湾曲したルーバーを、Laure Friès ArchitectureさんのKanna Pavillionにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング
この記事ではGrasshopperを用いて湾曲したルーバーをモデリングします。Kanna Pavillionにインスパイアされたものです。建築の外観をパラメトリックにモデリングできるようになれば、動的な環境シミュレーションによる建物形状の最適化などに連携することが可能となります。
Laure Friès ArchitectureさんのKanna Pavillionについて
Rhinoceros+Grasshopperについて
Rhinoceros+Grasshopperでパラメトリックにモデリングする大枠の流れと目的については、以下の記事をご参照くださいませ。
Grasshopperで湾曲したルーバーをモデリング
以下の流れで、湾曲したルーバーのモデリングを実装します。
「Rectangle 2Pt」と「Arc SED」で基準の面と円弧を生成
「Divide Curve」と「Line」で湾曲したルーバーの基準線を生成
「Extrude」と「Cap Hole」で基準線に厚みと面を付与してルーバーを生成
「Rectangle 2Pt」と「Arc SED」で基準の面と円弧を生成
まず、「Rectangle 2Pt」で基準となる面と、「Arc SED」で基準となる円弧を生成します。「Arc SED」の"Start"と"End"に接続する点はそれぞれ、「Move」で基準面から離れた位置に定義をします。円弧を生成する向きを"Direction"で規定するため、「Unit X」を「Negative」で逆転させたマイナスX方向を接続します。
「Divide Curve」と「Line」で湾曲したルーバーの基準線を生成
次に、「Deconstruct Brep」で生成した面の上辺を取得し、「Divide Curve」で生成するルーバーの数だけ分割します。同様に、円弧も分割をして、それぞれの分割点のリストを「Line」で繋いで直線を生成します。この時、それぞれの点のリストの順番が逆転している場合は、「Reverse List」で片方のリストの順番を反転させることでルーバーの基準線となる直線を生成します。
「Extrude」と「Cap Hole」で基準線に厚みと面を付与してルーバーを生成
最後に、生成したルーバーの基準線を「Extrude」でY方向とZ方向にそれぞれ延長することで立体を表現し、「Cap Hole」で面を付与することでルーバーを生成します。同様に、直立した壁面も「Extrude」でZ方向に延長することで生成できます。
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