漫画レビュー22 異世界転移したのでチートを生かして魔法剣士やることにする
VRMMOを3徹(3日徹夜)してたら異世界転移してました。
こんにちはメルカです。
今回の漫画レビューはこちら
「異世界転移したのでチートを生かして魔法剣士やることにする」です。
原作:進行諸島(GCノベルズ/マイクロマガジン社)
漫画:なのら
構成:渡辺樹
キャラクター原案:ともぞ
進行諸島(しんこうしょとう)さんは以前紹介した「転生賢者の異世界ライフ」の原作者さんと同じ方ですね。
サイト「小説家になろう」の原作常連です。
今回は普通の異世界転生とは若干異なります。
転移です。
身体だけ移動したパターンですね。死んでません。
新しく生まれた訳ではないので元の自分の容姿のままです。
3徹もしてたら普通に死んでてもおかしくないと思うのは自分だけでしょうか?w
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主人公は涼宮 楓(スズミヤ カエデ)。
大学の単位が取れて3日3晩VRMMOを連続で続けていたところ目まいがして気づいたら知らない森にいました。
いきなり異世界に迷ってしまった彼ですが、生粋のVRMMOマニアの為一瞬で順応します。
夢か。どうせならこんな状況楽しまなきゃ勿体ないと色々試します。
ステータスがあることを確認しましたが、MPだけ異常に高い。
つまり魔法がある世界なのは間違いないのですが、出し方がいまいち分かりません。
そうこうしている内に六本足の狼に遭遇して襲われてしまうカエデ。
とりあえず狼から逃げてみますが、自分で思っていたよりずっと早く走れました。
元の自分以上の異常な身体能力に驚きます。
チートは始まっています。
ですが、狼も足が速くジリ貧になってしまい木の上に逃げ込むカエデ。
何かできないかと色々試します。
「鑑定」が遠距離の対象に向けてもできたので狼のステータスを確認。
アイテムボックスというドラえもんの秘密のポケットみたいな便利能力も発見します。
ですがそれだけではこのピンチを乗り切れません。
MPがあるのだから条件を満たせば魔法が使えるのではとアタリをつけたカエデ。
頭を捻りながら呪文っぽい魔法名を叫んでみます。
「ファイヤ!メ〇!メ〇ゾーマ!」
何も出ません。
ですが頭の中で具体的に火を連想したタイミングで
火が出ました。
即座にコツを理解したカエデは火の玉を飛ばすイメージで狼を撃破します。
レベルアップ音が鳴り能力上昇。
更にアイテムボックスは死体も収納できるみたいで狼の死骸を収納。
一旦落ち着いたところで現状を把握します。
ようやく夢じゃないと実感します。
どうせならこの世界を楽しむかと考え込んでいると遠くから悲鳴が。
駆けつけると馬車が止まっており、その近くで衛兵が先ほどと同じ狼の群れに襲われていました。
先ほどの応用で土をイメージして槍を生成して飛ばすイメージで遠距離攻撃をします。
一撃で倒せはしなかったものの、衛兵の援護には成功していて狼を撃退することができました。
馬車には気のいい商人と街のギルドの受付嬢が乗っていました。
着の身着のままのカエデは目立ちましたが、記憶喪失ということでごまかすことに成功し、お礼として路銀を貰い一緒の馬車で街に行くことにしました。
道中この世界の通貨や一部常識を聞いたカエデは自分のアイテムボックスの容量が異常であったり他のステータスが高すぎることに気づき、持っていた情報操作というスキルで一部のレア能力を隠蔽します。
身分証がなく街に入る時にもひと悶着ありましたが、商人から貰ったお金と機転で何とか街に入ったカエデはさっそく生活の為馬車で一緒に来た受付嬢と共にギルドを訪れます。
レアなスキルを色々隠蔽したはずですが、鑑定機に触れてステータスが表示された際に受付嬢は驚いた表情をしました。
怪訝なカエデになんでもないですと断りをいれ一通り説明をしたのちにギルドカードは発行されました。
紹介された宿に泊まった翌日、少し迷いつつもギルドへ。
薬草採取の依頼を受けたものの中々見つからない。
しかも似たような草に毒草があるのでいちいち見分けるだけでも大変です。
どうにかならないかと頭を捻った結果、持っていたスキル「情報操作解析」を使ってレーダーのように使えないかと思い試してみました。
203本(異常な量)見つかりました。
まるで初心者モードかチュートリアルをやっているみたいになりました。
知恵が回る人がイメージで魔法を作れちゃうと本当に何でもありです。
それから装備を整えていきます。
薬草を売ったお金で街のドワーフから盾を買い再び薬草採取へ。
途中例の狼の群れに襲われますが、前回の土の槍の応用で岩の槍を創造します。
チートが止まらない。
またもや大量の薬草を受付嬢に渡しつつカエデはこの世界での話を聞きながら自分の中にある常識とVRMMOで培った知識を照らし合わせて思考に耽(ふけ)ります。
この世界での剣、杖、盾、自分の大量のMPの運用、索敵の必要性、強力な魔法、それと剣も魔法も才能があるというチート。
それらを総合的に考えた上での自分の戦闘スタイルは、臨機応変に剣と創造魔法を組み合わせて戦う魔法剣士が適格だと判断しました。
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ここまでが2話までの内容となります。
この先は依頼をこなしながら魔法開発をしていくことになります。
カエデは自分の常識がこの世界の常識とかけ離れていることをはっきり自覚しています。
それでいて街の住人に怪しまれないように街の人にとっての変な質問は極力控えて相手の言動に合わせた発言をすることができます。
こういう異世界ものでは珍しい「空気が読めてコミュ力も高い転生者」なのです。
余計なことは言わずに頭で考えてから次に繋がる必要な発言を選びます。
よく急な異世界で混乱しているキャラクターに対して読者がメタ的に「あーそういう余計なことは言うからー。」とか「そういうとこだぞ。」といった突っ込みをしがちですがそういうのが必要なく、まるで読者目線で考えて行動しているかのように華麗に物事を進めていくのでストレスなく読むことができます。
逆にスマートすぎて物足りなく感じる人もいるかもしれません。
そんな様子なので最初の方は自分の能力の拡張や使い方の模索・工夫に重点が置かれた話が多くなっています。
モンスターを倒しながら自分ができることを効率的に増やしていきます。
魔法剣士のスタイルかつ自分の異常なMPを活かした装備集めの話の持っていき方も面白いですよ。
ゲームのドラクエで新しい街の近くでモンスターを倒してお金を得て装備を少しずつ整えていく感覚に近いでしょうか。
その後、数百匹の狼や強敵と次々と戦うことになっていきます。
知恵とチートを存分に活かしながら派手に戦うので戦闘シーンだけ見てもかなり見ごたえがあります。
ヒロイン(受付嬢ではない方)の金髪ツインテールエルフ少女が出てくるのはもう少し先の話になります。
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2021年11月現在コミックスは4巻まで発売されています。
こちら↓のスクエアエニックスのサイトで1話を無料で読むことができます。
自分はスマホアプリマンガUP!にてほぼ最新話まで無料で読み進めています。
このnoteはどんどん増える漫画紹介レビューに格納します。
これまで多くの漫画をレビューしていますので、面白そうな漫画を探したい方はぜひ眺めてみてくださいな(*'▽')↓
では今回はこんなところでノシ
メルカ