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015.3期目のCatalyski、今年は何が待っているだろうか〜Catalyski Vision-2025
前回お伝えしたとおり、1月23日がCatalyskiの2周年でした。そして、いよいよ3期目に突入です!
でも、何か大きく変わったかというと、そんなこともなく、サラッと迎えてしまいました。でも、一つ言えることは、漠然とした不安が年々増していってることです。新しい期を迎えたばかりではありますが、今日は少し湿っぽい話をさせてください。
「セレンディピティ、セレンディピティ」言っていると、とても前向きな人だと思われがちですが、実はそんなことないのです。
司会とかファシリテーターとかDJなんかしてると、陽キャだと思われがちですが、「ビジネス陽キャ」でして、実は内向的なのです。
なので、今日は、改めて3期目を迎える『Catalyski/カタリスキー』という会社を立ち上げた『三上浩紀』のことを垣間見ていただくことで、カタリスキーが生まれる背景をご理解いただけたら嬉しく思います。
3年目を迎えるにあたって増す不安
昔のnoteにも書いた記憶がありますが、「不安」と「心配」は似たような言葉ですが、違いがあるようです。色々な説がありますが、僕の好きな説をご紹介します。
不安と心配は、物事の具体性、解決の有無などの点で異なる。
【不安】
漠然とした恐れや気がかりを抱く状態
【心配】
物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと
具体的で、解決するべき事柄がハッキリしているもの
以上のように、不安と心配を定義した上で、今の自分に関していうと、具体的な何がという事が無いので、まさに「不安」に該当します。
クライアントから具体的なご指摘を受けたわけでも無いので、何を改善するとか具体的な話があるわけではないのですが、でも、お役に立てているのか、満足いただけているのだろうか・・・とふと頭をよぎったりします。
そこから発展して、自分(≒カタリスキー)はこれからも必要とされるのか、お客様のニーズに答えられているのか、これから何を強みに、何を売り物にしていくべきなのか・・・など、そんな漠然としたものです。比較的、楽観主義者だと思ってはいるのですが、それでもこういう不安に苛まれることはまぁまぁありつつ、それでも、なんとか不安を凌いでまた1日1日を過ごす、そんな日々です。
よく経営者の先輩に、3年、5年、(7年)、10年で悩む・・・なんて聞いてはいましたが、まさにその3年目を今迎えて、その通りになっています。
クライアントの声や評価を頂戴する機会を設けさせていただいたり、しっかりと成果に対して自分もしくはチームで振り返る習慣をつけて、反省を生かすような時間を取ることも、改めて大事だなと思う様になりました。
他者の声や評価に救われることも多々ありました
でも、そんな不安を少し紛らわせてくれるような、嬉しいことが何個かありました。そのうちの二つを紹介させてください。
「パパの会社(仕事)を、僕も大きくなったらやってみたい」
息子が、急にそんなことを言いだしました。深い意味なんて無いことはわかってるんだけど、でも、なんでしょう、嬉しいものですね。
正直、僕が何をやってるかなんて理解してないと思うんです。妻ですら、僕が何をしているかを、誰かに説明するのを放棄するくらいですから(笑)息子が働ける年齢になる頃まで、この会社が存在するかどうかはわかりませんが、そんな将来は、それはそれでおもしろいのかもしれません。
ちなみに僕は、父親の仕事を継ぎませんでした。
父親は、大手住宅メーカーで支社長を務めたのち独立。地元岩手で、初めての犬猫ペット同居可能な物件を扱った不動産業を営んでいました。
僕が小学校5〜6年生の時に独立し、基本的に主婦だった母親が、朝晩とアルバイトをして、家計をサポートしていたので、鍵っ子になり両親が家にいないことも増えましたが、それを寂しいと感じたというよりは、大変そうだけど、なんかすごいことをやっているんだなと、童心ながら親に対して誇らしく思っていたものです。
事業も安定し、裕福とまでは言わないまでも、何一つ不自由なく過ごさせてもらっていたことを改めて今思い返すと、それはとてもすごいことだなと、僕も独立起業した今頃になって感じる事が多々あります。
大学生くらいになると、継いで欲しいとよく言われたものです。教師を目指していた僕が、急遽、道を変えて、東京で一般就職することを決めて以来、継ぐということについて口にすることは減りましたが、僕の心変わりを期待してか、年2回程度の帰省のたびに「帰ってくるつもりはないのか」とよく聞かれたものです。その度に、はぐらかす様な、連れない返事をする僕に対し、どこか寂しげな顔を浮かべる父を見て、申し訳ないとも違うんだけど、何というか、いたたまれない気持ちになるのでした。
