涙の分身
つらくなると
手のひらを見つめる
この手に掴めるものなんて
小さくて少なくて
それでも私は
手のひらをとじては
またひらいて見つめる
そこには粒みたいに
ちっちゃな涙の分身が
ちょこんと乗ってる
宇宙の端っこに
取り残されたような
心細さの中でも
涙の分身が私を見つめる
いっぱい泣いた後に
ポツンとひとりぼっちで
腫れた目をしてても
涙の分身は私を見つめる
私のつらさを分かるのは
あなただけ
あなただけなの
助けて
つらいの
死にたいの
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