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「汝己自身を知れ!」は超難しいが現代を生きる上では欠かせないスキルである!〜insight〜

「自己認識」は内省なんかじゃ分からない

瞑想

就活の頃から「自己分析」という概念に出会い、ずっと己自身を知りたいという願望がありました。

不思議な話で、

自分について考えれば考えるほど自分が分からなくなる現象

は自己分析したことがある方にはなじみがあるのではないでしょうか?(私だけかもしれませんけども笑)

今にして思えばそれもそのはずでして、その理由は

自己分析は内省だけでは分からず、相手からの正直なフィードバックも不可欠だから

です。自分についての「思い込み(勘違い)」は現代を生きていく上でどうしても起こりえることだからです。

そんな「内的自己認識」と「外的自己認識」をしっかり区分し、自己認識に必要な7つのファクターをまとめた良書が『insight』という著書です。

内的自己認識だけでは、自分をいいように見てしまい、バイアスがかかって「相手からどう見られているか?」の認識がズレます。

だから、自分を知るためには外的な要因が必要不可欠でありますが、たいがい自分で認識している見られ方と違くて、理想と現実のギャップがあり苦痛をともなうものです。

「汝己自身を知れ!」というソクラテスの名言がありますが、これは本当にメンタルがズタズタになる過程だったりすることでした笑。

でも、不思議なものでそういった自分と向き合いズタズタになった経験のある人は

・共感性が高い
・影響力が高い
・説得力がある
・コミュ力が高い

といった、人間関係をより充実させるスキルを一挙に持っていたりします。

事実、自分と向き合っている人は言葉の重みが違い、「言っているだけ」の薄っぺらさは微塵も感じさせません。

そんな「自己認識」は21世紀のメタスキル(スキルを得るためのスキル)と言われております。

「自己認識」の7つの柱

歩く

改めて、自己認識とは

自分自身と、他人からどう見られているのかを理解しようとする意志とスキル

のことです。

そして、自己認識には以下の7つの柱のが重要だと説きます

1.価値観:自らを導く行動指針
2.情熱:愛をもって行うもの
3.願望:経験し、達成したいもの
4.環境:力が出せる居場所
5.パターン:思考、感情、行動の一貫性
6.リアクション:自分の力量を物語る思考、感情、行動
7.インパクト:周りへの影響力

この7つの柱を内的にも外的にも認識していた人が自己認識力が高いということです。

6の「リアクション」だけ少々分かりづらいため補足しておくと、

あらゆる瞬間における自分の思考、感情、行動。つまり「気づき」

ということで、こうしたリアクションは

自分の長所・短所

から反映していることが多いとのこと。

これは思ったよりできてたな・・・。何が良かったのだろう?
これはどうしてもできないんだよな・・。何がダメなんだろう?

みたいな感じ。

いやぁこんなの一朝一夕では絶対に分からないなということがよく分かりました笑。

例えば4の「環境」では

自分では居心地がよく、力が発揮できてる

って思ってたとしても

周りからの評価はぜんぜん大したことない

と思われてるかも知れない。知るだけでも怖いものです。

価値観や、情熱、願望といったことはほぼ自分の内で完結できるし、自分にしか分からないものですが

インパクトはもちろん、パターンやリアクションはフィードバックを受けないと本当のところ分からないものです。

ここから思うに、自分が行った就活の際の「自己分析」は周りからのフィードバックをもっと受けるべきでした・・・。

特に、長所と短所(リアクションに気づくこと)は意外と自分だと当たり前のことだから見えてこないものです。

まだ読み込めている気がしませんが、7つの柱について今後問うことでどんどん自己認識力が高まる、と信じるに足る作品でした。

なにせ本書の巻末には7つの柱を認識するための質問シートがありますし、400以上の引用文献をまとめた、エネルギッシュな作品となっております。

キンドルで買うよりも絶対に紙本として買ったほうがいいですねぇ。

まとまらなくてすみませんが今回はこれで終わりたいと思います。


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