継いでいたら僕の人生はどうなっていたのだろう、先生になっていればどうなっていたのだろう、なんてたまに考えたりもするのですが、"たら・れば"を繰り返したところで、あの時の決断を変えられるわけではない。
この独立もそうです。選んだこの人生を「最善の選択」だったと思える様にするために、前を向いて進み続けるしかないんですよね。
奇しくも、父親の独立した年齢と僕の独立した年齢はほぼ一緒だったことも後でわかりました。今2年生の息子も、あの時の僕同様、土日しかいない父親に対し少なからず寂しさは感じているでしょう。それでも僕の仕事に対して前向きな発言をしてくれたことは、僕にとって励みでもあり、彼の中で、あの時の僕が父親に感じた「誇り」みたいなものを抱いてくれているなら、それほど嬉しいことはないのです。
大きい病を3度も患いながら、奇跡の様な回復を都度見せつつも、やはり仕事に注力することが難しくなり、父親は会社を同業者へ譲渡。病気になるのがあと5年遅かったら、僕が独立を決意するのがもう少し早ければ・・・やはり"たら・れば"を考えてしまうのが人なのかもしれません。
病床で、僕が独立することを報告すると、起業家の先輩として嬉しそうに、そして心配そうな表情も浮かべながら、話すのもしんどいのを堪えて、「まぁ、お前の人生だ、頑張れ」といった言葉はシンプルだったけど、嬉しかったですね。その半年後、父親は亡くなりました。
僕と両親との関係性については、創業前の昔の記事ですが、こちらからご覧になれます。
三上さんとの対話で気づくことが「快」
これは、先日、僕の関わる施設のとある会員さんから言われた一言です。
Catalyskiの語源でもある「語り好き」を名乗るだけあって、話すこと、語ること、話を聞くことは大好きです。もともと「先生」になる前、カウンセラーになることを目指していただけに、「対話」なんて言葉を知る前から人との「対話」に興味関心がありました。
そして、なぜこの人は、そういう発言をするのか、それには、どういう背景があるのだろうかなど、その人のいわゆる「ナラティブ」に着目してしまう傾向がありました。それは子どもの頃、父親の仕事の関係で転校が続いた際に、いじめにあったことも大きな理由かもしれません。人に対しての興味の裏側には、人への恐怖心、コミュニケーションの不安が今のコミュニケーションスタイルに大きく影響していると考えています。
そしてある種の自己防衛として、その人の立場に立って考える「パースペクティブ・テイキング(視点取得)」を意識的にするようになりました。なので結果的に、共感性が高く、多様な考え方に対して受容性が高くなったのではないかと思うのです。
そんな40年を過ごすと、それなりに「対話」に対する思い入れも強くなり、ただ思ったことを話すというよりは、
潜在的に思っているけど言語化し切れていないことを引き出す対話
自分のこだわりや価値観について深掘りする様な対話
対話を通じて、その人の優先順位を整理するような対話
など、その方が持っている答えを引き出すというよりは、本人すらわかっていない答えを引き出す様な対話ができないかと、日々あの手この手で実践を積み重ねながら考えています。
コミュニケーションや「問い」に関する研修の中で、必ず「質問/設問/問い」の違いについて説明をしています。これらには必ず、当たり前ではありますが、質問をする人/される人が存在しているというシチュエーションがある点で共通しています。しかし誰が「答え」を持っているかが大きく違います。
【質問】
質問をする人:答えを知らない
質問をされる人:答えを知っている
【設問】
質問をする人:答えを知っている
質問をされる人:答えを知らない
【問い】
質問をする人:答えを知らない
質問をされる人:答えを知らない
これでいうと、とある会員さんが言ってくれた『三上さんとの対話で気づくことが「快」』という言葉は、まさに『問い』が生み出すコミュニケーションの成果であり、この方も、僕の活用の仕方をよく理解していただけている大きな証拠でもあるのです。
別の親しくしている会員さんには『問いマシンガン』なんてあだ名をつけられたこともあります(笑)その方も僕をうまく利用している一人ですね。
まだまだ鍛えていきたい「問い」ですが、自分としてもこだわりがあり、その効能についても可能性を感じて期待しているだけに、その部分について、喜んでいただけるというのは、とても自己効力感と存在意義を感じられて、私としてはとても嬉しいことなのです。
現在お仕事をさせていただいているパートナーの大半は、僕が話すアドバイスの視点と、僕からの際どく・鋭く・時にキツい「問い」を喜んでくださる方が多い様に思います。
とある経営者の方は、僕からの質問は「エグられるから、キツい」と表現して、苦笑いしていらっしゃいました。意図的に目を伏せてきたことや、自分の本心とは違う決断をしたこと、大事にしてきたことを見失っていることなど、「問い」を通じて、気付かされてしまうからです。
