学習の際、大事なのは「覚えること」ではなく、「思い出すこと」だ！〜脳が認める勉強法〜
詰め込み教育はやらない方がいいかもしれない
世の中には
・教科書を反復して覚える学習法
・耳で学ぶ学習法
などなど、数々の勉強法がございますが、王道は「検索練習」という、「思い出そうとする学習法」であります。
今回紹介する著書、『脳が認める勉強法』にも「思い出す学習法」を元に、より実践的な勉強本としてまとまっていていい感じでした。
本書によると、記憶には「保存」と「検索」の二つの力があるのだそう。
学習した重要なことはどんなに思い出せなくても、脳にはちゃんとストックされており、しっかり検索できればアウトプットできるんだと言います。
また、本書では今まで支持されてきた学習法の多くは科学的に間違った手法なんだとか
例えば、上にあげた学習法なんかは間違った例みたいで、他にも
・アンダーラインを引く
・生徒の賢さを褒めたり、自分で自分を鼓舞したりする
・自分に適した学習法を選ぶ
なんかも間違ってるみたい。「自分に適した学習法を選ぶ」がバッサリ斬られてるってすごいっすね。。。。直感的に納得しやすいから信じられない気持ちが大きいんですけど、マトモな科学者で信じている方はもういないらしい。
基本的に、どんなにストレスがあっても思い出せるようにすることが一番いいのだとか。
確かに、テストのプレッシャーのせいで今まで覚えてきたものが思い出せなくてパアになることはあるあるですもんね。苦手科目の世界史なんか全部覚えようとしましたけど、プレッシャーに負けて赤点取ったなぁ・・・（遠い目）。
また、記憶を一時的に保管している脳はめちゃくちゃ小さい上に、ストレスにめちゃくちゃ弱いことが分かっております。
故に、暗記するための反復練習や一夜漬けはすんごいストレスがかかるので逆効果です！
一夜漬けが成り立つのは、ストレスやプレッシャーにめっちゃ強い人だけってことっすね笑。
「思い出す」ための勉強法3選
んじゃ「思い出そうとする学習」をどうやって活かすの？という話になりますが、ここでは以下の3つをお勧めしておきます。
・分散学習
・プレテスト
・インターリービング
一つ一つ説明しますと
分散学習
一夜漬けみたいな一点集中ではなく、時間を分散させる学習法。
忘れかけていた頃に思い出そうとするのが一番効果的ですので、10時間予備校にカンヅメになるよりも、3時間を3回分散させて、しかも最後に
ここまでで、自分が覚えたことはどういうことでしょうか？
と自分に質問していく方が記憶の定着が格段に高まったんだとか。
私自身も読書をする時は3冊くらい、15分おきくらいに読んで、一言覚えたことを書いてたりしてます。
プレテスト
参考書に取り掛かる前に、これから学ぶ内容についてテストしてみることです。
資格試験みたいなのでしたら、テスト問題から取り掛かること。
ビジネス書とか実用本だったら「私は何を学びにこの本を読むのか？」と問うこと
が挙げられます。ここでの目的は、「自分は何を検索する必要があるのか？」を明確にすることです。
数多の情報からどこを抽出したいのか？がはっきりしたらあとは切り取るだけですもんね。
インターリービング
聞き慣れない言葉ですが、直訳すると「はさみこむ」学習法。
つまり、例えば英語を勉強する時、単語の勉強だけに時間を使うのではなく文法、長文読解、リスニングと言った他の勉強もはさんで行う学習法です。
これがどう思い出すことにつながるの？という疑問が出そうですが、
脳は関連づけて覚えるようにできてるので、異なる課題をまとめて学ぶことで、テストでその文法が出てきたら、それに関連して他の学習したことも「思い出す」のだからだそう。
それに、脳は単純な刺激に飽きやすいので、課題が変わることで活性化しやすくなるという理由もあり、個人的にはこちらが大きいんじゃないかなと思った次第です。
・・・・以上の3つがより「思い出すこと」に特化した学習法になります。
下手にいろいろな勉強法に手を出すよりも。まずは検索練習をマスターした方が良さそうですねぇ。
本書に載ってないけど、これも「思い出す」学習法では？
ここからは本書に載ってないですけど、いろいろな検索練習を書いてみたのでちょっとでも参考になればと思います。
・フラッシュカード：暗記の定番ですけど、かなりいいのでは？
・ブレインダンプ：本を読んだら、何が書いてあったかをひたすら箇条書きする。
・置き換え法：参考書に書いてあった意味ワカラン専門用語を自分の言葉に噛み砕いて覚えること。ちょっとずれてるけど、専門用語をみて、「あー俺がこう解釈したやつね〜」と思い出すことになるかなと。
たぶん、他にもいろいろあるのでしょうが、とりあえず
忘れかけているものを思い出すようにすることが最強の記憶定着術だよ！
と覚えておくのが吉です。