【100点のほめ方】自尊心を満たすことで人生は変わる!
今回は原邦夫さん著「100点のほめ方」の要約をしていきたいと思います。
原邦夫さんは「ほめ育研究家」として活動している方で、「ほめ育財団 代表理事」です。原さんの提唱する「ほめ育」は「世界中の人たちを輝かせる!」をミッションに国内外150社以上で導入され、ほめ育を導入することで業績がアップする企業が続出しています。
みなさんは「100点のほめ方」と聞いてどういうことを思いましたか?
・「自分には関係ない。」
・「子どもに対するほめ方が書いてある本でしょ。」
と思った方は多いのではないでしょうか。
しかし、読み始めるとその考えは良い意味で裏切られたことに気がつきます。
この本のほめ方は子どもに向けてだけでなく、上司や部下、取引先、夫婦、友だち、などのあらゆる人に向けてほめる本でした。
ほめ方を学ぶことのメリットは5つあります。
1、相手とより良い関係を築くことができる(信頼性アップ)
2、仕事の生産性がアップし、売り上げが上がる
3、記憶に残る人になる
4、傾聴力がつく
5、自分の考えの幅が広がる
などです。
「ほめ方」は授業で習いませんし、心の中で感謝していても、「なんだか恥ずかしい」と思って、口に出して「ありがとう」と言うことができていない方は多いのではないでしょうか。
しかし、ほめることで上記に書いた通り、たくさんのメリットがあることがわかります。少し視点を変えることで自分にも相手にも良い効果があるので、一緒に「ほめ方」を学んでいきましょう。
ほめ方には3つの種類があります。
1、ありがとう(感謝)
2、すごいね(称賛)
3、好きだよ(好意)
の3種類なのですが、この3種類を使うだけで「自尊心の3大欲求」である「自己重要感」、「自己有能感」、「自己好感」を満たすことができます。
100点のほめ方をすることで、自尊心の3大欲求を満たすことができるのです。
そもそも「100点のほめ方」とはどういうものなのでしょうか。
原さんはほめ方を20点、60点、80点、100点の4段階に分けて点数をつけています。
例えば20点のほめ方は「ピアノの発表会、大成功だったね。」です。
60点のほめ方は、20点のほめ方に、『具体的なほめポイント』を加えます。
「ピアノの発表会、大成功だったね。」(20点)+「こんなに弾けるようになるとは思っていなかったよ。影で頑張っている姿を見ていたし、諦めずに頑張っている姿は頼もしかったよ。」(60点)
80点のほめ方はさらに『一対一の関係性を意識した感情』を伝えます。
「ピアノの発表会、大成功だったね。」(20点)+「こんなに弾けるようになるとは思っていなかったよ。影で頑張っている姿を見ていたし、諦めずに頑張っている姿は頼もしかったよ。」(60点)+「途中で諦めてしまう人もいる中で発表会までよく頑張ったね。おかげでわたしも頑張ろうと勇気づけられたよ。」(80点)
100点のほめ方は、さらに『生き方を全て肯定』します。
「ピアノの発表会、大成功だったね。」(20点)+「こんなに弾けるようになるとは思っていなかったよ。影で頑張っている姿を見ていたし、諦めずに頑張っている姿は頼もしかったよ。」(60点)+「途中で諦めてしまう人もいる中で発表会までよく頑張ったね。おかげでわたしも頑張ろうと勇気づけられたよ。」(80点)「その粘り強さは、今まで何事にも諦めないでチャレンジしていたことが大成功に繋がったんだと思う。ほんとに素晴らしい演奏だった。ありがとう!」
現在、過去、生きてきた環境、未来など相手の存在を作り上げてきた多くの「点」を「線」で結ぶようなほめ言葉をかけることができれば、「100点のほめ方」だと原さんは言っています。
とはいえ、初めて会った人やあまり話したことのない人を褒めるのは難しいですよね。
原さんは、3つのアクションで100点のほめ方を作れると言っています。
1、関係性の土台を作る
2、マジック質問でほめるポイントを見つける
3、100点ほめで相手の生き方を全て肯定する
です。
1、関係性の土台を作る
あなたのことを知りたい、理解したいと言う姿勢をみせることで、相手にもその誠意が伝わり、良い関係が築けます。
ポイントは相手の気持ちに徹底的に寄り添うことです。
2、マジック質問でほめるポイントを見つける
相手に3つの質問をします。
1、好きなことは(本来の性格がわかる)
2、継続していることは(過去から現在までの生き方がわかる)
3、大切にしていることは(その人の価値観に触れられる)
このマジック質問をすることで、「相手の大切にしている価値観」がわかります。
3、100点ほめで相手の生き方を全て肯定する
関係性の土台ができ、マジック質問で相手が大切にしている価値観がわかったところで、一番相手がほめて欲しい認めてもらいたいであろう箇所に的をえて「100点ほめ」をします。
「100点ほめ」とは、現在、過去、生きてきた環境、未来など相手の存在を作り上げてきた多くの「点」を「線」で結ぶようなほめ言葉をかけることです。
とはいえ、興味のない話を聞くのは辛いと思う方も見えると思います。
原さんはそんな方にもこんなことを言っています。
「人生は十人十色です。興味がなくても新しい発見があるので、全て、新しいね。と受け入れてみましょう。」
無意味な意見などありません。相手のことをよく観察することで、相手の視点に立つことができるようになるため、自分の考えの幅が広がります。
また、相手を褒める以上に大切なことがあると原さんは言っています。
それは「自分を褒める」ことです。なぜなら「自分を愛せる程度にしか相手を愛せないから」です。
自分を褒める具体的な方法は、夜、1日を振り返る時に「嬉しかったこと」、「大変だったこと」、「頑張ったこと」を思い出すことで達成することができます。
またほめるだけでなく、時には「叱る」ことも大切だと言っています。
怒ると叱るは全く違います。「怒る」は自分の感情をそのままぶつけているだけですが、「叱る」ことは、相手の成長を願うことです。
相手の成長を願う時は「叱る」ことも必要です。
100点のほめ方は、現在、過去、生きてきた環境、未来など相手の存在を作り上げてきた多くの「点」を「線」で結ぶようなほめ言葉をかけることだと言うことがわかりました。
「ほめる」と「叱る」を上手に使うことで、信頼関係が築け、相手の行動が変わり自分にも相手にもメリットがあることもわかりました。
相手を褒めるためにはまずは自分自身を認め、労うことが大切です。
必ずしも100点のほめ方をしなくても、「自分を褒めること」、「相手を褒めること」を意識するだけで、周りの人も自分自身も幸せな気持ちに慣れるとわたしは思います。
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