?についてかみ砕いていく

アメリカは ばらまいたお金を回収する作業をします。
これはほぼ確実なことです。

そのことについての疑問を自分で回収してかみ砕いてみます。

        ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

2020年のコロナショック以降、アメリカを始めとして各国にてロックダウンなど経済活動が凍結することにより世界経済は落ち込みました。

アメリカや各国はお金をばらまいたり安い金利で銀行などからお金を借りられるようにすることで株価などの大きな下落を防ぎました。

株価がいくら高くなろうとも、現実のお金回りや雇用が止まれば世界中の大半の人々の生活が苦しくなります。
これを防ぐために量的緩和・ゼロ金利政策などを実施しました。

安い金利で銀行などからお金を借りやすくするし、給付金も配るよってことですね。

そしてコロナが落ち着いてきたので今度は配っていたお金を回収することにしました。
この回収作業をテーパリングと言います。
インフレすることにより物価が上がってしまったんですね。

量的緩和やゼロ金利政策、テーパリングっていうけどそもそも何なのそれ?って人はついて不明な方はこちらnoteを。
もう少しかみ砕いています。

近況を少し見てみましょう。

2021年10-11月ごろそろそろ引き締めようとFOMCというアメリカの中央銀行が金利・政策を決める会合にてテーパリングを発表。

でも2021年12月前後にオミクロン株というものが現れました。
12月末までは日本は免れていましたが、世界は年末にかけてコロナ史上最大の感染者が出たため、再び流通が止まり株価も混乱しました。

元々物価が上昇するインフレ状態がやばかったので引き締めようとしているタイミングでした。
アメリカなど大きな国では労働賃金の安い国で低コストで生産、輸入することで安い商品を作れています。

なのにオミクロンでその国がロックダウンしてしまったらどうなるでしょう。

そう。
コロナ対策で工場の生産自体ができないので当然商品が輸入できなくなります。
すると売り物が少ないので商品の希少性が上がって価値が上がります。
結果、物価が上がってインフレが続いてしまいました。
そのインフレ率は39年ぶりの7.0%アップ。
このまま上がり続けるとドカンとバブルが弾けてアメリカのみならず世界全体が不況になってしまいます。
スピードが上がり過ぎた車のブレーキが効かないようなものです。
非常に危ない状態です。

アメリカの「ドル」は世界一位の基軸通貨ですから、アメリカが破綻すると世界全体がやばいことになるのです。
だからヨーロッパ、アジア、オーストラリア、もちろん日本も含め世界がアメリカの動向にとても注目しています。

こうなると物価が上がったので引き締めないといけないのに、経済活動を活発にしたいから引き締めることもしにくいという状態が作られアメリカは困りました。
先月言っていた発表が今月では二転三転したり曖昧・不安定になります。

金利政策の方針を決めるFOMCは年8回(大体6週間に1回)あるのですが、2022年1月は25・26日に話し合いが行われ、日本時間だと1月27日4時からパウエル議長というFOMCの代表者が発表します。

なので27日(この記事を投稿している今は 1/27 1時頃 なのでもうあと数時間後の4時以降ですね)以降何時間か経ってからFOMCと検索すれば、その結果のニュース記事や記者の見解がいっぱい上がってくると思います。
FOMCは景気の動向を見て政策金利を決める話し合いとその決定の発表。
もしくはFRBで検索しても良いかもしれません。こちらはアメリカの中央銀行のことで、日本で言う日銀のような立ち位置です。

FRB(アメリカの中央銀行)は引き締めたいと思いつつも株価を下げたいとは考えていません。
株価が上がるのは良いのですが、国民がお金を使わず株価ばかりが上がり続けると言うことは実物の商品の金額が止めどなく上がり給料上がらないのにインフレになってバブルが作られて弾けると不景気になってしまうことなので国民から大統領までみんなが損するということですからね。

でも大ダメージと小ダメージがどちらが良いかという選択肢の場合は小ダメージを選ぶでしょう。

だからこの場合はなるべくダメージが少ない(とFRBが思っている)政策金利を選ぶということが予想されるんですね。

何も知らない状態と、こういう市場(大衆心理)があるという知識を持っている状態でのFOMCの結果の見え方は大分違ってくるかと思います。

もし強い引き締めの政策を打ち出したならそうしなければいけないほどやばい状況ということ、曖昧でどっちつかずなら内部で意見が分かれていたり様子見したりの迷いの見える状態あまり引き締めないなら先月と比べて多少改善されていて急に引き締めなくて良い状態と予測できますがどうなるんでしょうね。

ロシアとウクライナの戦争、原油価格、雇用や経済の状況も日々変化するので一概にははっきりとした答えはないかもしれませんが、この会合の決定はあらゆる国が注目しているので今後の大事な指針になります。

金利政策の決定、つまりどういう引き締めの程度具合なのか、見ものですね。

今回はこんなところでノシ

メルカ



応援頂けると嬉しいです。 毎日書いてもっとスキ・フォローしてもらえるよう頑張ります(*'ω'*)