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目標を見失わないこと。
皆様、今日も一日、お疲れ様です!
今回は、私が副業としてアルバイトをしている、
スナックのお話をしてみようと思います。
スナックで働くきっかけ。
私がこの業界でアルバイトを始めたきっかけ。
「人前に立つ仕事をして、自分に自信を持ちたい。」
それだけの理由?と思いますよね。
私が自分に自信を持てない理由、
今から5年前、ある病気に罹患したためです。
「全頭性多発性脱毛症」いう病気です。
簡単に説明しますと、免疫機能の異常により身体が髪の毛を敵だと判断、頭皮と毛髪を攻撃し、ほとんどの髪の毛が抜け落ちてしまう病です。
今のところ、確実に完治する治療法やお薬はありません。
私は5年前から現在まで、
ウィッグを付けて生活をしています。
「髪は女の命」ともいわれます。
この病気に罹患し、追い打ちをかけるように、
病気を理解してくれていた彼とも別れ、
完全に自信を失いました。
未だに自分の病気を受け入れることが、
できていません。
病気については、とても長いお話になるので、
別の機会に詳しく記事にしたいと思います。
ママとの出会い。
新しい事を始めようと決意し、
スナックでアルバイトを始めたのは、
約8ヶ月程前。
私の今の本業は事務員で、
お客様と直接接するお仕事ではありません。
接客業を望んでいた私は、
知人の知り合いのスナックが
バイトを募集していると聞き、面接へ。
お店のママはとても綺麗で明るい人でした。
全ての経緯と自身の病気について話した後、
私はママへ尋ねました。
「髪の毛のこと、大丈夫ですか?表に出る仕事だし、、雇ってもらえますか?」
「あなたに髪がないから、ウィッグだからって雇わないような薄っぺらい人間に見える?伊達に45年も生きてないわっ!」
「大丈夫、きっとうちのお客様に愛されるよ。一緒に頑張ろう。」
と涙ぐみながら言ってくれた、ママ。
一緒に頑張りたい、頑張れる。
素直にそう思わせてくれる人でした。
あるお客様との出会い。
あるお客様、ここではHさんとします。
Hさんは、40代の男性のお客様で経営者の方でした。
古くからのママのご友人です。
少し気難しい方だと、聞いていました。
私がHさんの卓につき、お話をしている時。
Hさんにこう言われました。
「何のためにここで働いているの?お客さんからチヤホヤされるため?そんな風にしか見えない。」
「俺がここの経営者だったら、あなたは雇わないな。いらない。」
なんと言葉を返したか、覚えていません。
どうにか笑顔でその場をやり過ごし、
お店を閉めるまで、涙を堪えました。
帰りのタクシーの中。
涙が止まりませんでした。
Hさんに腹が立ったから、悔しいからではありません。
Hさんに言われたことが、図星だったからです。
お客様の優しさに甘えて、
お客様に向き合う努力を怠っていた。
チヤホヤされることだけで、
自分に自信を持とうとしていた。
それが働く理由になってしまっていた。
ママから教えてもらったこと。
次の週。
バイト後に帰宅しようとすると、
「飲みに行かない?」とママに言われ、近くのBarへ。
ママはHさんの件について、話し始めました。
「Hはあなたを1人の人間として好きになりたいのよ。あの人は女の子をチヤホヤするだけの薄っぺらい関係は嫌いなの。」
「ホステスは、それぞれの見せ方や役割がある。場を盛り上げるのが上手い子もいれば、話を聞くのが上手い子もいる。だから、あなたの長所を活かせばいい。」
「忘れてはいけないのは、自信を持ちたいって目標があること。お客様が来て良かったと思えるような接客をする。そのために自分が努力をしたという事、そしてお客様の笑顔が自信に繋がるんだよ。」
この仕事を軽くみていたなと、気付かされました。
そして、目標を見失っていた自分にも。
「いつでも相談してね。
私はあなたの第二のお母さんだから。」
ママの言葉に、頬から伝う雫が止みませんでした。
Hさんから教えてもらったこと。
その後何度か来店いただいた、Hさん。
Hさんが来店される度に、
私自身のことをたくさん話すように心掛けました。
他人に心を開くのが苦手な方の場合、
まずは、こちらから自分自身の自己開示をすると良いと、心理学の本で読んだからです。
(私自身も自己開示、苦手です。笑)
もちろん、最初はHさんに全く相手にされず。
「あれ?まだ辞めてなかったんだね。」
「はい!辞めません!私はしつこくて、しぶとい女です!」
毎度、この掛け合いを繰り広げていました。笑
それでも、いつも笑顔でいることだけは心掛けました。
毎回少しずつですが、Hさんがご自身のことを
お話してくれるようになりました。
好きなこと、苦手なこと、
お仕事のこと、ご両親のこと、
30代の時離婚したこと、
そして、なかなか人を信用できないこと。
ある日、
Hさんがお店からお帰りになる際に、
言っていただいた言葉です。
「一年後、この店にいてくれたら花束を持ってくるよ。もしその間にあなたが結婚したら、結婚祝いを渡すね。あなたがこの店からいなくなるのは、寂しいけれど。」
「やったー!でも結婚は無理そう。笑
たんぽぽの花束がいいです。
Hさん、たんぽぽ100本摘んできて!」
また来るよと言い、
Hさんは笑顔で帰っていきました。
帰っていくHさんの後ろ姿を見ながら、
私は、少しだけ、
自分を認めることが出来た気がしました。
ママとHさんに、教えてもらったこと。
どうしようもないことを嘆くのではなく、
今、自分にできることをやってみる。
たとえ上手くいなかったとしても、
批判されたとしても、
目標に向かって精一杯努力したという事実は、
自分の自信になる。
そこからまた、一歩踏み出せば良い。
最後に。
お読みいただき、
ありがとうございました。🥰
皆様からの「スキ」本当に嬉しいです。
本文にて偉そうなことを言いましたが、
本当に辛い時は、逃げる勇気も必要です。
逃げることは決して、悪いことではありません。
1人で頑張りすぎないで。
たまには自分に優しくしてあげてください。
(私自身も打たれ弱いので、すぐにバイトも仕事も辞めてやる!無職かかってこい!と思ってしまいます。笑)
明日もまた、生きていきましょうね。