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年越しそばを食べると血圧が下がる?

クリスマスが過ぎて、すっかり年越しのムードです。一年を振り返りながら、来年への願いを込めて、令和最初の越年に思いを寄せる方も多いのではないでしょうか。
大晦日に「年越しそば」を食べる習慣は日本の良き食文化です。

そばが体に良いとされている大きな理由は、ポリフェノール(ほとんどの植物に存在する色素や苦みの成分)の一種である「ルチン」が多く含まれているからです。ルチンは、毛細血管の働きを強化し、血流を良くし血圧を降下させる働きがあります。また、体に悪い影響をもたらす活性酸素を除去する働きもあります。しかし、ルチンは水溶性のため、そばを茹でる際に湯に溶け出してしまいますので、ルチンを含む蕎麦湯も飲むように心がけると良いでしょう。
ただし、そば汁の塩分が濃すぎると本末転倒です。薄いと感じるくらいが良いでしょう。

大晦日に「年越しにそば」を食べる風習は、江戸時代に定着したとされていますが、そのいわれは、健康運、金銭運、世直し運、苦労切り捨て運等など諸説があるようです。
私は、この中でも健康運として「長寿祈願説と健康祈願説」が好きです。
こうした願いを込めることで、日頃の不摂生を見直す気持ちになるからです。

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〇長寿祈願説
そばは細く長く伸びるので、健康長寿や家運長命等の縁起を担ぎ、翌年に向けて願いを込めて食べるようになったとされています。

〇健康祈願説
そばは、風雨に叩かれても再び日光を浴びることで元気になる強い植物、これにあやかってそばを越年で食べると健康になるとの説です。また、そばの実が五臓の毒をとると信じられていたことによる説もあります。そのことから、健康の縁起を担ぐのに最適とされるようになったそうです。

そばよりうどんが好みの方は、うどんで年越しも運が良いとされています。
うどん → 運どん、とされ縁起の良い麺類のひとつです。そばかうどんかお好みでお召し上がりください。

なお、糖尿病治療中やダイエット中の方へ
そばやうどんの麺類は、ごはんと同じグループです。製品にもよりますが、茹でそば1玉や茹でうどん1玉がごはん約1杯分(150g~180g)に当たります。「ざるそば」「ざるうどん」ではつい食べ過ぎてしまいがち。「けんちんそば・うどん」等のように具沢山ですと麺1玉でも満足感が得られます。
越年で食べるよりも、夕食のごはん(主食)代わりに食べることが良いですね。

来年が健康で良い一年となりますように。


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