人は考えて発言をしているようで、自分の言葉を通じて自分の考えを知ると言われます。そして悩んでいる経営者は「答え」を実は最初から自分で持っているのに、何が答えなのかを自己認識・自己理解できていないが故に、『意思決定』できていない事が多々あります。だからこそ、「問い」には可能性があり、その「問い」を活用する三上との対話を面白がってくださる方がいる以上、Catalyskiとしてフル活用していきたいアセットでもあるのです。
Catalyski Vision-2025
ということで、現在の不安と、自分の強みの可能性について思いを巡らせながら、この2025年どう向き合うのかをまとめた『Catalyski Vision-2025』を、ここで初お披露目です。
2024年も作成しましたが、今年も同様に作成しましたので、よかったらこちらからご覧ください。
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資料に書いてある事が全てなので、こちらに関しての補足は特別ありませんが、要は今年は『新規開拓』です。それは、新しい会社様のお取引であり、新しい土地での活動であり、新しい領域の学びを深める事であり、新しい自分の可能性の開墾です。
このnoteを見て、何か一緒にやろうと声をかけていただけるのも大歓迎です。これまでの実績も一部ですが、表記しました。それを見て、こんなこともできませんかという手探りのご連絡でも構いません。おもしろいことを一緒に作り上げていきましょう。
そして今まさにここで発信している『Serendipity』については、仕事になるかもわからない領域ですが、これはもう一生をかけて向き合う覚悟で始めました。
公式LINEアカウントも作りました。登録をしていただいている皆さんと、本気で4th Placeとなるようなコミュニティにしていきたいと思っています。ちなみに私が共感している4th Placeとはこの様な定義です。
1. 意味づけの場
4th Placeでは、一人ひとりが自己開示をしながら、人生における自分の価値観や前提を見つめ直す場です。参加者同士が、それぞれが“自分の人生における意味づけ”を見出すことを参加者同士でサポートし合います。
2. 意図的なプログラム
ファシリテーターの元で、参加者が深い問い(例: 「自分はどのように生きたいか」「社会にどのような影響を与えられるか」)に向き合う場を提供。多くの場合、議論を深めるためのプログラムが用意され、進行役がその場を整理し、問いを促す役割を果たします。
3. 否定をしない共感の場所
4th Placeは多様な人々が同じ場に共存する場であり、考えが異なっていたとしても否定はしません。相手の価値観の背景にある原体験に耳を傾け、互いに好奇心をもって、互いの原点を探究し合う場です。
4. 答えは存在しない
「私は誰か?」「なぜここにいるのか?」「善、美、真とは何か?」「自己、コミュニティ、そして世界との関係とは?」といった根源的な問いが扱われます。答えを導き出すことや、他者を自分の視点に引き込むことではなく、一緒に湧き上がるものを探求し、向き合う。そのため、4th Placeでは、答えよりも多くの問いを持ち帰ることになります。
5. 個々の選択を尊重する
自己理解を深めたうえで、どう行動に移すかは個々の自由であり、4th Placeでは「変わる」ことを強制しません。他者の存在を見守り、挑戦することを応援しながらも、一人ひとりの選択とペースを深く尊重するカルチャーがあります。
6. カリスマ不在の環境
答えは自分自身のなかにある、というのが4th Placeの考え方です。よって、コミュニティにはカリスマ的な指導者は存在せず、誰かに追従するのではなく、自分の中に答えを見出そうとすることを推奨します。
7. 持続的なつながり
一回限りのイベントやオンラインサロンでも深い対話は可能ですが、その後は各自が自分の生活に戻り、再び出会う可能性は低くなります。4th Placeは、参加者同士が一定期間(6週間以上が望ましい)定期的に繰り返し会うことで深い絆を築けるコミュニティ。これにより、古代哲学者アリストテレスが最も高尚と称えた「徳を基盤とする友情」が生まれます。
これをご覧になっている方も一緒に、登録者100名に向けて協力してもらえたら嬉しいです。
今後も、色々な経営者との対話から得た知見や、ビジネス書、論文などの文献を織り交ぜながら、生煮えの考察を言語化し発信していきます。コンテンツを拡充していくためにも、皆さんのフィードバックにも期待をしています。よろしくお願いします。
NOTEのいいね&フォローや、公式LINEアカウントへの参加も併せてよろしくお願いします!
🔽LINE公式アカウント『Serendipity 4th Place』
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