会員管理システム「Menergia」の誕生秘話と未来(後編)
この記事は「Menergia」のプロダクトマネージャーを務める河端さんへのインタビュー記事の後編です。
▼前編はこちらから
会員管理システム「Menergia」の誕生秘話と未来(前編)
機能の充実と操作性の両立
ー どういうところに気を付けて「Menergia」の開発を進めましたか?
河端:最も気を付けたのは、「機能の豊富さ」と「操作性のシンプルさ」の両立でした。
学会や研究会をお客様にするシステムの特徴として、操作する会員の方の年齢が一般的なシステムと比較して高いことがあります。
特にシステム利用の意思決定を行う理事や役員の先生方はご年配の先生も多く、もちろんスマートフォンやPCは操作できますが、若い人ほど機能を使いこなしているわけではありません。
そのため、20代30代の開発者目線だけでシステムを作ってしまうと、例え出来ることが多くても、ご年配の先生では扱いきれず、結果としてシステムから離れてしまうことが想定されました。
そこで、特にご年配の先生の利用の多い会員側の画面では操作のシンプルさにこだわって機能開発を進めました。
一方で、管理者側の画面には機能を充実させ、操作する先生や秘書の方にはサポートチームが手厚くサポートしながら二人三脚で操作方法を覚えてもらいました。結果として導入までは少し時間が掛かりますが、長期的な視点で見るとこのほうが良いのではないかと考えています。
一度操作方法になれてしまえば、その後は迷わずに使えるようになることは分かっていたので、最初は少し大変であっても丁寧にサポートするように心掛けました。
ー 実際、リリースしてからの反応はどうでしたか?
河端:思っていたより多くの反響がありました。
実際、会員管理のシステムは世の中にたくさん存在します。開発の初期段階までは、学会という組織についての理解を深めながらプロジェクトを進めていたので、医学系の学会専用のシステムに本当に需要があるのかは強い確信を持てていない状況でした。
ところが、ヒアリングの結果を踏まえてクローズドβ版をリリースしてみると、すぐにトライアル利用をしてくれる学会や研究会が複数あり、「使いやすい!」「こういうサービスは絶対求められている!」という嬉しいお声をたくさんいただきました。
一般的な会員管理システムと比べてまだ開発期間も短いので、中には「もう少し機能が充実しないと…」というお声もいただきますが、それでもリリースして1年ほどで数多くの学会や研究会、同門会の担当者の方々に「Menergia」を触っていただくまでになったのは嬉しい驚きですね。
「いい医療」であふれる世界を目指して
ー これからMenergiaはどういう機能拡充を進めていきますか?
河端:Menergiaが目指す未来の実現までにはまだまだやらないといけないことがたくさんあります。
その中でも、まずは学会・研究会関連の事務作業による医療従事者の方の負担を、より一層軽減することを目指して頑張っていきたいと思います。
年内には小さな学術大会やセミナーの参加登録や参加費の徴収、参加者の管理ができるイベント管理機能をリリースする予定です。
会員管理、会費の徴収、会員への連絡、HPの制作に加えて、イベント開催についても、これまでより効率的に行える手段を比較的手頃な価格で提供することで、医療従事者の事務作業の時間を削減し、そこに掛かる費用も抑えられるようにしたいと考えています。
ー 10年後のMenergiaが楽しみですね
河端:ありがとうございます。
現在私たちがご支援できているのは、医療従事者の学会・研究会に関連する事務作業を効率化するという部分がほとんどです。
しかし、日本の未来を考えると、まだまだ私たちが日本の医療のために出来ることはたくさんあると考えています。
今後は、学会・研究会においては、本来の役割でもある医療の「学び」の側面でのサポートをより強化し、日本の医療の質の向上にも貢献したいと考えています。
また、将来的には大学や病院にもサービスを提供することで、より広い範囲にわたって国民医療の向上に貢献していきたいです。
編集あとがき
11月1日は「いい医療の日」ということで、医学系の学会・研究会向けの会員管理システム「Menergia」を担当しているプロダクトマネージャーの河端さんにお話を伺いました。
社会課題に向き合う熱い気持ちと、その気持ちを形にしたプロダクトを通じて、実際の医療従事者の皆さまを少しばかりサポートできていることを改めて実感し、一社員として誇りに思いました。
もし「Menergia」に興味を持っていただけた方は以下の記事も是非ご覧ください。
「Menergia」はまだまだ進化を続けています。
今後も企業としての目指す姿と医療従事者の皆さまの声を拠り所にしながら、持続的で発展的な成長を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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