「感情の大切さを学ぶ!映画『インサイド・ヘッド』に見るEQの力」
先日、以前から気になっていた映画『インサイド・ヘッド』(2015年公開)を子どもと一緒に観ました。ちょうど今、『インサイド・ヘッド2』が映画館で公開されていることもあり、まずは1作目を見てみたいと思ったからです。
この作品は、ディズニー・ピクサーによるアニメーションで、感情の世界を描いたものです。喜び、悲しみ、怒り、嫌悪、恐怖という5つの感情がキャラクターとして登場します。
物語では、"喜び(ヨロコビ)" が主人公を常にポジティブに保とうと奮闘しますが、一方で "悲しみ(カナシミ)" は当初、役に立たない感情として遠ざけられていました。しかし、つらい出来事が起こった時、"喜び" だけでは解決できず、"悲しみ" が非常に重要な役割を果たすことが次第に明らかになっていきます。
では、そもそも感情とはどのような役割を持っているのでしょうか?
感情は、私たちに「メッセージ」と「動機づけ」を与えてくれるものです。
たとえば、"悲しみ" は「大切な何かを失った」というメッセージを伝え、ペースを落として内にこもり、休むことを促します。
"怒り" は「これは間違っている!」「私の領域を侵している」というメッセージを与え、自分を守ったり、戦ったりする力を生み出します。
"恐れ" は「危険が迫っている」「脅威を感じている」という警告を送り、逃げるか隠れるかといった行動を促します。
このように、どの感情も私たちにとって不可欠なものであり、それを受け入れ、うまく活用していくことが大切です。
しかし、感情を抑え込んでしまうと、心の中に蓄積されてしまいます。たとえば、怒りをずっと我慢していると、限界を超えて爆発してしまうことがあります。そのため、感情を抑圧するのではなく、適切に昇華させることが重要です。
感情を昇華する第一歩は、自分が今どんな感情を抱いているのかを正しく見つめ、その感情がどんなメッセージを伝えているのかを考えることです。
とはいえ、時には感情が暴走し、受け入れるのが難しい場合もあります。そんな時は、無理をせず、そっとしておくことも必要です。一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、感情を昇華させることも非常に有効な方法です。
このように感情を上手に扱う能力が "EQ(感情知能)" です。
EQ(Emotional Intelligence)は、感情を理解し、活用して思考や行動を助ける能力のことです。感情をうまくコントロールすることで、パフォーマンスを向上させ、人間関係を良好にし、人生をより豊かにする力となります。そして、このEQは学習を通じて成長させることができる能力です。
もし、「自分のEQを伸ばしたい」「自分のEQがどれくらいあるのか知りたい」と思った方は、EQ検査やEQコーチングを提供していますので、ぜひご相談ください。
興味のある方は、『インサイド・ヘッド』を観て、感情について改めて考えてみるのはいかがでしょうか?